世界のメディア企業 5 社から学ぶ働き方改革 4 つの方法

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映画や雑誌、テレビ番組などのメディア作品に夢中になっているとき、その制作に携わった人々の存在を意識することはあまりないかもしれません。

エンド ロールや奥付のクレジットを見て、はじめて多くの人々が関係していることに気づかされるものです。

大がかりな作品であれば、世に出るまでに、国や大陸を越えた共同作業が行われている場合も多々あるものです。

こうしたグローバルなメディア業界のチームは、常に最新情報を共有するために、どのような工夫をしているのでしょうか。

このブログ連載の第 1 回では、メディア チームに多様なツールを使う自由をもたらす Dropbox のパートナーシップとツール統合に焦点を当てました。

第 2 回となる今回は、出版、制作、クリエイティブ業界のお客様がどのようにこれらのツールを活用し、共同作業を効率化しているか、次の4つの活用事例をご紹介します。

目次

  1. 世界中に分散するチームメンバーを1つにしているロンリープラネット社
  2. 統合機能(最新版に自動更新、ツール同士の連携)でワークフローを改善したデジタル広告代理店 Superdigital
  3. 部門間の共同作業のためにすべてを1つの場所にまとめたダウ・ジョーンズ社と Pilot 社
  4. シドニー、ロサンゼルス間でアイデアをリアルタイムにやりとりする Future Classic 社

1. 世界中に分散するチームメンバーを1つにしているロンリープラネット社

数百人のコンテンツ クリエイターを擁し、世界各地の 35 万箇所もの観光地を紹介する出版会社、ロンリー プラネットは、究極のリモート コラボレーション チームというべき企業です。

同社では、取材情報や写真、草稿を 1 つにまとめ、社内の各種プラットフォームで出力するための下準備に Dropbox を利用しています。

「Dropbox Paper とスマート シンクのおかげで、制作、デザイン、コンテンツ作成の各工程を世界中に分散しているチームメンバーがスムーズに連携できるようになりました」と、Dropbox の導入効果を説明する 

-同社のモバイル プロダクトおよびデザイン担当責任者を務めるディエゴ・ヒメネス氏

「今日の旅行客は、いつでもどこからでも最新の情報にアクセスしたいと望んでいます。ロンリー プラネットでは、このニーズに応え、旅行ガイドのあり方を一変させるモバイル サービスを実現するために Dropbox を活用しています。」

— ディエゴ・ヒメネス氏、ロンリー プラネット社 モバイル プロダクトおよびデザイン担当責任者

1969 年に設立された Westchester Publishing Services は、書籍やジャーナル、教科書、ホワイト ペーパーの編集、組版、デザイン、デジタル化を手がける、米国唯一の従業員所有企業です。

2008 年に Antares Publishing Services を買収したことで、同社はインドにも 300 人以上の社員を擁するまでに規模を拡大。その中で Dropbox は、国境を越えた共同作業の効率化に役立てられています。

「Dropbox は、世界中の社員と顧客によるファイル アクセスやファイル管理を刷新する新たなアプローチを提供するだけでなく、ビジネスの成長に対応できる優れた拡張性を備えています。また、共同作業のための場が 1 つに集約されたことで、作業が大幅に効率化されています。」

— マイケル・ジェンセン氏、Westchester Publishing Services テクノロジー担当ディレクター

Dropbox Business を導入する前の同社では、FTP や VPN、各種サーバーを利用して共同作業を行っていました。

しかし、一部の顧客や社員にとって、これらのツールは簡単に使えるものではなく、同社は、ビジネスの継続的な成長につながる新しいテクノロジーの必要性を感じていました。

そこで、白羽の矢が立てられたのが Dropbox です。同社は、Dropbox を顧客用のポータルに組み込むことで、コミュニケーションやプロジェクト管理を効率化することに成功しています。

「Dropbox を導入したことで、社内の共同作業がシンプルになり、時間の節約と大人数でのコラボレーションが可能となりました。さらに当社では、API を使用して、Dropbox をポータルのバックエンド ファイル システムとしても活用しています。これにより、社内外を円滑に結びつけ、世界各地の事業拠点と顧客環境の間で、以前では考えられないレベルの緊密な共同作業を行えるようになっています。」

— タイラー・ケアリー氏、Westchester Publishing Services 最高売上責任者

2. 統合機能(最新版に自動更新、ツール同士の連携)でワークフローを改善したデジタル広告代理店 Superdigital

国際的に事業を展開する広告代理店 Sid Lee は、数年前まで、遠隔地にあるオフィス間での共同作業に問題を抱えていました。

ファイルが複数のサーバーに分散して保存されており、チーム メンバーは、必要なファイルを見つけ出すことに苦労していたのです。

そこで、企業としての俊敏性を高めるため、テクノロジー スタックの刷新が必要だと判断。そのためのソリューションとして、Dropbox の導入を決定しました。

同社が Dropbox を選んだ理由の 1 つに、Slack との統合機能があります。これまでのメールを利用した共同作業には、同じファイルを何度もやり取りする必要がある、バージョンを管理できないなどの問題がありました。

しかし Dropbox の導入後は、Slack 経由で共有したコンテンツがユーザーによる変更に合わせて自動的に更新されるようになっています。この Slack と Dropbox の統合によって、同社が抱えていた問題は、徐々に解決されつつあります。

「当社が抱える問題を解決するためには、ツール同士が連携できなければ意味がありません。その点、Dropbox は Slack や Microsoft Office、Adobe との連携に対応しているため、チーム メンバーは、これまでと同じツールをそのまま使い続けることができます。」

— マキシム・ルヴァスール氏、Sid Lee IT プロジェクト マネージャー

デジタル広告代理店 Superdigital のパートナー兼 CEO を務めるグレース・モシュファ氏も、統合機能の重要性を強調します。

モシュファ氏によると、同社では、業務を適切に遂行するために、Slack、Hootsuite、Flow、Adobe、Google など複数のツールを利用しています。

「当社では、成果物をすべて Dropbox に保存しているため、Dropbox と連携できるツールやプラットフォームを使ってシームレスなワークフローを実現することが欠かせません。作業の効率性を高めるためには、意識があちこちに飛ばないようにすることが大切です。たとえば、Slack で会話中にファイルが必要になったとき、別のウィンドウを表示するのではなく、直接 Dropbox にアクセスできると、集中力の低下を防げます。」

— グレース・モシュファ氏、Superdigital パートナー兼 CEO

3. 部門間の共同作業のためにすべてを1つの場所にまとめたダウ・ジョーンズ社と Pilot 社

世界的なメディア企業 ダウ・ジョーンズ では、Dropbox を Okta、Salesforce、Adobe、Microsoft と統合することでツール同士を連携させ、これまで以上にシンプルで緊密な共同作業を実現しています。

同社では、4,000 人以上の社員が作成したデータが複数のドメインとネットワークに分散しており、ツールの連携は、作業の効率性を大きく左右する重要な問題となっています。

「Dropbox は、ファイルやドキュメントを利用した共同作業のための一元的な場を提供してくれます。おかげで当社の社員は、部門の壁を越えてスムーズにデータを共有できています。」

— ラミン・ベヘシュティー氏、ダウ・ジョーンズ 最高製品および技術責任者

Dropbox は先週、パートナーシップの拡充によって、Shift.io が新たに Dropbox のパートナーに加わり、これまで以上に柔軟な共同作業が可能になったと発表しました。

Dropbox のお客様は、このパートナーシップがもたらす統合機能をすでに活用しています。

たとえば、包括的な広告およびブランディング サービスを提供する Pilot は、SHIFT と Paper を利用して、制作から配信に至るコンテンツ ライフサイクルの各ステージを効率化しています。

「Paper を使用すると、まるでチームのメンバー全員が同じ部屋にいるかのように共同作業ができます。メンバーが実際に同じ部屋にいる場合には、Paper ドキュメントを会議用のテレビに映しながらミーティングをします。Paper なら、ブレインストーミングで生まれた重要なコンテンツや画期的なアイデアをすべて 1 つのドキュメントに取り込むことができます。」

— ルイス・ベネツィア氏、Pilot オーナー/最高クリエイティブ責任者

コンテンツを作成したら、Dropbox に加えて、SHIFT の 2 つのサービスである MediaSilo と Wiredrive を使用し、共同作業を行ってから、最終的なコンテンツを全関係者に配布します。

ベネツィア氏によると、Pilot の顧客はコンテンツを送付する際、MediaSilo を使用するように求めているそうです。

MediaSilo は、知的財産を保護する電子透かしなど、業界固有のセキュリティ機能の上で動作します。

Wiredrive と統合された Dropbox なら、顧客の組織構造に沿ってコンテンツを送付できるため、セキュリティを維持しながら最終的な承認を得ることが可能です。

4. シドニー、ロサンゼルス間でアイデアをリアルタイムにやりとりする Future Classic 社

シドニーとロサンゼルスにオフィスを構えるアーティスト マネジメント会社 Future Classic は、音楽やビデオの制作、イベントの企画を世界中の関係者と共同で行うために、Dropbox Business を利用しています。

社員のほとんどは、元々 Dropbox を使用していました。

そして、同社がマネジメントを担当するアーティストの多くも同じでした。

そのため同社は、大容量の音声ファイルや動画ファイルを遠隔地から簡単に共有し、モバイル環境から安全にアクセスできるようにするために、Dropbox Business を導入したのです。

「当社に所属するアーティストの多くは、以前から Dropbox を使って楽曲を共同制作していました。このため、シドニーとロサンゼルスのオフィスでも Dropbox を使うようにしたのですが、そのおかげで、共同作業者やスタッフ、アーティストの間でファイルをスムーズに共有できるようになりました。今では、スタジオや各オフィス、世界中の外部チームでも Dropbox を利用しています。」

— ハリー・ホワイト氏、Future Classic ジェネラル マネージャー

サム・スピーゲル氏は、ミュージシャン、映像作家、DJ であるのに加え、音楽制作事務所 Squeak E. Clean Productions の創業者としての顔を持っています。

この事務所では、主にファイルやドキュメントの保存と共有に Dropbox Business を使用していますが、スピーゲル氏は、他のミュージシャンとの共同作業にも Dropbox を活用しています。

「Dropbox にセッションを保存して、[名前を付けて保存]でバージョンを増やしていく方法を採っています」
「共同作業の相手と互いのセッションをやり取りしながら、1 つの作品に仕上げることができるので、とても便利です。」

– Dropbox の活用方法を説明するスピーゲル氏

最後に

メディア/エンターテイメント業界における Dropbox 導入事例を紹介するこの連載は、次回もまだ続きます。

第 3 回では、ビデオ制作チームとの共同作業に Dropbox Showcase を利用するスティーヴ・アオキ氏の事例をご紹介する予定です。どうぞお楽しみに。

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