コラボレーションの舞台裏:SXSW で生まれる 3 つのウォール アート

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テキサス州オースティンでは毎年春になると、さまざまなタイプのアーティストが集います。アーティスト同士がコラボレーションの可能性を探る、またとない機会となるのです。今年のサウス バイ サウスウエスト(SXSW)カンファレンスで私たちは、注目しているアーティストたちに、大きな目的のために力を合わせないかと持ちかけました。私たちは、アートを通じて彼らの主義主張を披露するためのスペースを用意しました。カンファレンスが開催される週末にはオースティンのいたるところで、アーティストたちのアイデアに命が吹き込まれる瞬間が見られます。

開催期間中、毎日午前 9 時から午後 6 時まで、イースト セザー チャベス 511 番地にある Ironworks Parking Lot で、2 人のアーティストが共同でウォール アートのライブ ペイントが行われます。金曜のゲストはシャウナ・X 氏とラチェル・サンプター氏。テーマは「未来の再創造」。土曜のゲストはベン・サンダース氏とマックスウェル・マクマスター氏。テーマは「環境保護」。日曜のゲストはステーシー・ロジック氏とマット・レイナス氏。テーマは「人権」です。

Dropbox Paper でのコラボレーション

創造的なエネルギーは問題の解決や独創的な発想を促すものであり、世界に前向きな変化をもたらす強い力になりうると、私たちは信じています。Dropbox では、さまざまな障壁や障害を取り除き、チームが持つエネルギーの流れを妨げないようにすることが大切だと考えています。そこで、今回のウォール アートに参加してくださるゲストの皆さんに、Dropbox Paper を利用していただきました。Paper は、生まれたてのアイデアをメモしてチームで共有できる、コラボレーション ワークスペースです。各曜日のゲストには、コラボレーションを促すためのテーマのみを提示し、後はそれぞれの想像力が自由に発揮してもらえるようにしました。

Paper ドキュメントのコメントのスクリーンショット

先見性に満ちたエネルギー:未来の再創造

私たちは、未来に目を向ける 2 人のアーティストと連絡を取り、アートとデザインを通じた未来を提示してもらえないかと依頼しました。シャウナ X 氏とラシェル・サンプター氏は、どちらも優れたアーティストであり、コラボレーションの経験も豊富ですが、両氏によるコラボレーションは今回が初めてです。

この 2 人は未来の表現についてそれぞれ別のアイデアを持っていましたが、シャウナ X 氏は、2 人の創造的な精神を協調させるための取り組みは驚きに満ちていた、と述べています。「私たちは協力して作品を制作することになりましたが、その流れは実にスムーズでした。創作力のある者が最も力を発揮できるのは、問題への挑み方ではないでしょうか。」この 2 人のアーティストは対照的な作風ですが、互いのアイデアをどのように融合させていったのでしょうか。

初期コンセプトのスケッチ(作:シャウナ X)

サンプター氏はこう語ります。「シャウナは初期のアイデアを文章で書くことを好むので、まず彼女がさまざまなキーワードを挙げていきました。それを受けて私がいくつかのアイデアを提示し、ラフスケッチを描き、少しずつ形にしていったのです。」

シャウナ X 氏はこう語ります。「私は未来が運んでくるものに魅力を感じています。科学、ロボット工学、宇宙探査の力による急激な進歩、そしてもちろん、文化と人類の進歩にも注目しています。」

「氷と雪に頼って生きている人々や生態系は、数多く存在します。今後、こうした状況はどう変わっていくでしょうか。何をすべきでしょうか。」 – ラシェル・サンプター

ウォール アートの合作のスケッチ(作:ラチェル・サンプター、シャウナ・X)

両氏とも Dropbox Paper を使うのは、今回が初めてでした。「作業はとても簡単でした」とシャウナ X 氏は言います。「進行状況やディスカッションの流れもすぐに見られますし、何よりもコラボレーションのプロセスが効率的になったことが嬉しかったです。」ラシェル氏は、アート ディレクターや共同制作者にとって、Paper は貴重なツールになりつつあると言います。「クリエイティブ ディレクターは、プロジェクトに逐一関わることなく、進行状況を詳細に把握し、プロジェクトが全体的なビジョンに沿っているかどうかを確認できるのです。」

行動を起こすエネルギー:環境保護

マックスウェル・マクマスター氏とベン・サンダース氏のコラボレーションは、まずは両氏が顔を合わせて打ち合わせを行うところから始まり、その後は Paper でスケッチを共有しました。今回のコンセプトは、マクマスター氏の普段の作風とそれほど離れてはいませんでしたが、今回のコラボレーションでは、自分だけなら採用しなかったことをいろいろと決断することが多かったのです。その結果、コンセプトは驚異的かつスムーズに発展していったのです。「当初のアイデアはかなり激しいものでしたが、次第に洗練され、統一されていきました」とマクマスター氏は言います。

ウォール アートの初期コンセプトのスケッチ(作:ベン・サンダース)

サンダース氏はこう言います。「このコンセプトは、最新の連作の 1 つとして描いた絵から来ています。」サンダース氏は絵と彫刻の多くを 1 人で制作していますが、今回のコラボレーションでも創作のプロセスは大きく変えていないそうです。「唯一の違いは、マックスの作品とぴったり合うよう、事前に合意した構図に合わせる必要があったことです。」

マックスの初期スケッチ(Paper ドキュメントのスクリーンショット )

マクマスター氏はこう言います。「もっと多くの木々が周りにあれば、私たちの人生はもっと豊かになると、いつも考えていました。今回のテーマを受けて私が最初に考えたのは、植樹に関することでした。次に思い付いたのは、木が生えている手でした。今回は、このアイデアがうまく実りました。この手は自然界に手をさしのべる人類、母なる自然の本来の営みを後押しする姿なのではと、後になって思うようになりました。」

ウォール アートのスケッチ(ベン・サンダースとマックスウェル・マクマスターのアートワークの合作)

大都市での生活では、いともたやすく自然から切り離され、その重要性を忘れてしまいがちです。だからこそ環境保護を熱心に支持しているのだと、マクマスター氏は言います。「私たちがこの星での暮らしを維持できるよう、未来の世代のために地球を守ることも重要です。」

「多くの美が存在するこの星を、できる限り守りたいと考えています」 – マックスウェル・マクマスター

両氏とも、Dropbox Paper でのコラボレーションは今回が初めてでした。Paper での作業は、メールに画像を添付するよりもずっと簡単だったと、ベン氏は言います。「ブログと同じように、進行状況の確認がとても簡単にできます。」

マクマスター氏はさらに、Paper を使うことで作品に対する作業方法が合理的になったと言います。「コメント機能を使うのは楽しかったですね。やり取りを整理するのに本当に役に立ちました。」

与えられたエネルギー:人権の擁護

「私たちは、これまでに体験したこともないような歴史の転換点を迎えています。人権を重んじることは、人間として果たすべき責務なのです。」 – マット・レイナス

ステーシー・ロジック氏とマット・レイナス氏は、人権をテーマにしたウォール アートを作成するにあたり、それぞれのプロセスについて気軽に話し合い、大規模な作業の経験に関する記録を比較することから、今回のコラボレーションを開始しました。電話でのやり取りの後、レイナス氏がロジック氏にラフ スケッチを何枚か送り、ロジック氏がそれを元に自分の作品とレイナス氏の作品を並べるという、独自のコンセプトを作りました。

「この後の作業において、Paper ドキュメントを使い、それぞれのスケッチをチームで共有しました。インスピレーションが湧くように、過去の作品例もいくつか添えました」とロジック氏は語ります。

レイナス氏はこう言います。「ステーシーと私のコンビは、まさに最強です。お互い、最初から同じ考えを持っていたかのようでした。実際にやり取りを始めてからも、最初のアイデアに磨きをかけることに専念できたのです。」

マットとステーシーのやり取り(Paper ドキュメントのスクリーンショット)

この 2 人のコンセプトは、人権に関する Dropbox Foundation のプレゼンテーションから生み出されました。行動主義をどのように適切に解釈するかについては、当初の作業は厄介なものでしたが、スケッチの段階になるといくぶん楽になりました。ロジック氏はこう言います。「私が描いたさまざまなスケッチを 1 つのアイデアにまとめた後、さらに磨きをかけ、色味の異なるバージョンもいくつか用意しました。」

レイナス氏は、自身の作品ではより超現実的な状況に主題を置くことが多いと言います。「このようなテーマを描く際には、隠喩的な表現になることが多いのです。ステーシーも同じく隠喩的な状況を思い浮かべたそうですが、“与えられたエネルギー”に形が与えられる前の筋書きを描いた、より謎めいた表現を選びました。」

「この惑星に住む人類の 2 人に 1 人は、安全が確保され、意見を述べ、自由が保障されるという、当たり前の権利を持っていません。一部の恵まれた人だけの権利になってしまっているのです。」 – ステーシー・ロジック

ロジック氏は、Dropbox Paper で作業することで、作品の制作がさらにスピードアップされ簡単になったと言います。これまでは、膨大な数のメールの中から、自分が求めるフィードバックを探し出す必要がありました。しかし、Paper のリニアな表示形式が、これまで共有した素材にすばやくアクセスして参照するのに役立ったのです。

レイナス氏も同じ意見でした。上方向にスクロールするだけで、以前のバージョンのスケッチを見ることができるので、プロセスが合理化されたと言います。「すべての関係者が同じプラットフォームを利用することで、全員と意思疎通を図り、コメントや指示を周知させることができました。」

各アーティストの制作の様子を見たいと思いませんか?シャウナ X 氏、ラチェル サンプター氏、マックスウェル マクマスター氏、ベン サンダース氏、ステーシー ロジック氏、マット レイナス氏のアカウントや、Dropbox(InstagramTwitterFacebook)のアカウントをフォローして、それぞれのコンセプトが作品として完成するまでの様子をご覧ください。

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