ケビン・ラウブ氏は飛行機嫌いです。
旅行ガイドの出版会社である Lonely Planet の優秀なトラベル ライターであるラウブ氏にとって、これはまさに死活問題です。それでも彼は、世界中を飛び回ることをやめず、これまでに 90 か国以上を旅してきました。
「私にとって旅行の醍醐味は、日常生活を離れ、何もかもが新鮮に映る未知の世界へと足を踏み出すことです」とラウブ氏は語ります。
「飛行機は嫌いですが、着陸の瞬間はいつもわくわくします。」
Lonely Planet にとっても、ラウブ氏のように世界中を飛び回るトラベル ライターは重要な存在です。35 万もの観光地をガイドブックで紹介するためには、数百人に及ぶライターと、世界各国に勤務するコンテンツ チームの共同作業が必要となります。これはまさに、究極のリモート コラボレーションといってもよいでしょう。
「当社にとって、何よりも大切なのはコンテンツです」と語るのは、Lonely Planet の CEO、ダニエル・ホートン氏です。
「当社は、世界中の観光地を読者に紹介するというミッションを掲げています。このミッションを果たすためには、世界規模での共同作業が欠かせません。このスタイルを可能にしてくれるのが Dropbox です。」
Dropbox では今回、ラウブ氏のリスボン取材に同行するとともに、ナッシュビルのコンテンツ チームを訪問し、同社における Dropbox の活用方法を見学させていただきました。その様子を動画でご紹介しましょう。
トレードマークのガイドブックを Dropbox Business でデジタル化
Lonely Planet は、伝統と革新性の両方を誇る企業です。
同社は 1973 年に設立され、旅行ガイドブックの出版で広く知られており、2018 年には米国のビジネス誌 Fast Company によって「世界で最も革新的な企業」の 1 社に選ばれました。
同社が出版する紙版のガイドブックは現在も高い支持を得ていますが、デジタル版の出版数は増加の一途をたどっています。
読者の環境に合わせてビジネス モデルを進化させてきた同社は、デジタル変革の一環として新しいテクノロジーを積極的に取り入れています。
その中でも Dropbox Business は、Lonely Planet のグローバル チームを構成するライター、編集者、デザイナー、ウェブ開発者を結びつけるハブの役割を担っています。
「当社の共同作業において、Dropbox は非常に大きな役割を果たしています」とホートン氏は語ります。
「Dropbox は信頼性が高く、社員がすでに慣れ親しんでいるプラットフォームです。Dropbox があれば、わざわざ独自のクラウド インフラを構築する必要などありません。」
「取材旅行には Google マップと Dropbox が欠かせません」
ケビン・ラウブ氏、Lonely Planet トラベル ライター
Dropbox Business は、業務の効率化にも貢献しています。
「Dropbox のスマート シンクは、まさに救世主です」と語るのは、IT マネージャーを務めるデビッド・リチャードソン氏。
「弊社には大量のコンテンツがあるのですが、この新しい機能は従来のファイル サーバーの代わりにうってつけでした。」
Dropbox Paper でストーリーに命を吹き込む
2014 年から Dropbox Business を利用している Lonely Planet では、Dropbox Paper もさっそく活用しています。
現地担当の編集者であるベイリー・フリーマン氏は、取材情報や写真、草稿のすべてを Dropbox Paper に統合し、同社で使用している各種プラットフォームで出力するための下準備に利用しています。
フリーマン氏にとって Paper は、コンテンツ制作やプロジェクト管理など、さまざまな作業に欠かせないツールになっているそうです。
「Paper は、原稿の最終的な仕上がりをイメージするのにぴったりのツールです」と、フリーマン氏は Paper を高く評価します。
「To-do リストを共有する、各種メディアを 1 つにまとめる、共同編集相手にコメントを残すなど、さまざまな作業を行えます。」
Paper を使うことで、読者に紹介したいユニークな旅行情報をまとめるという本来の作業に専念できるようになったそうです。
「Paper のおかげで、各地に分散するチーム メンバーがリアルタイムで共同作業を行えるようになりました。このコラボレーションこそが、当社ならではのコンテンツを生み出す力であり、そうして生まれたコンテンツこそが、知らない土地を訪れてみたいという気持ちを読者に抱かせるのです」とフリーマン氏は語ります。