写真提供:ジョシュ・グレーズブルック氏
プロ スポーツの試合を見ていると、「結構簡単そうじゃん」と思ってしまうことはありませんか?
バレーボールも然り。試合を見ていると、だんだん実際よりも簡単そうに見えてくることがあります。
でもそれは実際は簡単でもなんでもなく、選手が簡単そうに見せているから。プロ レベルでは、ほぼすべてのレシーブ、トス、スパイクに非の打ちどころがありません。しかし、たとえば優秀なビーチバレーのペアが同じレベルで成功を収めるには、個人で築き上げた技術以上のものが必要となります。それは、完璧なコラボレーション。相性の良さとコミュニケーションから生まれるものです。
Association of Volleyball Professionals(AVP)も、複雑なチームワークを簡単そうに見せる術を知っています。同組織はプロ ビーチバレーとしては世界で最も長期間にわたるツアーを企画運営しています。毎年 8 都市から 10 都市を 18 週かけて回るツアーを開催。そのすべての開催地では、たとえそこが海とはほど遠い場所であっても、海辺の競技場を丸ごと設営しなければなりません。では、4 か月にわたって繰り返されるこの途方もないタスクを、チームはどのようにして成し遂げているのでしょうか?
舞台裏から陰で支えるチーム
AVP ツアーの各イベントの運営には、多様な人材が数多く必要になります。たとえば、カメラマン、放送局、代理店、制作パートナー。そして、観覧席を組み立てて砂上に設置し、砂浜を模したコートを再現する整備スタッフなどです。イベントの開催前から開催後まで、チームはイベントの企画、メディア配信、マーケティング活動をスムーズに進めています。
ライブ イベント中はあらゆる作業を数分のうちにすばやく実行し、編集し、承認を受けて完成させ、配信しなければなりません。時には、それが本当に難しいこともあります。私のチームは、現場での息をつく暇もない忙しい日々に向けて、いつでも動けるように準備しています。
AVP Pro Beach Volleyball Tour クリエイティブ ディレクター
ー ジョシュ・グレーズブルック氏
多様なプラットフォーム上で増え続ける視聴者の目にとまるように、AVP ではデジタル ツールを使ってイノベーションを進め、新たなメディア パートナーシップを形成しています。
タイ・ルーミス選手(写真提供:ムプ・ディナニ氏 @agamephoto)
メディアと連携して世界中のファンにツアーの様子を配信
ビーチバレーはここ数年で急激に人気が高まっており、競技人口が新たに数百万人増えるなど、全米体育協会(NCAA)の歴史上で最も急速に成長を遂げています。AVP はこの熱狂の波に乗って、このビジネスを季節限定のバレーボール イベントにとどめることなく、今シーズン初めて世界規模での配信を実現しました。
Amazon プライム ビデオとの連携により、世界中の数多くの人々に向けて、試合の模様をまったく新しい方法でお届けできるようになりました。これにより、熱心なバレーボール ファンにたくさんの試合を見てもらえると同時に、新たなファンも日々増えつつあります。私たちはこの競技のさらなる発展を目指して、このブランドの展開に注力しています。
ー グレーズブルック氏
Dropbox ですばやくコンテンツを配信
Amazon との連携だけでなく、AVP では代理店と共同で Dropbox を利用したプラットフォームを開発しました。これは、デジタル メディアを準備して配信する方法に変化をもたらす革新的な技術を提供するもので、ソーシャル プレス キットと呼ばれます。
トーナメントの間、AVP は複数の Dropbox フォルダを用意し、カメラマン、撮影班、PR チーム、ソーシャル メディア チームは各フォルダにコンテンツをアップロードします。グレーズブルック氏が率いるクリエイティブ チームは、これらの素材を現場で確認し、承認した後、ソーシャル プレス キットを使って、コンテンツへのリアルタイム アクセスを必要とする選手、スポンサー、ブランド パートナーなどの主要な関係者と共有します。パートナーは、ボタンをクリックするだけで、事前に承認されたキャプション、ハッシュタグ、メディアを使って投稿を公開できます。ソーシャル プレス キットに含まれるメディア資産すべてが Dropbox を通じて保存、共有されます。
スポンサー サービス部門から、セールスやパートナー、そして私が統括するクリエイティブ部門全体も含め、AVP の関係者はここでは皆 Dropbox を使っています。私たちは毎日数百件のデジタル資産を送信し、共有、作成しています。高解像度のプレゼン資料や選手の画像から、サイズが非常に大きい動画ファイルの送信、AVP イベントでのメディア ライブラリの管理までさまざまです。
ー グレーズブルック氏
私たちは多くの人と一緒に働いていますが、その全員が、各自の仕事をリアルタイムにこなすために、それぞれ異なるタイミングで異なるデータにアクセスしなければなりません。Dropbox のおかげで、個別対応に苦労する必要がなくなり、対象のグループと、信頼性の高い方法ですばやく資産を共有できています。
— ジョシュ・グレーズブルック氏
ムプ・ディナニ氏は、AVP ツアーでカメラマンが最もエキサイティングなシーンを撮ってきたら、Dropbox モバイル アプリを活用して PR 担当者やソーシャル メディア マネージャー、選手に画像をすばやく配信しているとのこと。
ムプ氏は、AVP がソーシャル プレス キットを使い始める以前から、Dropbox Pro を長年愛用してきました。
自分のスマートフォンで Dropbox を使えるというのは大きなメリットです。これこそ、私の仕事のあり方、そして画像を人に送る方法を根底から変えたツールです。私はいつでもノート パソコンを開いているわけではありませんから。
Dropbox は共同作業に欠かせない存在です。カメラマンにとっても、画像を共有したいときにアップロードしてリンクを共有するだけなので、とても簡単です。
ー ムプ氏
ファン層の拡大に向けたプロとのコラボレーション
選手は単なるショーの目玉ではありません。AVP 最大のプロモーション資産でもあります。ファンは選手を目当てに会場に来たり、放送を見たりするため、グレーズブルック氏のチームでは、自分と競技をアピールできるツールを選手に提供することで、選手をサポートしています。
また、選手のファンに向けて独自のコンテンツを制作するために、メディアの活用を選手と一緒に進めています。こうしたクリエイティブな側面を持つ AVP ビーチバレー プロ選手に、ジーナ・ウランゴ選手とタイ・ルーミス選手がいます。両選手とも AVP のソーシャル プレス キットを使ってファンと交流し、個人のブランドを構築しています。
「Dropbox は、各トーナメントで、AVP を代表するプロ カメラマンが撮影した写真や動画を配信するための核となるテクノロジーです。」と語る
ー と語るルーミス選手
クリエイティブ マーケティング チームとカメラマンを橋渡しし、重要な資産をすべてまとめて同期することで、AVP の総合的なプロモーションに役立てることができます。
トーナメント中は一日の終わりにリンクをひととおり見て、気に入った写真を保存しておきます。私個人の Dropbox に写真を整理してあり、シーズンごとにフォルダを作っているので、写真を取捨選択してお気に入りを簡単に見つけることができます。
ー と話すウランゴ選手
ジーナ・ウランゴ選手(写真提供:ムプ・ディナニ氏 @agamephoto)
AVP におけるソーシャル メディア プレス キットの採用と、Dropbox とのシームレスな統合によって、AVP が年を追うごとに成長できただけでなく、すべてのアスリートがプロフェッショナルなコンテンツを視聴者と共有できるようになり、ソーシャル メディアで個人のブランドを育てるうえでも重要なツールとなった、とルーミス選手は語ります。
選手が前より一貫してファンと直接交流できるようになりました。Dropbox は、子どもから大人、アマチュア、プロ、ファン、個人スポンサーに至るまで、層を拡大するのに役立っています。
人類に力と意欲を与えることを目的としてソーシャル メディアを活用することが、より大きな目標です。アスリートは、ファン、友人、家族、そしてビーチバレー愛好者の意識を高めるうえで重要な役割を担っています。とても喜ばしいことですね。
ー AVP ビーチバレー プロ選手 タイ・ルーミス氏
AVP の詳細と、同組織がビーチバレー競技をどのように広めているかについては、avp.com をご覧ください。