Dropbox Japan の社員はどのように「バーチャル・ファースト」と向き合ってきたか

〜 ペットと暮らしながらリモートワークをする工夫 〜

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Dropbox では、2020 年 10 月より、「バーチャル ・ファースト」という働き方を実践しています。リモートワークと対面による仕事のいわば”いいとこ取り”を目指した「バーチャル・ファースト」の導入により、社員は一定のルールに従うことで、9時~5時というような就業時間に縛られずに済むようになりました。社員は自分で就業時間帯を計画し、自身が一番やる気がある時に、仕事に集中する時間を設定することができます。

社内で実施したアンケートによると、2021 年第 4 四半期の時点で、Dropbox 社員の 63 % が「基本は非同期」(リアルタイムでの対話が必要な場合にだけミーティングを設定すること)を受け入れて仕事をしています。また、非同期型の働き方を取り入れた社員の約8割が効率的に働けるようになったと思う、と回答しています。

このようにワークスタイルに選択肢が増えたことをきっかけに、Dropbox Japan にはペットと新たに暮らし始めた社員たちもいます。今回は、バーチャル・ファーストを契機にペットを飼い始めた社員たちの働き方の工夫について、HR担当の高橋美智子がお話を伺いました。

バーチャル・ファーストがペットを飼うきっかけに

MICHIKO:
APJ リージョンの⼈事部リーダーとして採用からHR全般を担当している⾼橋です。Dropbox Japan に入社してから 7 年半が過ぎました。今日は、バーチャル・ファーストが始まったタイミングでペットを飼い始めたお二人に色々とお話をできればと思います。

Michikoと茶々(ちゃちゃ)
Michikoと茶々(ちゃちゃ)

私は、甲斐⽝を 2021 年の 3 ⽉から飼っています。息子がペットを希望していたところに、たまたま甲斐犬に出会って一目惚れしてしまいました。調べれば調べるほど、甲斐犬は初心者にはハードルが高いと思いましたが、どうしても諦められませんでした。子犬のしつけ教室が近くにあったら飼おう、と思い探したところ、家から 5 分のところに信頼できる教室が見つかって不安も解消され、これは運命だと思い飼い始めました(笑)。バーチャル・ファーストによって在宅勤務が可能になったのも背中を押してくれましたね。

それでは Yaoさん、Yuheiさん、自己紹介とペットの紹介、そしてペットを飼い出したきっかけについて教えてください。

YAO:
Yao と申します。Commercial Operations を担当しています。仕事の内容は、注文のプロセス管理や、営業が案件を成立させる上での戦略的なサポートなどです。勤務年数は1年10ヶ月です。
ペットは、一歳半のミニチュアダックスで、2022 年の 9 ⽉から飼っています。きっかけは、バーチャル・ファーストで在宅勤務になったことが大きいですね。私は元々犬が好きで、何年前からもずっと飼いたいなと思っていましたが、毎⽇出社するとなると、ワンちゃん1⼈で留守番させるのが可哀想だし、そばにいる時間が短いから難しいなと 1 回ギブアップしました。

Dropbox がバーチャル・ファーストにより完全リモートになったことと、会社がペットを飼うことに対して支援してくれることで大きく後押しされました。夫もコロナ禍では完全リモートで、現在は週に1回ほど出社していますが、在宅時間が長くなりました。お互い犬が好きで、家にいてお世話ができるようになったので、じゃあ飼おうか、と準備を進めました。
飼う準備としてまず行ったのは、自分自身のアレルギーテスト。小さい頃猫アレルギーがあったので、心配でしたが、犬は大丈夫という結果になりました。評判の良い動物病院が近くにあるかどうかも重要視しました。大事な家族となる犬だからこそ、一生の責任を考えて、しっかりと心の準備もしました。

YUHEI:
筒井と申します。アウトバウンド営業という、お客様に直接 Dropbox を提案したり、お客様に Dropboxをより便利に使ってもらうための提案をしています。勤務年数としては 3 年 7ヶ月になります。ペットは、チワワとビジョンフリーゼという犬種のミックスになります。
飼うことになったきっかけは、僕もずっと⽝や猫がなどの動物が好きで、いつか飼いたいなと思ってたんですけれども、仕事柄ペットにかける時間がなかなか取れないので、難しいかなと思ってたんです。

幼犬のときは、特に世話に時間をかける必要があるので、通勤で家を空けることが多いと難しいと思ってましたが、Dropbox でバーチャル・ファーストの働き⽅ができるようになり2年ぐらい経ったところで、この⽣活だったら、責任を持ってペットも飼えるかなって思うようになりました。自分は元々ペット可のところに住んでなかったので、まず家を探しました。都市部だとなかなか好条件がなかったり、ペット可の物件が限られています。毎日出社をしなくてよくなったので、少し都⼼から離れた場所まで範囲を広げて物件を探して、今の家を決めました。

バーチャル・ファーストへの不安と期待

MICHIKO
みなさんは、バーチャル・ファーストという⽅針が決まった時にどう思いましたか? 率直な感想をお教えください。

YAO
私はバーチャル・ファーストの導入後に⼊社しました。当時は、Dropbox はバーチャル・ファーストを始めているという認識はあったものの、どうなるのかちょっと不安がありました。新しく入社して、誰も知らない、顔を合わせたことがない状態で、仕事にも慣れていないのにいきなりバーチャル・ファーストというのは正直不安でした。社員の皆さんが優しく、わからないことがあったら詳しく教えてくださったので大丈夫でしたが。ただ、正直入社当時はストレスがあったので、それも犬を飼うという 1 つのきっかけになりました。

MICHIKO
入社当時の不安というのは、人とのつながりのことでしょうか。⼈と会わずにバーチャルで繋がってるから、リアルな対面での人とのつながりがもっとあったらいいなって思ったということですか?

YAO
そうですね、最近は対面でのイベントが増えてかなりよくなったなと思っています。私たちは個別の仕事はリモートワークで行うことがすすめられていますが、(対面イベントの増加により)仕事では関わっていない他のチームの方々とイベントで会えたり、Studio に週 1 回くらい行くと、その場で会った社員と雑談とかできたりしていて、気分転換ができています。
チャットでも雑談することはできるのですが、身近に仕事している人に限られてしまいます。私は、Studio に行く頻度を自分でコントロールできたり、自分で気分に合わせてメリハリをつけた働き方ができるのは、良いと思っています。

ペットと共存しながら、仕事に集中できる環境づくりを

MICHIKO
皆さん、毎⽇犬の散歩⾏かれてると思うんですけど、どれぐらいの頻度で⾏かれていますか? 散歩の時間帯はどのように設定しているでしょうか。

YAO
私は、ほとんど夜に行っています。仕事の後とか夕食後ですね。冬の寒い時期はお昼に 2-30分時間をとって散歩に行きますね。

YUHEI
僕は、最近は寒いので、お昼休憩のご飯を食べた後に行くことが多いです。僕の場合、業務の都合上お客様との打ち合わせが多いので、打ち合わせ中はできる限り大人しくしてもらえるように、お客様との打ち合わせの前に散歩に⾏くなどの工夫をしています。

MICHIKO
うちの⼦は結構歩かせないといけないので、忙しい時は大変です。2 歳になってから、家で全然オシッコしなくなってしまったので、朝起きたらすぐに行くようにしています。夜は大体、夕食後に⾏っています。近くの公園に毎朝犬が 10 匹以上集まっていて、良い遊び相手になってくれています。
とくに忙しい時期はなかなか早く散歩に連れて行けず、ペットにとって大きなストレスになっていた時期がありました。そこで、会議が多い時にはお散歩代⾏を頼んでいます。

みなさんは犬とのバーチャルファーストの生活で、何か他に困ったことや工夫したことはありますか?

YUHEI
飼い始めた時に一番困ったのは、(犬が吠えたり粗相が重なるなどの理由で)会議に集中できないことがあったことです。会議中にうんちをしてしまったり吠えたりなどの失敗談から学んで、試行錯誤をした結果、会議の前に散歩させるなどの⼯夫をするに至りました。そういう工夫はやっぱり必要ですね。

YAO
コロナの影響でペットを飼う方が増えて、ペットOKなレストランとか宿泊できるホテルも増えてきてる印象を受けますが、まだなかなか難しいと思うことがあります。移動用にカートを購入しました。電車や地下鉄に乗る時にはカートを使っています。

YAOとBobby
YAOとBobby

私は旅⾏も好きですが、犬を飼ってからは旅行、特に海外旅⾏するのかかなり難しいです。近場で車で行ける場所ならいいのですが、ペットと宿泊できるホテルはそんなに多くはないので事前に予約しないといけないですし、かなり値段が⾼いですね。

 

MICHIKO
私も移動が難しいなあと思いました。10 キロ弱あるのでなかなか電車での移動は難しいなと思い、思い切って免許を取りました。

ベットがいることで癒された、飼ってよかったと思うエピソードなどありますか?

YAO
毎⽇癒されています。⾒るたびに、ああかわいいと思ってます。
⽝のべットが私の仕事机の隣にあって、ずっと隣にいられるのが嬉しいです。会議や仕事が一段落したら、5分ぐらい休憩時間をとって、遊んだりしています。在宅勤務で働き過ぎで燃え尽きたりすると聞くのですが、私は気分転換が上手くできてる感じですね。

MICHIKO
私も近いですね。自宅での仕事場所が自分のベットルーム兼仕事場なのですが、日中は犬はそこのベットで寝ています。会議終わってふっとベットを見ると、寝てるなあかわいいなあと思って癒されています。

YUHEI
僕も同じような感じですね。ストレスを感じることも少なくないですが、打ち合わせ後に犬と触れ合ったりとかすると、⾃然とそのイライラした気持ちや不安な気持ちがやわらいでいくっていうのもありますし、散歩に毎日に⾏くようになったので、気分転換ができていますね。
僕は Studio にも⾏く機会も少ないので、同僚の方とちょっとした雑談をする機会も 1 日の中で多くないのですが、散歩仲間ができ、何気ない会話を 30 分ぐらいの散歩の間にできるのも、気分転換になっています。

YUHEIとオルフェ

YAO
私は夫と同じ家で仕事していますが、お互い仕事とかミーティングが多いので、あまり会話がなくなってきていましたが、犬を飼ってから一緒に散歩するようになりました。2 人で散歩に連れて行くと犬が大喜びするその姿を見て 2 人とも嬉しくて。2 人の間にコミニュケーションをする時間や共通の喜びが増えたのはよかったです。

MICHIKO
それ、すごくいいですね。私の息⼦は思春期なんでやはり以前よりコミニュケーションが減ってきて。夜の散歩は暗いからたまに付き合ってもらっています。昔より共通の会話が増えたり、沢山話せるんようになった気がします。

ペットが病気とかなった場合など、急に予定を調整しなきゃいけないと思うんですが、そういう時はどう対応されていますか?

YUHEI
自分は営業職なんで、予定の調整はやりやすい方だと思います。待てるようだったら、⼟⽇とかに⾏くこともありますし、平⽇も予定が空いていたり調整可能であれば、サクッと打ち合わせと打ち合わせの合間に近くの動物病院に⾏ったりとかっていうのもできていますね。

YAO
私も、急な動物病院の診察で結構時間かかりそうな場合は、会社の携帯を持っているので、普通に Slack で対応するということもできています。急遽病院に行かなくてはならなくなった際には、自分のカレンダーに「動物病院」などと書き込んだり、Slack のステータスに状況を書き込むなどして、他の人たちに伝わるようにしています。みなさんが状況を理解して待ってくれたり、もし急なサポートが必要な場合はSlackでメッセージを送ってくれるので、その場合はできる限りすぐ連絡して対応しています。結構フレキシブルに対応できいますね。

MICHIKO
皆さんバーチャル・ファーストでペットとの⽣活は向上してる感じでしょうか。それともバーチャル・ファーストによってペットとの⽣活はなかなか難しいなって思ったりしますか。

YUHEI
やはり苦労する⾯もあります。けれど、散歩の時間をフレキシブルに調整できたり少し⼯夫するだけで、ペットとの時間を⼗分に取りながらも、⽣産性を落とさず働けていると思います。

YAO
そうですね、私もこのバーチャル・ファーストの働き方で、犬とずっとそばにいれているのことを嬉しく思っています。おそらく、⽝も自分のリズムを私の仕事のリズムに合わせてくれていると思います。
私は大体夜の 18:00 頃仕事を終えるのですが、その時間までほとんど吠えないでいてくれています。時々、ヨーロッパのチームとの会議が 18:00 以降に入る時があるんですが、その時はミーティング前に必ずご飯を上げるようにしたら、吠えなくなりました。会議は遅くても 19:00には終わっているので、ほぼ毎日、夜の散歩は 20:00 ごろ行っていますよ。

MICHIKO
私もバーチャルファーストで犬と一緒にいられて、犬との生活のリズムが作れたのはありがたいと思っています。多分⽝がいなかったら、散歩とか運動はあまりしなかったと思っているので、⽝がいることで健康になったり、より外に出るようになって。⼤変だなあと思うこともありますが、やはりありがたいなって思うことの方が大きい。犬がいるから、週末も沢山歩くようになったし。

働き方の変化がもたらした「気づき」

MICHIKO
話は変わるのですが、私は、バーチャル・ファーストだからこそぜひやってみたいことがありまして。
ワーケーションとか、息子が学校休みの時に北海道など少し遠方のところに行って、ロードトリップをしながら仕事をしてみたいって思っています。⽝も自然の中で楽しくできるんではないかと。元々は全然アウトドアじゃない自分が、犬の影響でアウトドア派になっていて正直自分でも驚いています。

皆さんは、バーチャルファーストになってから、何か暮らしに変化をつけたことってありますか。

YAO
私は今年引っ越しする予定です。やはり通勤がいらないから、もう少し都会から離れてる所に住みたいなと思っていて。あともう少し広いところで、犬が走れるようなスペースが欲しいなあと思って、小さくてもいいからお庭があるところを探しています。今住んでるところは、実は近くに緑が少ないし公園も遠いんです。だから、郊外で緑が多い所に引っ越ししようと思ってます。

YUHEI
僕は犬を飼い始めて引っ越ししました。
元々は、居住空間と仕事部屋は全部⼀緒だったんですけど。バーチャルファーストで在宅勤務がメインになってから、やっぱり寝る空間やリラックスする空間と、仕事する空間を分けたいなと思って、広い間取りに引っ越しましたよ。

MICHIKO
私も引っ越ししました。家で仕事するから家での空間がとても重要になりました。前はリビングに机を置いて仕事していたのですが、リビングで仕事をしていると、ずっとリビングにいて、ご飯⾷べるのもそこでというのは景色が変わらず私は嫌でしたね。切り替えができず、集中もできにくくなっていたと思います。やっぱり個室で仕事したいなと思って、個室が多い物件またはベットルームが広い物件を探しました。結果、今はベットルームの一角にデスクを置いて仕事をしていますが、満足しています。

YAO
私は、今は 2 つある部屋の一つの個室で仕事をしています。集中できるかどうかは大事ですね。

MICHIKO
皆さんにはバーチャルファーストの犬との暮らしを色々とお話しいただきましたが、その他のバーチャルファーストの利点で実感されていることって何かありますか?

YAO
これは最近実感しているんですが、人と人との繋がりの重要さ・ありがたさを以前よりもずっと感じています。毎日皆さんと会っていないからこそ、もっと⼈と⼈のこの繋がりを大事にしたいし感謝しています。オフィスに通勤して働いていた時は、何気ない会話でその緩く繋がるみたいなところが結構重要だったりしたことに気づきました。特に仕事であまり関連したい方々とのつながりが減って、自然に情報が⽿に⼊ってくるっていう環境が遮断されて孤独を感じるようになりましたが、会社がイベントを設定してくれてみんなと会えたり、部門を跨いだカジュアルミーティングやランチが開催されたり、そういうののありがたみを昔より感じるようになりました。

YUHEI
そうですね、たまにしか会えないから時間が濃いと思うようになりました。ありがたいと本当に思いますね。一方で、オンオフの切り替えがやっぱ難しいかなと思います。家だとずっと仕事が出来てしまうので、⾃分できちんと切り替えないと、なんか頭が休まらないというか、ずっと仕事してる感覚になってしまいますので、気をつけています。あとは, 誰かに確認したりとか相談したりする必要が発⽣したときに、少し確認に時間がかかってしまいますね。確認の仕⽅もちょっと気を遣うというか、他の方の予定を確認したり、その辺を気にしながらっていうところが、近くにいてすぐに声をかけれる時とは違いますね。

YAO
おっしゃるとおり、私もあんまり、オンとオフをスッキリ分れていないと思います。

MICHIKO
意識してやらないと結構きつい時はありますよね。いい時ははいいと思うんですけど、気分が落ち込んでいる時は、自宅という同じところにいるから、実は疲れるときはありますね。例えば、通勤していたらそれはそれで⼤変さはあるんですが、でもその通勤をしていることでシーンが変わって気分が変わることがありますが、在宅勤務だと難しい。ライフとワークが近すぎると、気持ちが沈んでいる時は結構引きずる。自分でそういう時もやらなくてはいけない事をやって時間の管理もするのは、気持ちを強く持ってやりすぎないようにしないとと思います。もし例えば⾃分が1⼈で住んでて、誰も何も声かけてくれない、ペットもいないと、嫌でも切り替えしなきゃいけないというタイミングがなく、もしかしたらバーンアウトしてしまう気持ちがわかります。

YAO
メッセージとかメールとか、顔が⾒えないから不安になった時はありました。多分相⼿は、そんな他の意味ではないメッセージなんだけど、間違えて理解することもあるかもしれない。コミュニケーションの難しさは在宅勤務に入った時に改めて考えさせられました。

MICHIKO
⾃分もたまたますごく忙しく、会議が沢山入っていて余裕があまりなくて、そうすると会議にもちょっと疲れてる感じで入ってしまって。怒ってますかと言われたことがあって、気をつけなきゃなあって。

YUHEI
Slackだとすぐにメッセージが送れちゃうので、パパッと返信してしまって後悔することもたまにあります。忙しくて余裕が無い時だと、返事がちょっと適当な感じや雑になったりとかしちゃって。チャットだとお互いの状況が見えない中でのコミュニケーションなので、便利ではあるものの、対面と比較すると難しいなと感じることもありますね。今は、少し余裕を持って、どう伝わるかとかって考える時間を持ってから返信するように注意するようにしています。

MICHIKO
私も、コミュニケーションの仕⽅を丁寧にするようになりましたね。前に⽐べると、もうちょっと細かく説明しようとか、コミュニケーション⾃体にすごく気を使うようになったかな、意外とコミュニケーションって難しいっていうのを改めて気付きました。

YUHEI
だんだん慣れてはきましたけど、なんか知らない間にちょっと疲れたなって、気疲れしているなみたいに感じることはありますよね。あの時こう言っておけばよかったかな、もうちょっとこうしておけばよかったとかって思ったりすることも最初は結構ありました。

さらなる業務効率化を目指して…
こんな工夫をしています

MICHIKO
何か他に難しいなって感じている点はありますか? 例えば仕事の効率性とかはいかがですか?

YUHEI
僕の場合は、ペットを飼い始めたことでちょっと⽣活のスタイルが変わりましたね。例えばお客さまへの提案内容を考えたりとか、提案書を修正したりとか、仕事上クリエイティブな思考が求められるときって結構あるんです。そんな時、僕はあえて短い時間でも近所のカフェに 1 時間でも行って、そこでクリエイティブな仕事は⽚付けるようになっています。ちょっと家の外で仕事環境を切り替えてみたいと思って、メリハリつける意味でもカフェには結構⾏ってます。

ペットがいることで、1 時間とか 2 時間本当に⾃分だけの時間で集中して働くのが難しい時もあります。会議とや電話で何か喋ってる時は、犬も我慢してくれているのですが、僕が考えごとのためにじっとしてると、時間ができたのかなと思って遊んでーって来ることもあるんです。だから、何か集中して考えたいときは、時間を 1 時間とか 2 時間で決めて、その時間内でのやりたかった仕事を集中してこなしています。

YAO
私は、⾃分のカレンダーにアメリカとヨーロッパ、それぞれの時間帯の同僚と会議をする時間と、会議を入れず集中が必要な時間を事前に予定してカレンダーに入れています。DNS(Do Not Schedule-予定を入れないでください)、本当に必要があるときは事前に連絡してくださいってコメントをカレンダーに表示して、できるだけ集中できる時間作りに工夫をしています。でもやはり、時期によっては急を要する案件が増えるんですね。私の場合は四半期の終わりに、営業の方々から急を要する問い合わせがあります。だから、本当に集中しなきゃいけない時は、Slack のステータス状態をフォーカスタイムに替えたり、通知オフ機能を使ったりしています。

MICHIKO
私は、最初は「会議をする時間」と「会議をせずに仕事に集中する時間」をきちんと分けるのに苦労しましたが、分けることで効率がよくなったと実感しました。みんなと雑談することの大事さもあるんですが、それにより仕事が終わらなかったというのが解消されました。今は、Slackやカレンダー上に事前に自分の予定や状況を入れておくことで、うまく予定の管理ができています。

最後に、在宅勤務を効率よくストレスを溜めずに⾏うためのアドバイスがあればぜひ教えてください。

YUHEI
在宅ワークだと監視してくれる⼈もいないし、誘惑もオフィスより多いので、自己管理は大事だと思います。ただ、朝から晩まで気を張り詰めて集中して仕事するっていうのは難しいので、メリハリをつけた働き⽅が重要かなと思います。
営業職は、何時間働いたとかいうより、アウトプットが重要なので、アウトプットのために、この仕事は今日必ず終わらせるぞって思ったら、その仕事を終わらせることに集中します。なので、何時間働くというよりも、アウトプットやタスクベースで毎日のスケジュールを自分なりに組んで働いています。また、営業職だと急な対応や海外拠点とのやり取りの関係で遅い時間帯に仕事をしないといけない時もあるので、そのような時は日中の業務量を調整したり、業務が落ち着いている時に有給を取得したりして、無理やり仕事とプライベートを分けるより、仕事とプライベートを上手く融合させた方が個人的には柔軟な働き方のメリットを感じられるような気がします。本当にDropboxは自分次第で柔軟な働き方ができる環境だと思います。

YAO
アドバイスというより、⾃分のゴールですが、ストレスを溜めないために、仕事とプライベートタイムはしっかり線引きする、自分のプライベートタイムをしっかり過ごすことは質の高い仕事をするためにも守る必要があるなあと思います。

MICHIKO
Yaoさんのコメントに付け加えると、やる事だけじゃなくてやらない事も決めるっていうのが重要だなあと思います。全てに手を伸ばさずお断りすることもしなくてはならない。例えば、会議が1日に勤務時間の50%以上になったら、お断りしたり日にちを変えてもらうようにしています。ツールキットを会社が提示してくれたので、やりやすかったです。

MICHIKO
皆さんがペットと過ごしながら仕事でどんな工夫をしているのか、よくわかりました。これからも楽しいペットライフを送りながら仕事をしていきましょう。お時間いただき、ありがとうございました。

Dropbox は今後も、新しい働き方を模索し、学び続ける姿勢を維持しながら、必要な変化を取り入れていきたいと考えています。バーチャル ファーストに移行する過程で私たちが得た教訓が、皆さんのお役に立てば幸いです。