間違えて重要なファイルを削除してしまった!
そんな経験、誰しも一度はあるのではないでしょうか?
もしかしたら、これをお読みのあなたも現在ファイルを削除してしまってお悩みなのではないでしょうか。せっかく作ったファイルをまた一から作り直さなければならないと思うとショックで立ち直れない思いでしょう。
しかしご安心下さい!
Windows、Mac ともに、削除してしまったファイルを復元する方法があります。もしかしたらあなたが削除してしまったファイルは復元できるかもしれません。
今回は、ファイルの復元方法をご紹介していきます。ご参考になれば幸いです。
目次
3.削除してしまったファイルの復元方法(iPhone や iPad などの iOS 編)
5.最後に!Dropbox を利用すれば誤ってファイルを削除してしまうことも怖くない?
1.削除したファイルの復元方法(Windows編)
まず、Windows OS で削除してしまったファイルの復元方法を見てみましょう。
1-1. ゴミ箱からチェックしてみよう
まずはゴミ箱から確認してみましょう。多くの方はデスクトップにゴミ箱アイコンがあると思います。その中に削除したファイルがないかを確認しましょう。
なお、誤ってファイルを削除してしまうことがないよう、ゴミ箱から削除する際に確認メッセージを表示させる設定が可能です。
ここでは今後の予防策として、ゴミ箱から削除する際に確認メッセージを表示させる方法について説明していきます。
1-1-1. ゴミ箱アイコンを右クリックし、一番下の「プロパティ(R)」をクリック
1-1-2.「削除の確認メッセージを表示する」にチェックを入れ、「OK」をクリック
また、その他の設定もプロパティで設定することができます。
上記の通り予防策をしておくことで、重要なファイルを誤って削除してしまうことを防ぐことができます。しかし、Shift + Del で消してしまった場合やコマンドからファイルを消してしまった場合、ゴミ箱の中に削除したファイルは残りません。
復元方法は次に説明する「1-2. システム自体を過去に戻しファイルを復元」を参考にしてみてください。
1-2. システム自体を過去に戻しファイルを復元してみよう
実は Windows には、パソコンの全体を復元する機能が備わっています。その機能を利用することで削除されたファイルを復元することができます。
具体的な手順は以下の通りです。
1-2-1. Windows アイコンを右クリックし、「システム(Y)」をクリック
1-2-2.「システムの保護」をクリックし、「システムの復元」をクリック
1-2-3.「次へ」ボタンをクリック
1-2-4. 復元したいポイントをクリックし、「次へ」をクリック
1-2-5. 復元ポイントを確認し、問題がなければ「完了」をクリック
1-2-6.「いったんシステムの復元を開始したら、中断することはできません。続行しますか?」というアラートの内容確認をし、問題がなければ「はい」をクリック
1-2-7. システムの復元が完了したら、パソコンが再起動
1-2-8.「システムの復元が正常に完了しました」と表示されるので、「閉じる」をクリック
以上の通り Windows では、意外にも簡単な方法でファイルを復元することが可能です。しかしデメリットもあります。それは時間がかかってしまうことです。時間に余裕がないかたにはあまりオススメできません。
1-3. ファイルの履歴からファイルを復元してみよう
続いて、ファイルの履歴からファイルを復元する方法について紹介します。以下の流れでファイルを復元することができます。
- 1-3-1. ファイル履歴をオンに設定する
- 1-3-2. ファイルの履歴からファイルを復元する
では、具体的にみていきましょう。
1-3-1. ファイル履歴をオンに設定する
ファイルを履歴からファイルを復元するために、まず、ファイル履歴機能を「オン」にする必要があります。具体的な手順は以下の通りです。
1-3-1-1.「コントロールパネル」から「ファイル履歴でファイルのバックアップコピーを保存」をクリック
1-3-1-2.「ドライブの選択」をクリック
1-3-1-3. 利用できるドライブを選び、「OK」をクリック
1-3-1-4. ファイル履歴を「オンにする」をクリック
1-3-1-5. ファイルの履歴がオンに
1-3-2. ファイルの履歴からファイルを復元する
続いて、ファイルの履歴からファイルを復元する方法について見てみましょう。
1-3-2-1.「コントロールパネル」>「システムとセキュリティ」>「個人用ファイルの復元」をクリック
1-3-2-2. 復元したいファイルを右クリックし、「復元」をクリック
1-3-2-3.「ファイルを置き換える」をクリック
1-3-2-4. ファイルが復元されました
1-4. フリーのファイル復元ソフトを利用する
上記にて Windows に標準装備されている復元機能を利用してファイルを復元する方法を紹介しましたが、しかし、下記のような復元には対応していません。
- OS がインストールされていないハードディスク
- ファイルが作成した日付けなどの細かい時系列
このような場合には、復元ソフトを利用してみましょう。
「EaseUS Data Recovery Wizard Free」は、無料で利用できる復元ソフトです。万が一ファイルを間違えて削除した場合、ファイルが保存されていた場所を指定すれば、探すことができます。
下記ページからダウンロードができますので、興味がある方は利用してみてください。
EaseUS Data Recovery Wizard Free のダウンロードページはこちら
2.削除したファイルの復元方法(Mac 編)
続いて、Mac OS で削除してしまったファイルの復元方法を見てみましょう。
2-1. Time Machine で復元してみよう
Mac OS には、標準で Time Machine という履歴機能があります(別途外付け HDD などが必要)。Time Machine を設定済みの方でしたらファイルを過去の状態に戻すことは非常に簡単です。まず、ご自身の Mac に Time Machine が設定されているかどうかを確認しましょう。
デスクトップウィンドウの右上にある時計マークのアイコンをクリックします。「Time Machine 未設定」となっている場合、設定する必要があります。以下の手順にて設定することができます。
2-1-1. Time Machineを有効にする方法
- 2-1-1-1. デスクトップウィンドウの右上にある時計マークのアイコンをクリックし、「Time Machine環境設定を開く」をクリック(時計アイコンがない場合は、左上のリンゴマークをクリック>「システム環境設定」>「Time Machine」という手順でもOK)
- 2-1-1-2.「バックアップディスクを選択」をクリック
- 2-1-1-3.バックアップディスクを選び、「ディスクを使用」をクリック
2-1-2. Time Machine でファイルを復元する方法
Time Machine の設定が完了したら、ファイルを復元することができます。
- 2-1-2-1. Time Machine に入ったら、復元したいファイルまで移動し、右にあるタイムラインで戻りたい時間に調節
- 2-1-2-2. 復元のボタンをクリックすれば復元が完了
この方法のメリットは簡単に前の時間に戻れるということです。しかし、Time Machine 自体を設定していない場合はこの方法を利用することができません。
実は、復元ソフトを使用すれば気軽にファイルを復元することができます。詳しくは次の項目で説明していきます。
2-2. Macのファイル復元ソフト
Mac 環境の方には少し残念ですが、Windows のようにファイルを容易に復元する機能が充実していません。
Time Machine で復元できれば問題ないのですが、これまで Time Machine を利用していなかった、という方もいるのではないでしょう。
そのため、Mac ユーザーの場合、一度削除したファイルを復元するのは簡単ではありません。もっとも、フリーソフトを使うことで削除されたファイルの復元が可能となります。
以下では削除されたファイルを復元できるフリーソフトを 2 つご紹介していきます。
2-2-1. データリカバリー
1 つ目のフリーソフトは「データリカバリー」です。
データリカバリーは、Mac の HDD だけでなく、USB などの外付けハードディスクでもファイルを復元することができる上、ファイル形式においても幅広いファイルを復元することができるので、万能タイプの復元ソフトと言ってよいでしょう。
また、無料お試し期間で利用することも可能です。ファイルを復元したい方は一度試されてみてはいかがでしょうか。
- データリカバリーのダウンロードページ
http://www.wondershare.jp/mac/data-recovery.html
2-2-2. 万能データ復元!F or Mac
こちらも Mac OS の中で人気の高い復元ソフトです。無料で利用ができますので、削除されたファイルを復元したい、という方は是非利用してみてください。
- 万能データ復元! for Macのダウンロードページ
http://www.iskysoft.jp/data-recovery-mac/user-guide.html
3.削除してしまったファイルの復元方法(iPhone や iPad などの iOS 編)
iPhone や iPad などの iOS 端末でファイルの復元を行うには、パソコンに接続して行うことになります。
Windows、Mac それぞれについて復元ソフトがあるので、お持ちのパソコンがどちらなのかによって使い分けてください。
ここでは、定評のある「Dr.Fone for iOS」という復元ソフトを紹介します。Windows 版、Mac 版がありますので、お使いのパソコンに合わせてソフトをダウンロードしてみて下さい。
3-1. ソフトをダウンロードする
ソフトは以下の URL よりダウンロードできます。
- Windows 版:http://www.wondershare.jp/guide_win/iphone-data-recovery.html
- Mac 版:http://www.wondershare.jp/guide_mac/iphone-data-recovery.html
3-2. iPhone をパソコンに接続した状態でソフトを起動し、「開始」をクリック
3-3. 削除されたファイル一覧から復元したいデータを選び、「復元」をクリック
4.削除したファイルの復元方法(Android 編)
Android にも削除したファイルを復元できるソフトがあります。ここでは、知名度も高く性能に定評のある「EaseUS MobiSaver for Android Free」をご紹介します。
Android でこちらのソフトを利用するためには以下の 2 つの設定が必要です。
- 4-1. USB デバッグモードを「オン」にする
- 4-2. Root 化する
では、具体的にみていきましょう。
4-1. USB デバッグモードを「オン」にする
パソコンから Android 端末に接続して内部を操作できるようにするには、Android 側で USB デバッグモードをオンにしておく必要があります。
「設定」→「開発者向けオプション」→「USB デバッグモード」の順にタップをして、そこにチェックを入れます。
4-2. Root 化する
Android の端末の操作権限を得るために、root 化という設定が必要になります。
下記画面で How to root? のところをクリックすると Kingo Android Root というソフトのダウンロード画面に遷移します。
ソフト起動時、接続している Android 端末を認識して一番下に「ROOT」というボタンが表示されますので、タップして root 化を完了します。
ソフトが起動して端末内をスキャンすると復元可能なファイル一覧が表示されますので、復元したいファイルを選択し、「Recover」ボタンをクリックして保存すれば完了です。
なお、復元作業が終わった後は USB デバッグモードをオフに戻しておいてください。
5.最後に!Dropbox を利用すれば誤ってファイルを削除してしまうことも怖くない?
5-1. ファイルを復元する方法
オンラインストレージを利用してデータのバックアップをする方もいるのではないでしょうか。数多くあるオンラインストレージの中で世界で最もシェアを持つ Dropbox を利用すれば、誤ってファイルを削除してしまっても簡単に復元することができます。
削除したファイルを復元するための具体的な手順は以下の通りです。
5-1-1. まずは Dropbox のウェブサイトにアクセスして「ログイン」する
5-1-2.「削除したファイル」をクリック
5-1-3. 復元したいファイルを選択し、青色の「復元」ボタンをクリック
5-1-4.「削除の取り消し」をクリック
このように Dropbox では、削除したファイルを簡単に復元することができるので、もし間違えてファイルを削除してしまった場合でも安心です。
5-2. Dropbox のファイル復元機能
上記の通り、Dropbox には便利なファイルの復元機能があります。もっとも、プランによってはファイルを復元できる期間に限りがあります。
- 無料版:30 日間まで
- 有料版 Dropbox Pro:1 年間(エクステンデッドバージョン履歴機能の購入時)
- Dropbox Business:無制限
なお、Dropbox Pro の機能について詳しくは「Dropbox Pro(プロ)にアップグレードを検討中の方へ!有料版を最大限活用する全手法」参考にしてみてください。
Dropbox Business の機能について詳しくは「Dropbox Business の魅力とは?Dropbox Business について知っておきたい6 つのこと」をご参考ください。
5-3. Dropbox で参加している共有フォルダを削除しても他のアカウントには全く影響ありません
Dropbox の共有フォルダは参加、退会型が採用されています。つまり、共有フォルダに参加しているだけなのです。ですので、もし誤ってフォルダを消してしまっても、その消してしまった人はそのフォルダを消滅させてしまったというわけではなく、そのフォルダから退会したというだけになるので、他のメンバーに影響を与えてしまうことはありません。
5-4. 削除したファイルの復元だけでなく、ファイルの以前のバージョンを復元することも可能
ご存知の方も多いかもしれませんが、Dropbox を使えば削除されたファイルの復元だけでなく、ファイルを以前のバージョンに戻すこともできます。つまり、Excel や Word などの Office ファイルを編集中、誤って保存してしまったけれど保存前の状態に戻したい、という場合にも簡単に元に戻すことができます。
5-4-1. Dropbox にログイン
5-4-2. バージョン復元したいファイルを右クリックし、「以前のバージョン」をクリック
または復元したいファイルをクリックし、ハイライトで表示されたメニューから「詳細」をクリックして、「以前のバージョン」を選ぶます。表示されるバージョンのうち戻りたいものを選択すると、その時点のファイルに遡ることができます。
まとめ
今回はファイルの復元方法をご紹介してきましたがいかがでしたか?
もしファイルを削除してしまっても、ファイルの復元方法を覚えておけば焦らずに迅速に対処することができます。ピンチ!と思ったときにぜひご活用ください。