外付け HDD の使い方|パソコン、テレビでの接続、設定方法

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外付け HDD を購入したものの、接続方法や使い方でお困りですか?もしくは外付け HDD の購入を検討していて、選び方やメリットのある使い方をお探しですか?

外付け HDD はパソコンやデジタル家電などの補助的な記憶装置として、あるととても重宝するものですが、使いこなすには接続方法や初期設定など一定の知識が必要です。

そこでこの記事では、外付け HDD の基本知識や選び方、そして購入後の接続・設定や正しい使い方について必要な知識を網羅しています。外付け HDD を購入した方、これから購入する方のどちらであっても知っておきたい情報が満載なので、ぜひ最後までお読みください。

目次

1. 外付け HDD の基礎知識
2. 外付け HDD の使い方 Windows 10 、Windows 8 、Windows 7 編
3. 外付け HDD の使い方 Mac OS X 編
4. 外付け HDD の正しい使い方 5 か条
5. まとめ

1. 外付け HDD の基礎知識

1-1. 外付け HDD とは

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HDD とはハードディスクドライブ(Hard Disk Drive)のことなので、外付け HDD とは内蔵型ではなく外部から接続して使用する HDD のことです。内蔵型と違って付け外しが簡単で持ち運ぶこともできるので、補助的な記憶装置というだけでなくさまざまな使い道があります。

しかし、手軽に持ち運べるタイプもあるだけに知っておくべきこと、留意するべきことも多いので、この記事ではそういった点についても解説していきたいと思います。

1-2. 外付け HDD を接続する方法

1-2-1. パソコンと接続する

大半の外付け HDD は、パソコンと USB で接続します。USB は接続した状態で電源を入れると自動的に認識するようになっているので、現在使用されている Windows や Mac の各バージョンでは特段の設定は必要ないように作られています(これをプラグ・アンド・プレイといいます)。

最初の接続時にはドライバーを有効にする必要がありますが、これもパソコン側で自動的に行われ、おおむね数分以内に完了します。

これは Windows で初めて外付け HDD を接続、認識した時に表示される吹き出しです。

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数分後、ドライバーの準備が完了すると以下の吹き出しになります。

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以後は、USB で接続して電源を入れるだけで自動的に使用可能になります。

1-2-2. 液晶テレビと外付け HDD を 1 台接続する

液晶テレビに接続して録画機能を利用する場合は、パソコンと同様に液晶テレビの USB 端子と外付け HDDを USB ケーブルで接続します。

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画像:http://www.sharp.co.jp/support/aquos/info/usb_hdd_connect.html

テレビと外付け HDD の電源は切った状態で接続し、接続を完了したらテレビ、外付け HDD の順序で電源を入れて認識させてください。

1-2-3. 液晶テレビと外付け HDD を 2 台以上接続する

1 台のテレビに対して外付け HDD を複数台接続する場合には、USB ハブという増設用の機材が必要です。いわゆる電源コンセントの「タコ足配線」のように接続することで複数台を認識させることができるので、以下のように配線してください。

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画像:http://www.sharp.co.jp/support/aquos/info/usb_hdd_connect.html

複数台の外付け HDD を接続する場合も、電源を入れる順序は単体のときと同じです。

1-3. 外付け HDD の選び方

1-3-1. 容量で選ぶ

外付け HDD は外部記憶装置なので、記憶容量は最も重要なスペックです。敢えて記憶容量を増設するのですから、多くの場合は動画の保存などファイルサイズが大きくなりがちなデータを保存する用途に使用することが多いと思います。

近年の HDD は TB (テラバイト) 単位のスペックを持っているものが多く、容量が小さいものでも 1 TB 程度のスペックがあります。この 1 TB という容量では、目安として以下の録画時間を確保できます。

  • 地上デジタル放送の番組 約 122 時間
  • BS デジタル放送の HD 放送 約 90 時間
  • BS デジタル放送の SD 放送 約 180 時間

2 TB、3 TB などさらに大きな容量を持つ外付け HDD の場合は、これに掛け算をするとおおよその録画可能時間を算出できます。

【参考商品】

・バッファロー HD-LCU3/N シリーズ

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パソコンの周辺機器では高いシェアを持つ国内ブランド。パソコン、液晶テレビなど USB 端子のある機器であればどれでも使用可能です。

2016 年 8 月現在、価格はおおむね 1 万円前後でコストパフォーマンスも優れています。

メーカー公式サイト

・東芝 CANVIO シリーズ

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家電大手の東芝の外付け HDD シリーズです。東芝は「REGZA」という液晶テレビブランドを持っているのでデザインが「REGZA」の雰囲気と統一されていますが、USB 端子がある機器であればパソコン、家電ともに使用可能です。

2016 年 8 月現在、1 TB モデルで 6 千円前後、2 TB モデルで 7 千円前後という相場になっています。

メーカー公式サイト

1-3-2. メーカーで選ぶ

外部記憶装置である以上、そこに大切なデータを保存できるだけの信頼があるかどうかは重要です。現在流通している外付け HDD の主要ブランドは以下の通りで、これらのブランドの製品であれば一定の信頼があるとみなされています。

【国内大手】

  • バッファロー
  • 東芝
  • I/O DATA

【世界的な HDD メーカー】

  • SEAGATE
  • TOURO (Western Digital)

1-3-3. 価格で選ぶ

外付け HDD の価格は、メーカー間の競争が激しいため各社あまり差がありません。というのも、製品としては別のメーカーやブランドが販売しているものの、本体を開けてみるとそこに内蔵されている HDD は同じメーカーであることも多く、基幹部品が同じなので価格差が生じにくいという事情もあります。

1-3-2 でご紹介したブランドであれば特に内蔵されている HDD によく似たものが使われているので、後は微妙な価格差で安いものを選んでも問題ないでしょう。

1-3-4. 形状で選ぶ

外付け HDD には、大きく分けて 2 つの形状があります。ひとつは据え置き型、もうひとつはポータブル型です。それぞれの名前を見ればお分かりかと思いますが、据え置き型は比較的容量が大きく、あまり持ち運ぶことは前提になっていない外付け HDD です。もう一方のポータブル型は大きさやデザインの面で持ち運ぶことを前提としているので、ノートパソコンの外部記憶装置などに適しています。

【据え置き型の参考商品】

・ I/O DATA AVHD-UT シリーズ

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石川県金沢市に本社を置く、デジタル機器の老舗メーカーです。本体の形状は往年のビデオデッキをイメージさせるものになっており、テレビに接続して録画用に使用することを想定しています。

価格的にも製品のスペック的にもバランスの取れたモデルです。

メーカー公式サイト

・バッファロー HD-LLU3-E シリーズ

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パソコン周辺機器の総合的なメーカーがテレビ録画に適したモデルとして販売している外付け HDD です。容量に対するコストパフォーマンスに優れているメーカーなので、価格を抑えつつ大容量の外付け HDD が欲しいという場合は現実的な選択肢です。

メーカー公式サイト

【ポータブル型参考商品】

・バッファロー HD-PNTU3-C シリーズ

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持ち運ぶことを前提にしているので、ノートパソコンとの統一感も考慮して色のバリエーションも豊富に用意されています。価格的には据え置き型より若干高くなってしまいますが、バッファローブランドらしくコストパフォーマンスに優れています。

メーカー公式サイト

・ HGST TOURO MOBILE シリーズ

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世界的な HDD メーカーとして知られる Western Digital が展開している外付け HDD のブランドです。もちろん内蔵されている HDD は WD 社製品なので信頼度については実証済みです。専用のクラウドスペースへのバックアップ機能というユニークなオプション機能がついています。

メーカー公式サイト

2. 外付け HDD の使い方 Windows 10、Windows 8、Windows 7 編

2-1. パソコンとの接続方法

Windows の各バージョンがインストールされているパソコンと外付け HDD を接続するには、USB 端子を使用します。パソコン本体の USB 端子と外付け HDD を USB ケーブルで接続した状態で外付け HDD の電源を入れると自動的に認識して必要なドライバーソフトの準備が始まります。

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これが完了すると、使用可能になります。

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2-2. Windows での設定

工場出荷状態だと外付け HDD はフォーマット(初期化)されていないので、Windows パソコンで使用するにはフォーマット作業を行う必要があります。

Windows では通常、内蔵 HDD を C ドライブとして認識します。ブルーレイドライブなどの光学ドライブが接続されている場合は D ドライブが割り当てられるので、そこに外付け HDD を接続すると空いているドライブ名が割り当てられ、以後はそのドライブ名でアクセスできるようになります。

2-2-1. 外付け HDD を初めて使用する時に必要なフォーマット

外付け HDD は、初回に限りフォーマットが必要です。外付け HDD を Windows で使用するためには、Windows 上でフォーマット操作を行います。

初めて接続された外付け HDD は、新しいドライブとして認識されます。この場合だと C ドライブと F ドライブに内蔵 HDD が割り当てられているので、新たに接続した外付け HDD は G ドライブとなっています。

この G ドライブをフォーマットするには、G ドライブのアイコンを右クリックして、「フォーマット」を選択します。

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このフォーマットは初期化とも呼ばれ、HDD の中身をまっさらにする作業でもあるので、くれぐれも既存の HDD をフォーマットしてしまわないように注意してください。

ウインドウ上部のドライブが外部 HDD を指す G になっているかを確認してから、「開始」ボタンをクリックします。

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内容を全部消去する操作なので、警告表示があります。

ここでも G ドライブであることを確認して、OK をクリックするとフォーマットが始まり、それが完了すると外付け HDD を Windows 上で使用可能になります。

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2-3. Windows での外付け HDD の使い方

外付けといっても HDD に変わりはないので、内蔵 HDD と同じように読み書きが可能です。既存のファイルを別の HDD からドラッグ & ドロップすると、外付け HDD にファイルがコピーされます。

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外付け HDD にファイルをバックアップしたい場合は、この方法でバックアップしておきたいファイルやフォルダをコピーすれば OK です。

3. 外付け HDD の使い方 Mac OS X 編

3-1. パソコンとの接続方法

Mac の USB 端子と外付け HDD を USB ケーブルで接続し、その接続が完了したら外付け HDD の電源を入れます。

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3-2. Mac OS X での設定

Mac OS X の「ユーティリティ」→「ディスクユーティリティ」の順に開き、ディスクユーティリティで外付け HDD の初期設定を行います。

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ディスクユーティリティの左側に接続したばかりの外付け HDD が認識されているので、それを選択します。この場合だと「TOSHIBA External…」と表示されているのが接続したばかりの外付け HDD です。

この外付け HDD に対して設定を行うので、左側の表示欄からこの HDD を選択します。

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次に、フォーマットの形式を選択します。Mac OS X で使用する場合は「Mac OS 拡張(ジャーナリング)」を選択します。

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フォーマット形式を選択したら、最後に右下の「消去」をクリックします。この操作は HDD 内をまっさらの状態にするため、警告が表示されます。

ここで対象となっている HDD が間違いなく外付け HDD であるかどうかを確認したら、「消去」をクリックしてフォーマット開始です。

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最後に、右下にある「適用」をクリックして初期化が終われば、これで設定完了です。

3-3. Mac OS X での外付け HDD の使い方

Mac OS では、外付け HDD は外部ドライブとして認識されているので、内蔵 HDD と同じ感覚で使用可能です。通常、Mac OS X では内蔵 HDD に「Macintosh HD」という名前が付けられています。

外付け HDD には別個の名前が付けられているので、そのドライブを内蔵 HDD と同じ感覚で開いて、ファイルの読み書きが可能です。この場合では、以下のようなアイコンがデスクトップに表示されます。

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接続中の外付け HDD を開くには、このアイコンをダブルクリックします。ファイルやフォルダの取り扱いは、内蔵 HDD と全く同じです。

4. 外付け HDD の正しい使い方 5 か条

4-1. 正しい外し方を守る

大半の外付け HDD は USB で接続されているので、プラグ・アンド・プレイ機能が有効になっています。これは電源が入った状態で付け外しをしてもシステム側が自動的に対応してくれる便利な機能ですが、本来は正しい外し方があります。

パソコンの場合は外付け HDD のアイコンを右クリックして、「安全に取り外す」という操作をした上で電源を切り、取り外すのが最も安全な方法です。

液晶テレビなどのデジタル家電でも家電側で取り外しの操作をする、または本体の電源を切って外付け HDD へのアクセスがなくなったことを確認してから取り外すように推奨されています。

【参考】

ソニー「BRAVIA」からの取り外し方

これは HDD が動作中に電源を切ることを防ぐためで、動作中に電源を切るとダメージを与えてしまうという基本に沿ったものです。

4-2. 正しい電源の切り方を守る

先ほど、動作中に HDD の電源を切るのはダメージを与えることになると述べました。HDD は内部がアナログレコードプレーヤーのような構造になっており、レコード針がレコード盤のデータを読み書きしているような動作をしています。この動作が行われている時に突然コンセントを抜くと、レコード針が乗ったままになるのでそれが盤面を傷つけます。

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正しい外し方や電源の切り方があるのはそのためで、これを踏まえると外付け HDD が動作をしているかも知れない状態で突然電源を抜くのは非常に危険であることがお分かりいただけると思います。

外付け HDD の電源を切る時は、内蔵 HDD へのアクセスが無いことを確認してから切るのがセオリーです。いきなり電源を抜くのではなく、本体の電源スイッチを使って切れば動作が終わってから安全に終了できるので、本体の電源を操作する分には問題ありません。

4-3. 優しく取り扱う

据え置き型の場合はあまり付け外しをすることはないかも知れませんが、ポータブル型の場合は頻繁に外付け HDD を付け外しすることになると思います。この付け外しについては内蔵の HDD を守る意味でも注意が必要なのは先述の通りですが、安全な付け外しであっても端子を無理に引っ張ったり、本体に衝撃を与えたりといった雑な取り扱いは避けましょう。

ポータブル型だからと言っても内蔵されている HDD は据え置き型と同じものが使われていることが多いので、特段衝撃に強い構造になっているわけではありません。

USB 端子も縦に無理な力が加わると端子の接触が悪くなったりするので、長持ちさせるためにはできるだけ優しく取り扱ってください。

4-4. ハードディスクには寿命があるという事実を認識する

ベテランのパソコンユーザーであれば、HDD というパーツそのものに寿命があることを感覚的にご存知だと思います、HDD 内部にある磁気ディスクは消耗品なので、頻繁に読み書きを繰り返しているうちに劣化し、いつかそれができなくなるときが来ます。

外付け HDD やハードディスクレコーダーなどは、中にある HDD が消耗品であることを意識しにくいですが、内蔵されている HDD はどんな機器であっても同じである認識を持ちましょう。

いつかは寿命がやって来ることを踏まえて、失いたくないデータなどは他の HDD やブルーレイディスクなどにバックアップしておくのが安全です。

4-5. 紛失、盗難に注意する

これはポータブル型の外付け HDD で特に言えることですが、小型化・軽量化が進んでいる外付け HDD は持ち運びやすい一方で「持ち去りやすい」というリスクもはらんでいます。

紛失や盗難というリスクが現実になった時、その中に機密情報などがあると情報漏洩の恐れも生じます。外付け HDD 自体は無くなったとしても 1 万円程度の損害で済むかも知れませんが、その中に大切なデータがある場合は取り扱いに注意してください。

5. まとめ

HDD の大容量化、低価格化によって外付け HDD もお手頃価格で魅力的な容量が手に入るようになりました。それゆえにパソコンだけでなく液晶テレビの録画用に購入する人も多くより身近なアイテムになりましたが、あくまでも精密機器であり、とてもデリケートな HDD が内蔵されていることを知っておきたいところです。

正しい設定、正しい使い方をすればとても便利なデジタル機器なので、この記事で解説した情報を参考に、外付け HDD を快適に活用してください!

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