仕事と家庭の両立という現代社会の課題は、ワーキング マザーやその家族にどのような影響を及ぼしているのでしょうか?
昨年のカンヌ ライオンズ国際クリエイティビティ フェスティバルで、私たちは「Daughters of the Evolution(進化の娘たち)」というパネル ディスカッションに聴衆として参加しました。
パワフルなワーキング マザーとその娘たちがステージに集い、仕事と家庭を両立する上での課題について率直な意見を交わすという画期的なイベントです。
Goodby Silverstein の最高クリエイティブ責任者(CCO)で、Ad Age の「年間最優秀エージェンシー エグゼクティブ」にも選ばれているマーガレット・ジョンソン氏が企画した昨年のパネルでは、広告業界のクリエイティブ リーダーとして活躍するワーキング マザーたちにスポットライトが当てられていました。
そこで Dropbox では今年、「女性の歴史月間」を記念して、マーガレット氏と娘のヴィヴィアンさんをお招きし、弊社で「Daughters of the Evolution」を開催しました。
Goodby Silverstein 最高クリエイティブ責任者(CCO)のマーガレット・ジョンソン氏と娘のヴィヴィアンさん
「Daughters of the Evolution」がテクノロジー業界の女性を取り上げるのは今回が初めてとなります。
ステージに登場したのは、Dropbox の最高マーケティング責任者(CMO)であるキャロリン・ファインスタインと娘のシャーロットさんとソフィーさん、Open Door のコミュニケーション担当責任者を務めるヘザー・ステイプルズ氏と娘のアニカさん、そして Splendora の創業者で最高経営責任者(CEO)のジーナ・ペル氏と娘のオクタビアさんです。
このパネル ディスカッションで特に印象的だった 5 つのポイントをご紹介しましょう。
1. 母親たちは代々「勇気」を娘に伝えている
「私の母はその母から、祖母もその母から勇気を受け取ってきました。私の家では、こんな風にして代々勇気が受け継がれています。」
— ソフィーさん(ファインスタインの娘)
「母はいつも私に、「あなたにも勇気があるはずよ」と言います。私を信じてくれている母にそんな風に言われると、「私にも勇気があるんだ」って信じることができます。」
— アニカさん(ステイプルズ氏の娘)
2. 仕事と家庭の「最適なバランス」は個人的で主観的なもの
「仕事と家庭のバランスはいつも悩ましいものですが、大事なのは自分にとってのバランスを見つけることです。最適なバランスは、人生のその時々で変化します。どこかに完璧なバランスがあると考えるのではなく、自分の人生で今起きていることにしっかりと目を向け、選択肢は 1 つではないと理解することが大切です。」
— ステイプルズ氏
「仕事と家庭のバランスで大事なのは、持続可能であることだと思います。私の場合は、仕事人として誇れる自分、母親として誇れる自分であるだけでなく、1人の人間として誇れる自分でありたいと考えていますが、そのバランスは潮の満ち引きのようにいつも変化しています。」
— ファインスタイン
Dropbox 最高マーケティング責任者(CMO)のキャロリン・ファインスタインと、娘のシャーロットさん、ソフィーさん
3. 仕事と家庭の両方で「スーパーウーマン」でいるのは無理
「私は、立派な母親にも立派な CEO にもなれると思っています。ただし、両方同時でなければ、という条件付きですが。そのどちらも、というのは都市伝説のようなものだと思います。それに挑戦したとしても、途中で燃え尽きてしまうでしょうね。」
— ペル氏
Splendora の創業者で最高経営責任者(CEO)のジーナ・ペル氏と娘のオクタビアさん
4. 忙しいときには、ためらわずに助けを求める
「家庭のあり方をどうにかしようとするのではなく、あるがままを受け入れた方がいい、というのが私の考えです。会社役員として働きつつ、家事の 9 割を自分がやらなければいけない、などと考えるべきではありません。」
— ファインスタイン
「私が元々所属していた会社は、ちょうど娘が生まれたときに買収されました。そのため、ロサンゼルス、ニューヨーク、サンフランシスコと、毎月のように違う場所で働かなければなりませんでした。その時期を乗り切ることができたのは、夫が「娘が小さいうちは僕が面倒を見るよ」と言ってくれたおかげです。」
— ペル氏
5. 会社は社員の柔軟な働き方を認めるべき
「仕事と家庭の両立は本当に大変です。この問題を解決するには、働き方に関して、会社がある程度の柔軟性を認めるしかないと思います。」
— ファインスタイン
「仕事をきちんとこなし、成果を上げているのであれば、どこで仕事をするかは問題にならないはずです。働く場所の自由を与えてもらえれば、働く親も子供の遠足に同行できるようになります。」
— ステイプルズ氏
Open Door コミュニケーション担当責任者のヘザー・ステイプルズ氏と娘のアニカさん
人々の働き方は、進化し続けています。働く親たちとその家族にとって、よりよい働き方を実現するためにできることはまだまだあるはずです。Dropbox は、働き方をさらに進化させるべく、その最前線で製品やサービスの改善に取り組んでいます。物事を一朝一夕に変えることはできませんが、人々がこれまで以上に効率よく共同作業を行い、場所を問わずどこでも柔軟に仕事ができるよう、Dropbox はこれからも取り組みを続けて参ります。