1996 年に登場したオンライン旅行代理店の Expedia は、旅行業界に大きな衝撃を与えました。消費者が自分だけの旅を、キーボードとマウスで手配できるようになったからです。ワシントン州ベルビューを拠点に少人数のチームでスタートした同社は、現在 18,000 人の社員を抱えるグループ企業に成長し、Expedia、Orbitz、Travelocity、Hotwire などのブランドで旅行サービスを提供しています。
グローバル企業である Expedia には、ブランド別、事業別、専門職別(IT、小売り、マーケティング、製品開発、エンジニアなど)にさまざまなチームが存在し、世界の各地で業務にあたっています。ところがチームごとに国や地域、時間帯が異なることから、シームレスに連携できる環境が必要になりました。Expedia グループの IT 担当バイス プレジデント、クリス・バージェス氏は次のように述べています。「新しく入社した社員は共同で作業できる環境を望みますが、それまでの経歴によって使用するツールがまちまちな状態でした」
中には、Dropbox の個人用アカウントを使って、世界中の同僚と OS の違いを超えて共同作業に取り組んでいる社員も多く見られました。「当社の環境では選択の自由が認められており、社員には『自由な働き方』をしてもらいたいというのが、私たちの考えです。使うツールについて頭を悩ませるのではなく、毎日思う存分能力を発揮してほしいのです」とバージェス氏は語ります。
2015 年末、Expedia はまず 1 万人の社員を対象に、Dropbox Business を試験的に導入することを決めました。
「ソフトウェアを導入すると、問題の報告から始まることが多いのですが、Dropbox Business のテストでは、早く自分も使えないのかと社員から尋ねられることがほとんどでした」
– Expedia グループ、情報テクノロジー担当バイス プレジデント、クリス・バージェス氏
現在は、数あるグループの中でも特に、IT、マーケティング、カスタマー サービスのチーム メンバーが、Dropbox を使ってあらゆる場所で共同作業に取り組んでいます。たとえば、ロンドン オフィスに勤務する Expedia グループの IT マネージャー、チャールズ・ラドウィク氏は、ベルビューやプラハ、デリーの同僚と、まるで隣に座っているかのように連携して業務にあたっています。「Dropbox のおかげで、国や地域の違いに関係なく連携できるので、プロジェクトが常にスムーズに進むようになりました」とラドウィク氏は述べています。
発展を続ける Expedia には、ともに進化するツールが必要です。バージェス氏は次のように語っています。「企業向けソリューションに拡張性は欠かせません。Dropbox Business は当社の環境にシームレスに溶け込み、社員に歓迎されています」
今回の記事は執筆にあたり、Expedia のロンドン オフィスを実際に訪れ、Dropbox Business によって同社の共同作業がどのように変わったかを伺いました。以下の動画をご覧ください。