
~ TREKKIE TRAX 主宰アーティスト、Seimei と Carpainter が使用感を語る ~
2025年 7月 22日 – Dropbox, Inc.(NASDAQ:DBX)の日本法人である Dropbox Japan 株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:梅田成二)は本日、AlphaTheta 株式会社が展開している DJ アプリケーション「rekordbox for Mac/Windows」の利用事例を公開しました。この事例では、TREKKIE TRAX 主宰アーティストであるSeimei 氏およびCarpainter 氏による利用方法を紹介します。
「rekordbox」は、楽曲の解析・設定、DJ パフォーマンス、履歴を活用した次のプレイの準備など、DJ に必要なプロセスを一括で行えるアプリケーションです。膨大な楽曲を手元に持ち運べるようになった現代の DJ には、その中から瞬時に最適な曲を選び、演奏するスキルが求められます。2009 年に登場した rekordbox は、“ファイルミュージック時代”における新たな DJ スタイルを支える、サブスクリプション型のツールです。
そのサブスクリプションプランの一つである「Professional プラン」には、Dropbox との協業により、5TB のクラウドストレージが付帯しています。完成済みの楽曲はもちろん、制作中の楽曲や編集中のミュージックビデオ(MV)や SNS 用動画素材、ライブで撮影した写真など、多様なファイルの保存が可能です。さらに、Professional プランのユーザーは以下のツールも利用できます:
- Dropbox Transfer:大容量ファイル転送ツール
- Dropbox Sign:契約書や覚書の電子署名機能
- Dropbox Replay:音源や映像制作における共同作業をサポート
これらの機能により、rekordbox は単なる DJ アプリを超え、音楽制作・パフォーマンス・共有までを一気通貫で支える“総合プラットフォーム”へと進化しています。
Dropbox Replay は、動画や音源等、大容量ファイルを介して共同作業する際に使えるプロジェクト管理ツールです。大容量のメディアファイルを日常的に扱うチームにとって、さまざまな場所にいる人たちからのフィードバックや承認を整理して管理する作業は特に時間がかかるものです。Dropbox Replay は、音源、動画、画像の確認と承認をワンストップで迅速に行うことを可能にします。特許取得済みの「ライブレビュー機能」は、複数人が同時に動画や音声を再生し、マーカーやコメントをリアルタイムで確認できます。また、特定のフレームや時間範囲にコメントを残したり、ファイルの全バージョンを一箇所で整理したりすることことができます。Dropbox Replay は、動画、画像、オーディオ、PSD、PDF のファイルに対応しています。
2012 年に発足した日本のダンスミュージックレーベル TREKKIE TRAX の主宰アーティストである Seimei 氏と Carpainter 氏は、長年にわたり rekordbox を活用してきました。今回は、この 2 人による rekordbox および Dropbox の使用事例を紹介します。
rekordbox、DJ の可能性を広げるツール
2018 年頃から rekordbox を使用している Seimei 氏と Carpainter 氏。今では「rekordbox なしでは困る」と語るほど、その機能を活用しています。rekordbox の魅力は、便利で柔軟な機能だけでなく、思いもよらない曲の組み合わせを発見できる点にあるといいます。これによりセットリストの幅が広がり、オーディエンスの反応も向上したと語ります。
SYNC 機能で効率化と集中力の向上
当初、レコードで DJ を始めた経験から、Seimei 氏は、テンポを自身で合わせるスキルも DJ には重要だと思っていました。そのような中で Carpainter 氏と DJ している時の出来事が転換点になりました。Carpainter 氏が rekordbox の SYNC 機能を実際に活用している様子を見て、その効果を実感したのです。 「単純にすごく便利だと思いました。テンポを考えていた時間で、選曲など他のことに集中できるのがすごいと思いました。そして、rekordbox の使い方をいろいろ教えてもらいました。今はもう rekordbox がないと困りますね」
プレイリスト機能で頭の中を整理・可視化
キャリアが進むにつれ、知っている曲やジャンルが増えたことで、感覚だけで DJ をすることに限界を感じたと Seimei 氏は振り返ります。そのため、事前準備の重要性を認識し、rekordbox のプレイリスト機能を活用して事前に楽曲を整理しています。
一方、Carpainter 氏も同様にプレイリスト機能の恩恵を受けています。rekordbox を使う前は、USB のフォルダーを使い分けることによってプレイリストを管理していました。しかし、同じ曲を別のイベントで使いたい時には、同じデータを別々のフォルダに入れる必要があり、容量が圧迫される問題に悩まされていたといいます。 「rekordbox は、違うプレイリストに同じ曲を入れても、呼び出しているデータは 1 つのため、容量が圧迫されないのが大きな利点です。そのため、イベントに合いそうな 200 曲程度のプレイリストを作成して、その中から流れが良さそうな数曲でプレイリストを作り、さらにジャンルごとに細分化したプレイリストを作成しています。このようにリストを複数作れるのは嬉しいです」
モバイル連携の利便性については、Carpainter 氏が高く評価しています。スマートフォンでもプレイリストの作成ができ、その情報がパソコンでも同期されるので、どんな環境でも作業ができます。「移動中にスマートフォンのアプリでミックステストして、プレイリストを作れるのも嬉しいです。ミックステストする時に、曲をダウンロードするのですが、スマートフォンの容量を圧迫してしまうため、曲のデータ自体が不要となったら、タグ情報だけ残して楽曲データのみをスマートフォンから削除できます。また楽曲データが必要になればダウンロードする。この行き来がワンタッチでできてとても楽ですね」
検索機能とタグ付けで効率的な楽曲管理
膨大な楽曲を管理する中で、Seimei 氏は rekordbox の検索機能を活用しています。「レイブ」「ボーカル」などの雰囲気を表すタグを楽曲に付けることで、2 万曲以上のライブラリからアーティスト名だけではなく、ジャンルや雰囲気で瞬時に検索できる点を評価しています。
キー解析機能で新たな発見
rekordbox の高精度なキー解析機能により、思いもよらないジャンルの組み合わせを発見できると Seimei 氏はいいます。 「このジャンルとジャンルは合わせられるという“想像”はできますが、ジャンルが違う曲でもキーがあっているため合わせられるというのも rekordbox でわかります。まるで科学者が異なる材料を調合して(実験して)いるようです。キーをより意識するようになってから、DJ 中のオーディエンスの反応がより良くなった感覚があります」
音楽制作とコラボレーションを支えるツール、Dropbox
音楽制作やライブ活動などで膨大なデータを扱うアーティストにとって、クラウドストレージは今や欠かせないツールです。rekordbox Professional プランに付帯している 5TB の Dropbox を使用している Seimei 氏と Carpainter 氏は、Dropbox の有するクラウドストレージ以外の機能を最大限に活用しています。
2 人が特に評価するのは、Dropbox が単なるデータ保存場所ではなく、音楽制作全体を支える総合的なプラットフォームとして機能している点です。楽曲データの保存やバックアップはもちろん、メンバー間や海外アーティストとのファイル共有、フィードバックのやり取り、プロジェクト管理まで、音楽制作のあらゆる工程で活用することで、制作活動の効率化に成功しました。なかでも、Dropbox Replay を高く評価しており、Replay を利用したコラボレーションの結果できたセットリストの完成度の高さを語りました。
クラウドストレージとしての Dropbox:安心感と効率性
Dropbox を使う中で、2 人からまず挙がった利点は、データがバックアップされることの安心感でした。 「設定さえすれば、rekordbox に入れた曲がクラウドにバックアップが取れるのは一番大きかったです。プレイリストの状態も保存できるので、パソコンを失ったとしても、同じ機材で揃えれば同じものが出来上がる安心感は、本当に嬉しいです」とCarpainter 氏は語ります。
Dropbox Replay:フィードバックの効率化とクリエイティブなコラボレーション
Dropbox Replay は、Seimei 氏と Carpainter 氏が評価するツールの一つです。実際に使ってみて、「Dropbox Replay にあったら嬉しい」と想像した機能がすでに実装されており、使い勝手が段違いだったと評価します。
Seimei 氏は、複数人で長時間の DJ セットを行う際、準備のために Dropbox Replay を活用しました。「今までは、オンラインミーティングの画面共有で rekordbox を開いて、このタイミングではこういうミックスをしたいと説明しながら共有することが多かったです。Dropbox Replay を使ったことによって、セットリストを共有して細かいフィードバックを一度に集めることができました。『この曲はここで使った方が良い』『このミックスは最初の盛り上げに適している』など、何分何秒といった具体的なタイミングでコメントをもらえました。オンラインミーティングのようにメンバーの時間を奪うことなく、それぞれのタイミングでコメントができるのもよかったです。Dropbox Replay でフィードバックをもらったセットは、良い出来になったと思っています」
一方、Carpainter 氏は楽曲制作の際に Dropbox Replay を活用しました。「今までは、クラウドにデータをアップロードして、そのリンクをメッセージアプリで送っていました。そして、秒数とフィードバックを書いてメッセージアプリでやり取りしていました。また、フィードバックを受けた人も、音源に飛んで確認する必要がありました。再生する環境で、その秒数がずれることもあります。Dropbox Replayでは、1 つの画面上で作業できるのがよかったです。何分何秒とワンクリックで指定してコメントを打てたり、幅を持たせて範囲指定でコメントできるのも便利でした。参考リンクも貼れる。コメントに対しても返信ができるし、コメントも後から編集ができる。また、共有したファイルが送付相手に閲覧されたのも表示されるため、相手がチェックしたのがわかり安心感もあります。フィードバックが簡単にできるようになったため、今まで諦めていたこともフィードバックするようになりました」
海外アーティストとのコラボレーション:Dropbox が選ばれる理由
二人によると、「海外のレーベルやアーティストとのやり取りにおいても、Dropbox はよく使われている」とのことでした。その要因として、楽曲データをダウンロードすることなくストリーミングで確認できる点、ストリーミングのレスポンスの速さや、波形が表示される便利な機能などだと指摘します。二人とも波形表示は活用しており、時間がないときでもピンポイントで必要な箇所を確認できるため、効率的な作業が可能になります。
rekordbox for Mac/Windows の詳細やプラン内容はこちらを参照ください。
以上
※ 商品の仕様は予告なく変更になる場合があります。ご了承ください。
※ rekordbox(TM) は、AlphaTheta 株式会社の商標または登録商標です。
※ その他記載されている商品名、技術名および会社名やロゴなどは、各社の登録商標または商標です。
TREKKIE TRAX について
TREKKIE TRAX は 2012 年に発足した日本のダンスミュージックレーベルである。<日本の音楽を世界に>というスローガンのもと、これまでのテンプレートに囚われない様々なダンスミュージックを全国各地で活動しているトラックメーカーとともに楽曲リリースを行っている。レーベル発足より約 13 年間でリリースされた、180 枚を超えるシングル & アルバム、合計約 1000 曲という膨大な楽曲たちは、日本だけでなく世界中から賞賛を受けている。https://www.trekkie-trax.com/
Seimei
ダンスミュージックレーベル『TREKKIE TRAX』主宰の一人。国内外のクラブや、Fuji Rock Festival、ULTRA JAPAN 等フェスに出演。2024 年には「Tokyo Funky Breaks EP」が DJ Mag と Mixmag によりプレミアリリースされるなど、レーベル運営の傍ら、トラックメーカーとしても活動中。
Carpainter
横浜在住 Taimei Kawai のソロプロジェクト。テクノ・ベースミュージック制作。「三浦大知 – EXCITE」作曲・編曲でオリコン 1 位・日本レコード大賞獲得。Porter Robinson、m-flo、tofubeats 等メジャーアーティストやモンスターハンター、ストリートファイター等に楽曲提供。
AlphaTheta 株式会社について
AlphaTheta は「One Through Music – 音楽で人をつなぐ」というミッションを掲げ、革新的な技術と高品質の音響機器やソフトウェア製品、サービスを通じて、音楽で社会とのつながりを育み、豊かな体験と価値のある貢献を世界中に提供することを目指しています。AlphaTheta の中核をなす DJ 事業は、1994 年にパイオニア株式会社の一部門としてスタートし、世界中の音楽や DJ 文化の形成と発展に中心的な役割を果たしてきました。2015 年に Pioneer DJ 株式会社として独立し、2020 年には、音楽に携わる者としての誇りと、これから新たな分野においても成長を目指していくという想いを持って、社名を「AlphaTheta (アルファシータ)株式会社」に変更しました。そして 2024 年、これまで培ってきた信頼とイノベーションを継承し、将来に向けてより一層発展していくべく「AlphaTheta」から新製品を発売。親しみやすさや遊び心のみならず、「AlphaTheta」ならではの新しい価値観、新しい表現を追求しています。AlphaTheta は、「Pioneer DJ」「rekordbox」「KUVO」「TORAIZ」「Pioneer PRO AUDIO」、そして「AlphaTheta」を通じて革新的な製品とサービスを提供し、お客様の多様なニーズに応え続け、常に進化することで、これからも社会に必要とされる存在であり続けたいと考えています。
※ AlphaTheta は、ノーリツ鋼機(東京証券取引所コード:7744)グループの一員です。
※ Pioneer DJ はパイオニア株式会社の商標であり、ライセンスに基づき使用されています。
Dropbox Japan について
Dropbox は、プライベートと仕事、それぞれのコンテンツをわかりやすく整理し、生産性を維持できる場所を提供します。Dropbox の製品は、よりスマートな働き方を実現するために開発され、現在 180 か国以上で7億人を超える方々に愛用されています。本社は米国カリフォルニア州サンフランシスコです。Dropbox の使命と製品については、 dropbox.com をご覧ください。
Dropbox Japan は、Dropboxの日本法人です。詳細は、 https://www.dropbox.com/ja/business または https://navi.dropbox.jp/ をご覧ください。