Dropbox では 12 月、初の試みとなる Impact Week を開催しました。これは、世界各地 12 のオフィスで Dropbox 社員がイベントやボランティア活動、講演などに参加する機会であり、社会貢献の 2 つの取り組み、Dropbox for Good と Dropbox Foundation を軸としています。
Dropbox for Good は、会社全体で社員が勤務時間内に Dropbox の製品やリソースを活用して社会貢献する、社員主導のプログラムです。活動の目的を問わず、社員が最も関心のあるコミュニティや組織をサポートすることができます。この取り組みを通じて、Dropbox 社員は年間 32 時間のボランティア休暇を取ることができ、寄付額に見合ったギフトが社員に贈られ、社員の関心領域に影響力を持つ非営利団体に Dropbox Business アカウントを寄付することができます。
Dropbox Foundation は世界中の人権擁護団体への支援を中心とした財団で、使途自由の助成金を提供し、団体のニーズに合った能力を備えた Dropbox 社員をボランティアとして紹介する、スキルベースのボランティア活動を行っています。
Impact Week は、グローバルに善行を奨励する「Giving Tuesday(助け合いの火曜日)」にスタートし、Dropbox Foundation にとって 1 年で最も重要な日の 1 つである世界人権デーに大団円を迎えました。Impact Week が重点を置く 3 本の柱は、「学び」、「寄付」、「ボランティア」です。
目次
1. 学び
お客様のニーズを掘り下げようとするときや、コミュニティの財産と課題について詳しく知ろうとするときなど、会社のあらゆる曲面で重要となるのが「学び」です。大切なのは、自分たちの世界観をコミュニティに押し付けようとせず、相手の声に耳を傾けてから行動や考案をすることです。
コミュニティのさまざまな面について学ぶことで、どうすればそのコミュニティにプラスの影響を与えられるかがよくわかります。
一人ひとりが独自の才能を使ってコミュニティにささやかな貢献をすれば、
世界も身近なコミュニティも大きな恩恵を受けるでしょう。ー Impact Week に参加した マック・ペナ
Impact Week には、当社と提携するさまざまな非営利団体の方を招き、サンフランシスコのホームレスの問題から、テキサスの人身売買、世界中の紛争地帯の子どもたちへの支援まで、多様な問題について専門家から生の声を届けてもらいました。
また、Dropbox の企業プラットフォームを活用して提携団体の活動を強化し、その使命を後押しすることも重視しています。世界人権デーには、Business for Social Responsibility の CEO であるアーロン・クラマー氏の講演があり、気候正義、ジェンダー平等、移民問題など、今日のさまざまな人権問題についてお話しいただきました。
[サンフランシスコ Impact Week 企画委員会と
アーロン・クラマー氏(右から 6 番目)]
また、2015 年に国連が策定し、人類と地球のより良い未来の実現に向けて 2030 年までに達成を目指している 17 の持続可能な開発目標(SDGs)のインタラクティブ パネルを設置しました。この目標は、貧困、飢餓、不平等、気候変動、正義などに関連して世界が抱える課題の改善を目指すものです。SDGs を達成するには人権を守ることが不可欠です。Dropbox Foundation と提携団体が人権擁護をとても重視しているのはそのためです。Impact Week の期間中、社員はそれぞれの目標と意味について学び、目標にどう取り組んでいるかを視覚的に示すことができました。
2. 寄付
Dropbox のソーシャル インパクト プログラム マネージャーであるイズリン・リーは、誰もが社会に還元する責任があると言います。
私たちにはテクノロジーに対する責任があり、多くのコミュニティにポジティブな力を与えるためにテクノロジーを役立てなければなりません。この責任は、当社の企業価値を直接反映するものです。コミュニティへの参画は、人間味のある仕事につながり、コミュニティの繁栄こそが自分たちの勝利であると実感できるでしょう。
シアトルのオフィスでは、2019 年に寄付金集めに関する大胆な目標を立て、寄付に重点的に取り組んでいましたが、Impact Week 期間中に見事に目標額を達成しました。
Impact Week の開催が年末だったため、ほとんどのオフィスで「歳末助け合い運動」のようなものが行われ、各種コミュニティ団体と提携しました。こうした団体は一年中さまざまな方法で奉仕活動に休みなく取り組んでいますが、クリスマスの時期は特に活動が盛んです。
営業チームのゲイブ・チャベス=ヨンドルフはこう言っています。
私たち営業チームのリーダーには、成約のために乗り越えなければならないハードルがありますが、それでも広い世の中を見ると、とても恵まれています。助け合い運動は、それを皆に気づかせてくれた素晴らしい取り組みでした。
1 日だけの活動でしたが、Dropbox 社員として感謝すべきことはとてもたくさんあり、若い人の人生をより良いものにしなければならないと誰もが心から思いました。
オースティンのオフィスでは、児童虐待、性的暴行や性的搾取、家庭内暴力などから逃れてきた人を支援する SAFE と連携して、支援を受ける人々へのクリスマス プレゼントを購入するための資金を集めました。
各地のオフィスやチーム同士が協力して集団で社会に還元するときのエネルギーは凄まじいものでした。
ー Dropbox のセキュリティ エンジニアであるサラ・アンドラビ
3. ボランティア
ボランティアは Dropbox のバリューに即した活動ですが、多忙な日常生活の中では見失ってしまいがちです。
上級法律顧問のエレナ・ディムジオは次のように言っています。
日常業務から離れる時間を取って何か役に立つことをすれば、道が開け、コミュニティとのつながりを持つことができます。
ボランティア活動への意気込みは強く、シドニーの The Food Bank NSW でのボランティアや、Age UK Lewisham and Southwark の高齢居住者への活動、UCSF Benioff Children’s Hospital の患者向けの STEM 教育活動の指導などが行われました。また、東京チームは、災害時や紛争時に迅速かつ効果的な緊急人道支援活動を行うジャパン・プラットフォーム(JPF)と協力し、Dropbox Business の使い方に関する対面トレーニングを実施しました。
JPF に Dropbox Business の効率的な使い方をトレーニングすることで、
Dropbox が直接リーチできない、しかし素晴らしい活動をしている人道支援団体を JPF が効果的に支援してくださいます。ー 日本オフィスのセールスおよびチャネル チームの千葉 俊輔
[ジャパン・プラットフォームでのトレーニング風景]
[シドニーの The Foodbank NSW でのボランティア活動]
Impact Week は、グローバル企業として最高の 1 年の締めくくりとなり、国境を越えて力を合わせる素晴らしい機会でした。2020 年はこの取り組みをさらに拡大し続けていきたいと考えています。次回の Impact Week が待ち遠しいかぎりです。
ソーシャル インパクト担当責任者であるティナ・リーは次のように述べています。
ボランティア活動と社会への還元は奉仕です。そして、他人に奉仕することは、自分より先に他人のことを考え、謙虚になることです。ボランティア活動をすることで、誰もが多様な視点で考え、どうすれば他人のためにいつでも時間を割けるようになるか考えるようになるでしょう。