Windows 環境で Dropbox を使いたいという人はとても多いと思います。しかし、ご存知のように Windows にはいくつかのバージョンがあり、それぞれ使い方が微妙に異なります。
そこで代表的なバージョンである Windows 7、Windows 8 と Windows 10 での Dropbox アプリケーションのインストール方法を丁寧に解説します。
一度やってみたけれどうまくいかなかったという方のために、バージョン別にインストール、設定、さらにインストール後のファイル同期に関するトラブル対処法も取り上げています。
これまでうまくいかなかった方、やり方がよく分からなかったという方も、この記事を読めば Dropbox ユーザーの仲間入りを果たしたも同然です!
1.Windows で Dropbox のサービスを利用するには
2.Windows 10で Dropbox を使う 4 つのステップ
3.Windows 7 (Windows 8) で Dropbox を使う 4 つのステップ
4.まとめ
1.Windows で Dropbox のサービスを利用するには
1-1.Windows 版 Dropbox のシステム要件
Windows パソコンで Dropbox を利用するためのシステム要件は、以下の通りです。
■OS
- Windows XP (SP3以上)
- Windows Vista
- Windows 7
- Windows 8
- Windows 10
■空き容量
- Dropbox に保存する容量以上であること
■メモリ
- 512 MB 以上の RAM
■ウェブ版を利用する場合の対応ブラウザ
- Chrome
- Firefox
- Internet Explorer
- Microsoft Edge
- Safari
1-2.Dropbox でできること
Dropbox は、世界で最も高いシェアを持つオンラインストレージサービスです。オンラインストレージサービスとはネット上に設けられたサーバースペースに自分のアカウントを作り、そこにデータを保存できるサービスのことです。
オンライン上にファイルを保存することにより、同じアカウントを利用している複数のデバイスで常に最新のファイルが利用できる他、他の人とファイルを共有することによってグループで作業を進める際にも力を発揮します。
1-3.ウェブ版とデスクトップアプリケーション版
Windows 環境で Dropbox を利用するには 2 つの方法があります。1 つはウェブにアクセスして利用する方法、もう 1 つは専用のデスクトップアプリケーションをインストールして利用する方法です。
ウェブにアクセスするには、アカウントを作成して Dropbox のログインページにアクセスするだけなのでお手軽です。
その一方、デスクトップアプリケーション版は専用のソフトをインストールする必要がありますが、Windows のエクスプローラーと全く同じ感覚でファイル操作ができて、自動的にファイルが Dropbox のウェブ版と常に同じなるように更新されるので(これを「同期」といいます)、とても便利です。
1-4.Windows 各バージョン共通、Dropbox アカウント作成方法
Dropbox を利用するにはアカウントが必要です。すでにお持ちの方はそれを利用可能ですが、まだお持ちでない方は公式サイトでアカウントを作成する必要があります。
無料版でも 2 GB の容量が使えるので、ここでは無料版のアカウントを作成してみましょう。
Dropbox 公式サイトにある「登録する(無料)」というボタンの上にある姓、名、メールアドレス、パスワードの 4 項目を入力して「登録する(無料)」のボタンをクリックします。
登録時に使用したメールアドレスに確認メールが届くので、そこから認証をすればアカウント作成完了です。
この作業に要する時間はほんの数分で、実に簡単にアカウントが作成できるようになっています。
2.Windows 10で Dropbox を使う 4 つのステップ
2-1.【ステップ①】Windows 10 での Dropbox アプリインストール方法
Windows 10 への Dropbox アプリをインストールするには、公式サイトからアプリをダウンロードしてインストーラーを起動、インストールが完了したら取得したアカウント情報を入力するという流れになります。
個人ユーザーの方であれば問題ないと思いますが、複数のユーザーアカウントを設定している Windows パソコンの場合、アプリをインストールする権限のあるユーザーでインストール作業を行ってください。
2-2.【ステップ②】Dropbox アプリをダウンロード
Dropbox アプリは、Dropbox の公式サイトから最新版をダウンロード可能です。
公式サイトの右上にある、「アプリをダウンロード」をクリックします。
ダウンロードは自動的に開始され、ダウンロードが完了するとインストールが始まります。
2-3.【ステップ③】Windows 10 に Dropbox アプリをセットアップ
インストールは自動的に始まり、それが完了するとログイン画面になります。
インストールが完了したらログイン情報の入力画面になります。
ここでは事前に取得しておいた無料アカウントでログインをします。この画面左下に「登録」とあるように、アカウントを持っていない状態で先にアプリをインストールしてここからアカウントを取得することも可能です。
ログインが成功したら、これでインストール完了です。
2-4.【ステップ④】Windows 10 で Dropbox を同期させる
同期は Dropbox の主機能であり、デスクトップアプリケーションをインストールしたら自動的に同期が始まります。ほとんどの場合、デスクトップアプリケーションを新たにインストールしたパソコンの中には Dropbox フォルダがないはずなので、インストール完了と同時に Dropbox サーバー上で保管されているデータがフォルダ構造ごとダウンロードされます。
パソコン側で画像を Dropbox フォルダ内に保存してみたところ、Dropbox サーバー上にも同じ「sample」という画像ファイルが反映されているので、ちゃんと同期されていることが分かります。
2-5.【トラブル対処法】インストールできない、同期がうまくいかないとき
上記の手順でインストールすれば自動的にうまく同期されるはずですが、パソコンの環境や何らかの操作ミスなどによってうまくインストールできない、同期がうまくいかないことがあります。
その場合は、以下の項目を確認してみてください。
2-5-1.インストーラーがどこにあるのか分からない
公式サイトからインストーラーをダウンロードして、そのまま「実行」をクリックすればインストーラーの保存場所を意識することなくインストールを始められますが、他のボタンをクリックしたり、ボタン表示を閉じてしまった場合はインストーラーの場所が分からなくなってしまうことがあります。
Windows 10 で Microsoft Edge を使ってダウンロードした場合、デフォルトの保存場所は「PC」→「ダウンロード」のフォルダです。
2-5-2.インストールがうまくいかない
Dropbox が開いた直後に閉じてしまう場合や、アプリケーションが旧バージョンであると表示される場合は、公式サイトから最新版のインストーラーをダウンロードして再度インストールを試してみてください。
2-5-3.同期しない、同期がなかなか完了しない
うまく同期しない場合は、同期させたいファイルを正しい Dropbox の場所に保存していない可能性があります。Windows 10 の場合、デフォルトの保存場所は「PC」→「ローカルディスク」→「ユーザー」→「User」→「Dropbox」です。
同期がなかなか完了しない場合は、同期させるデータ量が大きい可能性があります。デスクトップ画面下にあるタスクバーに表示されている Dropbox アイコンをクリックしてみて残りファイル数、残り時間をチェックしてみてください。
2-6.UVP 対応|Windows 10 専用 Dropbox アプリの特徴
2016 年 1 月に、Dropbox 社は Windows 10 専用の Dropbox アプリをリリースしました。Windows 10 のユニバーサルプラットフォーム(UVP)に対応し、アプリとしてのパフォーマンスが向上、さらに Windows 10 との高い親和性が確保されています。
主な改良点は、以下の通りです。
- UVP に対応、起動スピードやパフォーマンスが向上
- Windows Hello の認証と統合され、顔や指紋、虹彩といった認証でセキュリティ向上
- クイック検索機能が追加、検索ボタンのクリック不要でファイルの検索が可能に
- コメント機能が追加、個別のファイルに対してコメントが記録可能
- ドラッグ & ドロップだけで行えるファイル操作が拡大
ダウンロードは「Dropbox – Microsoft ストア」から可能です。
3.Windows 7 (Windows 8) で Dropbox を使う 4 つのステップ
3-1.【ステップ①】Windows 7 (Windows 8) での Dropbox アプリインストール方法
Windows 7 と Windows 8 はデスクトップ画面の構造や使い勝手が非常に似ており、Windows 8 でデスクトップ画面にログインしてからの操作はほぼ同じです。ここでは Windows 7 の画面を使って Dropbox アプリのインストール、同期方法を解説します。
3-2.【ステップ②】Dropbox アプリをダウンロード
ブラウザで Dropbox 公式サイトにアクセスして、右上にある「アプリをダウンロード」をクリックします。
ブラウザによってはそのまま「実行」をクリックしてインストールを開始できますが、そうでない場合はダウンロード先にある Dropbox インストーラーのアイコンをダブルクリックします。
インストーラーがダウンロードを開始、そのままダウンロードが完了すると自動的にインストールが始まります。
3-3.【ステップ③】Windows 7 (Windows 8) に Dropbox アプリをセットアップ
インストールが完了すると、ログイン画面になります。
事前に取得しておいたアカウント情報を入力して、ログインします。
今回は先にアカウントを取得しましたが、先にアプリをインストールしてからこの画面左下にある「登録」からアカウントを取得することも可能です。
ログインが成功したら、これでインストール完了です。
3-4.【ステップ④】Windows 7 (Windows 8) で Dropbox を同期させる
デスクトップアプリケーションのインストールが完了すると、自動的に同期が始まります。新たにインストールをするパソコンには Dropbox フォルダがないので、オンラインストレージ上にあるデータがダウンロードされる形で更新されます。
パソコン側で Dropbox フォルダに画像を保存してみました。すると同じように「sample」という名前の画像がオンライン上の Dropbox にも保存されていることが分かります。
これで、同期の確認は完了です。
3-5.【トラブル対処法】インストールできない、同期がうまくいかないとき
上記の手順でインストールすれば自動的にうまく同期されるはずですが、パソコンの環境や何らかの操作ミスなどによってうまくインストールできない、同期がうまくいかないことがあります。
その場合は、以下の項目を確認してみてください。
3-5-1.インストーラーがどこにあるのか分からない
インストーラーの場所が分からなくなってしまった場合は、まずデフォルトのダウンロード先を探してみてください。
標準ブラウザの Internet Explorer でダウンロードした場合は、Windows がインストールされているドライブ→「ユーザー」→「user」→「ダウンロード」がデフォルトの保存先です。
3-5-2.インストールがうまくいかない
セキュリティソフトのファイアーウォール機能がダウンロードを遮断している可能性があります。お使いのセキュリティソフトの「ファイアーウォール」設定を確認してみてください。
ブラウザのセキュリティ設定によってブロックされている可能性もあります。「コントロールパネル」→「インターネットオプション」でウインドウを開き、「セキュリティ」タブのセキュリティレベルが高以上になっていると遮断される可能性大です。中高もしくは中にしてみてください。
3-5-3.同期しない、同期がなかなか完了しない
うまく同期しない場合は、同期させたいファイルを正しい Dropbox の場所に保存していない可能性があります。Windows 7 の場合、デフォルトの保存場所は OS がインストールされているドライブ→「ユーザー」→「user」→「Dropbox」です。
同期がなかなか完了しない場合は、同期させるデータ量が大きい可能性があります。しばらく待って同期中を示す青いアイコンが変わらない場合は、タスクバーの Dropbox アイコンにマウスポインタを合わせるかクリックして、同期の状況をチェックしてみてください。
すでに Dropbox 上に大量のファイルがある状態で新規に Dropbox アプリをインストールすると、最初はこのように大量のファイル更新があるため時間を要します。
4.まとめ
オンラインストレージでファイルを安全に保管して、さらに他の人と共有するという使い方が当たり前になりつつある今、その中でもトップシェアを誇る Dropbox を Windows の主要バージョンで利用するための方法とよくあるトラブルの解決法を解説しました。
いつでもどこでも Windows パソコンを持って作業やファイルの編集ができるだけでなく、パソコンの破損や紛失の際にもファイルを安全に守ってくれる Dropbox を、ぜひお使いの Windows パソコンにインストールして「安心」と「快適」を手に入れてください。