鶏卵産業向けに革新的な処理ソリューションを提供しているメーカーである Moba にマルティン・ブランケンダール氏が入社したのは 1 年ほど前のことです。
IT とデジタル変革を担う部門の責任者として着任して以来、ブランケンダール氏が扱う業務は新技術だけにとどまらず、多くの分野に及んでいます。
率直に言って、新しいデジタル ツールは業務を遂行する手段に過ぎません。
私が目指しているのは、社員が新しいデジタル ツールの可能性を理解し、
その変化を受け入れられるようになることです。ー ブランケンダール氏
1947 年にオランダで創業した Moba は、全世界に 800 人ほどの従業員を抱えるまでに成長し、代理店ネットワークにより、ほぼすべての大陸で営業活動を展開しています。
そして現在、同社の機材は 1 日あたり 10 億個の鶏卵を処理し、その技術は世界市場の 70 % 近くで導入されています。これは、たゆまぬ努力を続けることによって同社が実らせたサクセス ストーリーです。
一層のデジタル化が予測される未来に向けて、Moba がどのように準備をしているか、そして Dropbox がその計画をどのように支えているかについて、ブランケンダール氏に伺いました。
目次
1. まずは足場を固める
私に課せられた業務は、IT 組織の強化でした。その狙いは、デジタルとテクノロジーのイノベーションから最大限の恩恵が受けられるようにすることです。そのためには、社員の安定した職場環境を含め、確固たる基盤が必要でした。
ブランケンダール氏は、インテグレーションを見据えたクラウドベースのプラットフォーム構築を重要課題として位置づけ、共同作業をよりシンプルにし、アクセス性を高め、新たなアプリケーションの拡張と導入をスピードアップできる基盤作りに取り組むことになりました。
デジタル ツールを活用することで、効率性、また従業員や顧客のエンゲージメントを高めることができると思っています。しかし今は、変革プロジェクトを前進させ、未来に対応できるよう重要な基盤を整備しているところです。
2. 社内外のチームによるリアルタイムの共同作業を可能に
4 大陸で事業展開する Moba は、世界各地に営業およびサービス組織を擁し、
グローバルな代理店ネットワークを介して新規顧客にリーチしています。
ブランケンダール氏は次のように話します。
代理店は、当社と一体となって活動しています。そのため、代理店も刻々と変化する当社の機材や業務についての最新情報にアクセスできることが必要なのです。
Dropbox を使えば、こうした要件も簡単にクリアできます。共有フォルダを設定することで、社外のパートナーもあらゆる情報にアクセス可能となり、常に最新のコンテンツを扱えるようになります。
さらに自社のチーム間でも、連携しながらプロジェクトを進めるのが簡単になります。
ブランケンダール氏は、チームがプロジェクトを遂行する速度が以前の 2 倍になったと予測しています。
以前なら、大きなファイルを送信するために USB メモリを使ったり、複数のドキュメントに分割したりしていましたが、今では共有された Spaces(スペース)にチームを追加するか、リンクを共有するだけですみます。
私たちの働き方は大きく変わりました。
3. 道を切り開くのは技術ではなく人
ブランケンダール氏が Moba で直面していた特に大きな課題は、新しいデジタル ツールを業務に定着させ、その価値を完全に理解させ実らせることでした。
社員の感覚は非常に重要です。社員に浸透させ、満足度を高めて最も適した働き方を実現することは、私の仕事の中で最も重要な部分です。
Dropbox の使用感の高さは非常に大きな利点です。社内のさまざまな部門で急速に採用されているのもそのためだと思います。これほど直感的なツールばかりではありませんから。
変革プロジェクトを遂行するときには、必ずデジタル化しようとしている事業部門と一緒に検討することが必要です。早い段階からプロジェクトについて一貫した情報伝達を心がけ、変革の意図がわかるような方法で、新しいソリューションの価値をしっかりと説明する必要があります。
4. 変革プロジェクトを実施する予定がありますか?
変革の取り組みを主導し成功させるための 10 のヒントについて、テクノロジー業界のリーダーたちが語る Dropbox の eブックをご覧ください(英語のみ)。