スマホとアプリがあれば、今すぐ手軽に名刺を作成できることをご存知ですか?アプリで作成した名刺をコンビニで印刷したり、そのまま印刷業者に発注して本格的な名刺として作成することも可能です。
この記事では、外出先で名刺がないことに気づいた場合の緊急対策や、ご自身で名刺のデザインを作成したい場合などに役立つ方法も解説していますので、ご要望や状況に応じて最適な方法を使い分けてください。
目次
1. スマホとアプリがあれば名刺を作成できる
2. コンビニで印刷できる名刺作成アプリ「BiziCard」
3. 印刷業者に依頼できる名刺作成アプリ「みんなの名刺」
4. 自分で名刺デザインを作ってコンビニでプリントアウトする
5. まとめ
1. スマホとアプリがあれば名刺を作成できる
1-1. 名刺作成の主な方法
ビジネスの現場で欠かせない名刺は、多くの人に会えば会うほど、たくさんの枚数を配ることになります。これはある意味、デキる人ほど名刺を早く消費するということでもあります。そのため名刺を作成する作業に負担を感じ、名刺作成を発注するたびにもっと楽な方法はないかと一度は考えてしまうかも知れません。
現在、名刺を作成する方法として考えられる主な方法は以下の通りです。
- デザイン作成から印刷までを業者に依頼する
- デザインだけ自分で作成して印刷を依頼する
- デザインを自分で作成して自前のプリンターで印刷する
- ネット上の名刺作成サービスを利用する
- 名刺作成アプリを利用する
数ある方法の中で、この記事では一番下の名刺作成アプリを使った方法を解説します。この方法は Android または iOS のスマホがあれば無料のアプリをインストールするだけで簡単に名刺の作成ができるので、数ある方法の中で最も手軽と言えるでしょう。
しかも、スマホアプリとコンビニにあるマルチコピー機を活用すれば外出先で名刺を作成することも可能なので、外出先で名刺が無いことに気づいた場合にも強い味方となってくれるでしょう。
1-2. スマホでの名刺作成に必要なもの
スマホを使った名刺作成に必要なのは、そのためのアプリです。アプリによって印刷手段は異なりますが、この記事でご紹介する方法に共通しているのは特定の印刷機器がいらないことです。
コンビニのマルチコピー機からプリントアウトする方法か、もしくはアプリから印刷業者に発注する方法なので、印刷機器を用意することなく一定以上の品質で名刺を作成することができます。
1-3. 外出先で名刺がないことに気づいたら
アプリを使った名刺作成のメリットはいくつかありますが、外出先で今から必要なのに名刺がないことに気づいた、という緊急事態でもスマホアプリと近くのコンビニで名刺が作成できてしまうのはアプリ+コンビニという組み合わせならではのメリットです。
これについては、次章の BiziCard というサービスを利用する方法を解説します。
2. コンビニで印刷できる名刺作成アプリ「BiziCard」
2-1. BiziCard の概要
BiziCard はコンビニのマルチコピー機を使った各種印刷サービスで、証明写真やフォトカード、ポスターなどを作成することができます。そのラインナップの中に、名刺作成サービスも含まれており、これを利用するとスマホアプリとコンビニのマルチコピー機という組み合わせで名刺の作成が可能です。
2-2. BiziCard のメリットとデメリット
2-2-1. BiziCard のメリット
アプリとコンビニという外出先でも利用できる組み合わせで名刺作成が可能なので、外出先、出張先などで名刺がないという事態にも対応が可能です。
また、本格的な印刷機器を持っていなくても写真品質の名刺を手軽に作成することができます。
2-2-2. BiziCard のデメリット
あくまでもコンビニのマルチコピー機を使ったサービスなので、少数枚の作成には向いていますが数百枚以上という枚数になると手間やコストの面でかなり費用効率が悪くなります。
いわゆる名刺屋さんや印刷屋さんに依頼するのと同じだけの品質を再現するのは難しく、あくまでも少数枚のセミプロ品質です。
2-3. BiziCard を使った名刺作成方法
2-3-1. アプリのインストール
BiziCard では、Android と iOS のそれぞれでアプリが用意されています。いずれも無料なので、以下からインストールしてください。
⇒ Android 版アプリ
⇒ iOS 版アプリ
2-3-2. テンプレートを選択する
アプリをインストールして起動すると初期メニューが表示されるので、ここで「ビジネス/プライベートカード」をタップします。
次の画面で「ビジネスカード」を選択し、作成したい名刺のテンプレートを選択します。
2-3-3. 必要事項を入力、編集する
テンプレートを選択したら、次に名刺の各部分の入力、編集作業を行っていきます。会社名や氏名、郵便番号、住所、電話番号など名刺に必要な各部分を選択して入力していきます。
この操作については、BiziCard の公式サイトに詳しい解説があります。
上記サイトにはかなり詳しい解説がありますが、実際にやってみると操作が感覚的なので、あまり解説を見る必要はないかも知れません。
この一連の作業が終わって印刷の操作をすると、10 桁のプリント番号が発行されます。これがコンビニのマルチコピー機で必要になるので、この番号を控えておいてください。
2-3-4. コンビニでプリントアウトする
名刺データの作成と保存が完了したら、次はコンビニでの印刷です。ローソン、ファミリーマート、サークル K サンクスの各店にあるマルチコピー機で印刷可能ですので、まずは最寄りの上記コンビニに行きます。
マルチコピー機の画面で「コンテンツサービス」→「BiziCard」の順に選択、アプリで発行されたプリント番号の入力の順に進めていきます。
最後に枚数の指定と料金の投入をしたら、プリントアウト開始です。A4 用紙 1 枚あたりに 10 枚が並べられた状態で出てくるのでそれを裁断したら出来上がりです。
BiziCard の公式サイトに上記手順の解説があるので、そちらもご覧ください。
3. 印刷業者に依頼できる名刺作成アプリ「みんなの名刺」
3-1. みんなの名刺の概要
無料で配布されているアプリを使って名刺のデザインを作成、そのまま印刷業者に発注ができる名刺作成サービスです。「BiziCard」のようにコンビニで今すぐ印刷できるというサービスではありませんが、より本格的な名刺を手軽な操作だけで作成することができます。
3-2. みんなの名刺を利用するメリットとデメリット
3-2-1. みんなの名刺を利用するメリット
アプリ上でテンプレートからデザインを選んで、必要事項を入力するだけで本格的な名刺の発注が可能です。アプリで決済方法の指定まで全てが完了するので、後は名刺が指定の住所に届くのを待つだけです。
印刷機を使った品質なので、いわゆる名刺屋さんや印刷屋さんに依頼するのと同等の品質で名刺を作成することができます。
3-2-2. みんなの名刺を利用するデメリット
アプリを使うことのメリットはいくつかありますが、みんなの名刺ではアプリの役割が「名刺デザインを作って発注する」ことまでとなっており、コンビニで印刷するといった機動性はありません。
3-3. みんなの名刺で名刺を作成する方法
3-3-1. アプリのインストール
みんなの名刺で名刺デザインを作成して印刷を発注するには、専用のアプリをインストールすることから始めます。Android と iOS それぞれのアプリは、以下でダウンロード可能です。
⇒ Android 版アプリ
⇒ iOS 版アプリ
3-3-2. テンプレートを選択から発注まで
アプリを起動したら、テンプレートの選択から名刺作成がスタートします。テンプレートの選択 → 名刺情報編集 → 保存して発注という流れになり、それぞれの方法について分かりやすく解説された動画がありますので、その動画を一度ご覧ください。
なお、ビジネス用の名刺を作成する場合はテンプレートカテゴリーの「シンプル」を選択するのが良いでしょう。
この動画の操作では、わずか2分少々で名刺のデザイン作成から発注までが完了しています。
4. 自分で名刺デザインを作ってコンビニでプリントアウトする
4-1. デザインを自分で作成できる場合
イラストレーターやフォトショップなどのデザイン系ソフトなどを使って、自分で名刺のデザインを作成したいという場合は、パソコンで作った名刺デザインをコンビニの写真印刷を利用して作成する方法がおすすめです。
この方法でスマホのアプリは使用しませんが、テンプレートからの作成ではないので完全オリジナルの自由なデザイン表現が可能です。
4-2. 自分でデザインを作成してコンビニで印刷するメリットとデメリット
4-2-1. 自分でデザイン、コンビニで印刷するメリット
名刺のデザインデータをすばやく作成できるのであれば、とにかく早く名刺を手にすることができます。2 枚が最少印刷枚数なので、必要な分だけ印刷できるのもメリットです。作っておいた名刺のデザインデータを保管しておいて、必要に応じて少しずつコンビニで印刷するという使い方も可能になります。
4-2-2. 自分でデザイン、コンビニで印刷するデメリット
自分でデザインできるので自由度は高いですが、そもそもイラストレーターやフォトショップなどのソフトを使ってデザインをするスキルを持ち合わせていない方にとっては意味のない方法です。ただし、デザインデータについてはネット上に無料の名刺テンプレートが無数に配布されているので、それを使って作成するとかなり簡単なので、スキルに自信がないといっても不可能というわけではありません。
もうひとつのデメリットは、2 枚単位という少数からの印刷が可能である一方で枚数が多くなると費用効率が悪く割高になってしまうことです。コンビニのマルチコピー機で写真印刷を利用するのですが、やはり本格的な名刺印刷の品質にはかなわないので何百枚という単位で本格的な名刺を作成する場合には不向きです。
4-3. コンビニで名刺を作成する方法
4-3-1. 名刺データの作成
イラストレーターやフォトショップなど、デザイン系の各種ソフトで名刺のデザインデータを作成します。この両ソフトの他に、Word を使うケースもあります。これらのソフトであればネット上にテンプレートが大量に配布されているので、必要に応じて利用するのも良いでしょう。
以下は筆者の名刺ですが、イラストレーター用に海外のサイトで配布されていたものをアレンジして作成しました。
なお、名刺のサイズは 91 mm × 55 mm なので、その大きさに合わせて作成します。
この次にコンビニの写真印刷を利用するための準備をします。先ほど作成した名刺を 2 枚並べたデータを作ります。この場合、サイズは 91 mm × 110 mmとなります。
たとえば、以下のような感じです。
どのソフトで作成したデータであっても、最終的には画像データにしておく必要があります。解像度は大きいほど印刷の仕上がりが鮮明になるので大きくしておくことをおすすめしますが、おおむね 300 dpi 以上であれば問題ありません。
最後に画像データを JPEG や PNG などの形式で保存したら印刷データの完成です。
4-3-2. コンビニでのプリントアウトと裁断
USB メモリや SD カードなどに完成した名刺データをマルチコピー機が設置されているコンビニに持参して、デジカメプリント機能を使って印刷します。
この時、データの持参にスマホを利用する方法もあります。方法については「コンビニでも OK!スマホ内の写真や文書ファイルをプリントする 3 つの方法」をご覧ください。
印刷されてきた写真には名刺が 2 枚並んだ状態になっているので、それを裁断して出来上がりです。
5. まとめ
ビジネスパーソンにとって、名刺は必須アイテムです。配れば配るほど名刺を作成する機会も多くなるので、名刺作成の選択肢のひとつとしてこの記事ではスマホのアプリを使った方法を提案しました。コンビニのマルチコピー機を使うと便利という意味で、スマホアプリ+コンビニという組み合わせに加えて番外編として写真プリントを利用した名刺の作成方法も解説しています。
もっと手軽に名刺を作成したい、外出先で名刺を切らしてしまった、もっと自由に名刺を作ってみたい…などなど、それぞれのニーズに沿った名刺作成術をご活用ください!