完全無料で PDF ファイルにパスワードを設定する方法と解除、解析方法

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重要な書類を印刷形式のままメールで送信できるなどメリットの多い PDF ですが、情報漏洩のリスクが気になるところです。重要な書類の漏洩リスクを軽減するためには、パスワードを入力しないと PDF ファイルを開けないようにするのが一番です。

しかし、PDF ファイルを閲覧するための代表的なリーダーソフト、Acrobat Reader にはパスワードを設定する機能がありません。

そこで、PDF にパスワードロックを設定する方法を Windows と Mac それぞれの環境でまとめました。さらに、パスワードを忘れてしまった、失ってしまった場合に備えて、PDF ファイルのパスワードを解析する方法もあわせて解説します。

目次

1. PDF とパスワード
2.【Windows】フリーソフトで PDF にパスワードロックを設定する方法
3.【Mac】プリント設定機能を使って PDF にパスワードロックを設定する方法
4.【Windows / Mac】ZIP 圧縮で PDF ファイルにパスワードを設定する方法
5. Dropbox の共有リンクにパスワード設定する方法
6. パスワードが分からない PDF ファイルを解析する方法
7. まとめ

1. PDF とパスワード

1-1. PDF にパスワードロックが必要な理由

そのまま印刷できる書類形式ということで、PDF はさまざまな書類のやり取りに活用されています。その中には重要な書類も多く含まれているわけですが、それをメールで送信するとなると誤送信や盗み取りなどのリスクが付きまといます。

こうしたリスクから PDF ファイルを守るには、パスワードを入力しないと開けないようにするのが最も手っ取り早く、確実です。

1-2. 有料版 Adobe Acrobat でパスワードを設定する方法

PDF 形式の書類を作成するソフトはたくさんありますが、その中でも元祖とも言えるのが PDF という書類フォーマットを開発・提唱している Adobe 社の Acrobat です。Adobe Acrobat は PDF 形式のファイルを作成する機能を持ち、同じく Adobe 社が開発した Acrobat Reader で PDF ファイルを閲覧できるという関係にあります。

Acrobat でパスワードを設定するには、PDF ファイルを開いている状態で「ファイル」→「プロパティ」の順に開き、そこで開いたウィンドウで「セキュリティ」タブをクリックします。

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「セキュリティ」のウィンドウで、「セキュリティ方法」のプルダウンメニューから「パスワードによるセキュリティ」を選択すると、以下の画面に遷移します。

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「文書を開くときにパスワードが必要」にチェックを入れ、ここで設定したいパスワードを入力して OK をクリックすると、確認のためにパスワードの入力を求められるので、ここで先ほど入力したものと同じパスワードを入力して、OK をクリックします。

これで現在開いている PDF ファイルを保存すると、パスワードによって保護された状態になります。

1-3. PDF のパスワードを解除する方法

PDF のパスワードを解除する方法を解説するために、先ほど作成してみたパスワードロックされた PDF ファイルを開いてみましょう。

作成した PDF ファイルを開こうとすると、以下のようにパスワードの入力を求められます。

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ここで正しいパスワードを入力しなければ PDF ファイルは開かず、一定のセキュリティが確保されていることが分かります。

2.【Windows】フリーソフトで PDF にパスワードロックを設定する方法

1-2. 有料版 Adobe Acrobat でパスワードを設定」で解説した方法は、有料版の Adobe Acrobat を使ったパスワード設定です。このソフトをお持ちであればそれを使えば良いのですが、決してお安いソフトではありません。

そこでフリーソフトの「CubePDF」を使って、無料でパスワードロックされた PDF ファイルを作成する方法を解説します。

2-1. 無料の PDF 作成ソフト「CubePDF」

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「CubePDF」は、Windows 用の PDF 作成ソフトです。無料の PDF 作成ソフトは他にもたくさんあるのですが、パスワードを設定できる機能があるので、有料の Adobe Acrobat を持っていない場合はこちらを使いたいと思います。

2-2.「CubePDF」の入手、インストール

「CubePDF」は、以下の公式サイトから無料でダウンロード可能です。

ダウンロードはこちら|「CubePDF」公式サイト

こちらでダウンロードした上で、お手持ちの Windows パソコンにインストールします。

なお、インストール時には数回、本体とは無関係のソフトをインストールするかどうかを尋ねてくるので不要な場合は間違ってインストールしないように注意してください。

2-3.「CubePDF」で PDF にパスワードを設定する

「CubePDF」は PDF プリンターとして動作するソフトなので、PDF ファイルを作成する際は Word などで書類を開いた状態でプリンターを「CubePDF」に選択、それを確認した上で印刷の操作をしてください。

印刷の操作をすると「CubePDF」の設定ウィンドウが開きます。ここでは「セキュリティ」タブをクリックします。

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「パスワードによるセキュリティを設定する」にチェックを入れて、パスワードを入力します。

最後に「PDF ファイルを開く際にパスワードを要求する」にチェックを入れて、下にある「変換」をクリックすると、パスワードロックされた PDF ファイルが保存されます。

3.【Mac】プリント設定機能を使って PDF にパスワードロックを設定する方法

Mac OS には、標準機能で簡単に PDF ファイルにパスワード設定をすることができる機能があります。ここでは、

  1. 既存の PDF ファイルにパスワードを設定する方法
  2. Word や PowerPoint など PDF 以外のファイルを PDF として保存 & パスワードを設定する方法

の 2 つを解説していきます。

3-1. Mac OS の標準機能で既存の PDF ファイルにパスワードを設定する

既存の PDF ファイルにパスワードを設定する手順は、以下の通りです。

パスワード設定をしたい PDF ファイルをプレビューアプリで開き、アプリケーションメニューの「ファイル」→「プリント…」をクリックします。

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次に開いたウィンドウ左下にある「PDF」タブから「PDF として保存…」をクリックします。

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次のウィンドウでは、「セキュリティオプション」のボタンをクリックします。

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ここでは「書類を開くときにパスワードを要求」にチェックを入れたうえで「パスワード」と「確認」の所に同じパスワードを入力、最後に OK をクリックします。

ここで既存のファイルを上書きして構わない場合は、ファイル名(名前)はそのままで、そうではなくパスワードなしのファイルを残しておきたい場合はファイル名(名前)を変更して保存します。

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これで、パスワードロックされた PDF ファイルが保存されます。

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3-2. PDF 以外のファイルを PDF として保存 & パスワードを設定する

先ほどは既存の PDF ファイルにパスワード設定をする方法を解説しましたが、次は Word や Excel など別のファイル形式からパスワードロックされた PDF を作成する方法を解説します。

PDF として保存したいファイルを、それぞれの編集ソフトで開き、その上でアプリケーションメニューの「ファイル」→「プリント…」をクリックします。

次に開いたウィンドウの左下にあるタブをクリック、「PDFとして保存…」を選択します。

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プリントのウィンドウが開いたら、「セキュリティオプション」のボタンをクリックします。

次に開いたセキュリティオプションのウィンドウで「書類を開くときにパスワードを要求」にチェックを入れて、「パスワード」と「確認」の所に同じパスワードを入力します。

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最後に「保存」をクリックすると、パスワードロックされた PDF ファイルが生成、保存されます。

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4. ZIP 圧縮で PDF ファイルにパスワードを設定する方法

4-1. 複数の PDF ファイルのパスワードロックに有効な ZIP 圧縮

ここまで Windows、Mac それぞれの環境で PDF ファイルにパスワードを設定する方法を解説してきました。これらの方法は 1 つのファイルに対して行うもので、複数の PDF をまとめてパスワードロックしたい場合、その上で誰かに送りたい場合は毎回同じ操作が必要になります。

それだと作業が煩雑になるので、複数の PDF ファイルをまとめて圧縮、その際にパスワードを設定する方法を提案します。

ここで使用するのは、広く普及している ZIP 形式の圧縮ファイルです。複数の PDF ファイルを ZIP 圧縮、その際にパスワードでロックするという方法です。

4-2.「Lhaplus」によるパスワード付き圧縮

「Lhaplus」は Windows 向けに配布されている人気の高いフリーソフトで、さまざまな形式の圧縮ファイルを作成、解凍することができます。人気の高いソフトなので配布サイトのベクターなど、さまざまなサイトからダウンロード可能です。

ダウンロードはこちら|ベクター

4-3. パスワード付き ZIP ファイルの作成方法

「Lhaplus」がインストールされると、右クリックに以下のメニューが追加されます。

「圧縮」メニューの中にある「.zip(pass)」が、パスワード付きの ZIP ファイルを作成するモードです。

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このモードを選択すると、圧縮開始前にパスワードを尋ねられるので任意のパスワードを入力します。パスワードを入力して OK をクリックしたらパスワード設定された ZIP ファイルが保存されます。

この時、パスワードを尋ねられるのは 1 回だけなので入力を間違えないように注意してください。

4-4. パスワードロックされた ZIP ファイルの解除方法

パスワードでロックされた ZIP ファイルを開こうとすると、パスワードの入力を求められます。

ここであらかじめ設定しておいたパスワードを入力すると、ZIP ファイルは解凍されて中の PDF ファイルを開けるようになります。

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5. Dropbox の共有リンクにパスワード設定した上で共有する方法

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もしあなたが Dropbox Pro かDropbox Business ユーザーであれば、共有リンクのパスワード機能を活用することで、PDF ファイルにパスワードを設定することと同様の効果が得られます。

「Adobe Acrobat を持っていない」「ずっとパスワードを設定しておきたくない」「複数の PDF ファイルのパスワード管理が面倒」という方は、ぜひ試してみてください!

<共有リンクのパスワード設定方法>

1.ブラウザ版の Dropbox を開き、設定したいファイルにカーソルを合わせると表示される「共有」ボタンをクリック

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2.「リンクを作成」をクリックし、次の画面で「リンクの設定」をクリック

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3.「閲覧できるユーザー」を「パスワード所有者のみ」に切り替え、任意のパスワードを入力して、「設定を保存」ボタンをクリック(共有リンクに有効期限を追加する場合は「このリンクに有効期限を追加しますか?」で「はい」を選択)

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これで共有リンクにパスワードが設定されました。パスワードをかけた共有リンクを相手がクリックすると次のような画面が表示され、正しいパスワードを入力しないとファイルを見ることができません。

ちなみに、共有リンクに設定したパスワードを忘れてしまった場合は、パスワードを変更して相手に再度伝えましょう。パスワードの変更方法は上記手順の 2 番目にある「リンクの設定」から。パスワードの欄の「変更」をクリックするだけで新しいパスワードを作れます(自分がパスワードを忘れてしまっても、それほど困らないってことですね!)。

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6. パスワードが分からない PDF ファイルを解析する方法

6-1. 無料パスワード解析ソフト「Free PDF Unlocker」

パスワードを設定したものの、メモを紛失してしまった、忘れてしまったなどの理由で分からなくなってしまうことがあります。その場合に役立つのが、PDF ファイルのパスワード解析ソフトです。

有料、無料を含めると多くのソフトが開発されていますが、ここでは Windows 向けのフリーソフト「Free PDF Unlocker」を紹介します。理由は、他のソフトと比べて操作性が良く使いやすいからです。

「Free PDF Unlocker」は英語版のみですが、英語が分からなくても簡単に操作できるのでご安心ください。

6-2.「Free PDF Unlocker」の入手、インストール

「Free PDF Unlocker」は、以下のサイトからダウンロード、そしてインストールしてください。

ダウンロードはこちら|「Free PDF Unlocker」

6-3.「Free PDF Unlocker」でパスワードを解析する

「Free PDF Unlocker」を起動すると、以下のウィンドウが開きます。

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基本的な手順は、パスワード解析をしたい PDF ファイルを選択 → パスワード解析の設定 → 解析スタートという流れです。

それではまず、解析したい PDF ファイルを選択します。

「Free PDF Unlocker」ウィンドウの左上にある「Add File」をクリックして、対象となるファイルを選んでください。ここでは 1 つのファイルに対して解析を行いますが、複数のファイルも解析可能です。

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ここで対象のファイルを選択して、「開く」をクリックします。

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次に、予想されるパスワードの設定をします。できるだけ範囲を絞ったほうが解析を早く完了できるので、文字数や文字の種類が分かっている場合はパスワード候補の範囲を絞ってください。

・「Password Length」
パスワードの長さです。

・「Range In Length」
何文字以上何文字までという範囲の設定

・「Exact In Length」
文字数が分かっている場合に数字を設定します。

・「Filtered Characters」
文字の種類です。アルファベットだけなのか、数字だけなのか、混在なのかという設定をします。

例えば、「数字 4 桁の暗証番号」ということが分かっているのであれば、「Exact In Length」が 4 で、「Use Only Numbers」を選択して解析をするのが最適な設定です。

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設定が完了したら、メインウィンドウの「Unlock」ボタンをクリックします。

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5-4. 解析結果の確認

解析に成功すると、「Success」(成功)のメッセージが表示され、「Done.」(完了)という小さなウィンドウが開きます。ここで OK をクリックして、解析は終了です。

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解析した PDF を開いてみると、ファイルの破損もなく無事にパスワードが解除されています。

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この場合は数字 4 桁の単純なパスワードを使用したので解析は数秒で完了しましたが、アルファベットを使っている場合は混在の場合は組み合わせ数が飛躍的に多くなるので、解析には数時間以上かかることもあります。

7. まとめ

日常的にやり取りすることの多い、PDF ファイルからの情報漏洩を防ぐためのパスワード設定方法を解説してきました。この方法を活用すれば機密性の高い PDF 書類の保管やメールによる送信などがこれまでよりも安全になりますので、ぜひ方法をマスターしておいてください。

また、設定した PDF ファイルのパスワードが分からなくなってしまった場合に備えてパスワードを解析する方法も解説しました。

パスワードの設定と解析は矛盾するノウハウですが、その両方を知っておくと役に立つ時がきっとあるはずです。

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