未知の惑星の発見を支える Dropbox

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宇宙にいるのは我々だけなのか?

SETI(Search for Extraterrestial Intelligence)協会はこの答えを見つけようとしています。夜空を見上げ、宇宙の広大さに思いを馳せると、人間がいかにちっぽけな存在かということに気付きます。しかも、私たちが見上げる夜空は、宇宙のほんの一部にすぎません。

SETI の主席天文学者、フランク・マーチス氏によると、夜空に見える明るい点の一つひとつは実は星ではなく星団とのこと。そしてなんとその星団の一つひとつの星の周りを平均 2 つの惑星が回り、その惑星の約 3 分の 1 に、水が存在できるだけの穏やかな気候が認められるというのです。

「銀河系に生命がいてもおかしくありません。ただし科学者であるからには、それを信じるだけでなく、見つけたいと思っています」

とマーチス氏は語ります。

生命の探索というこの壮大なプロジェクトの第一歩として、まず 10 年という歳月をかけてチリのセロ パチョン山に観測装置を設置しました。それがジェミニ惑星撮像装置(GPI)です。

「一種の超高性能カメラだと思ってください。惑星の影ではなく、惑星が放つ光、つまり惑星そのものを実際に捉えられる、初めての観測装置です。装置から得られる精密なデータがあれば、何らかの発見につながる確率も高まると考えています。」

この GPI が生成するデータは複雑です。そこでマーチス氏は、GPI の現場にいるチリのグループを含め、南北アメリカ全域の研究者 100 人とチームを組んでいます。「GPI は数テラバイトものきわめて貴重なデータを提供してくれますが、すべて未加工データです。実際に情報を引き出すには、いくつものアルゴリズムで変換しなければなりません」。研究者はそれぞれ専門が異なるので、一連のデータを全員一緒に分析できる方法が必要です。

そこで注目したのが Dropbox でした。

「Dropbox は研究者同士をつなぐパイプラインの中核のような役割を果たしています。観測中は誰もが、新たなデータを首を長くして待ち構えています。そして新たなデータを取得できると、そのデータの意味を全員で協力して探ろうとします。でも、星は待っていてくれません。惑星は常に軌道を回っているので、やがて他の星の影に隠れてしまうのです。リアルタイムで何かを見つけるには、信頼性が高く、すばやくデータを共有できる Dropbox が欠かせません。」

2015 年、GPI 探索グループは、地球から 100 光年先に木星に似た惑星、エリダヌス座 51番星 b を発見しました。グループにとって初の太陽系外惑星の発見でしたが、これでマーチン氏の使命が果たされたわけではありません。次なる目標はやはり、「地球に似た惑星の発見」です。地球のような小さい星は見つけにくいことから、チームでは、さらに複雑な手法やデータが用いられつつあります。

「リアルタイムで何かを見つけるには、Dropbox による信頼性に優れたスピーディーなデータ共有が欠かせません。地球に似た太陽系外惑星のような一大発見には、今後この共同作業が重要になっていくでしょう」—SETI 研究所主席天文学者 フランク・マーチス氏

マーチス氏は、チームに全幅の信頼を置いています。

「世紀の発見は、1 人の天才によってなされるわけではありません。必要なのは全員が協力して共に天才になること、そして Dropbox のような共同作業のツールによって科学への取り組み自体に変革をもたらすことです。」

Dropbox は、チームワークによる新発見を支えます。詳しくは dropbox.com/business をご覧ください。