
多くの企業でテレワークの導入が急務となってすぐ、IT 管理者は、各地に分散したチームや多様なファイル ストレージ ソリューションを管理する準備が整っていないという現実に直面しました。旧来のシステムや相互に連携していない各種ツールが、業務のワークフローやコラボレーションの障壁になることが判明したのです。
ビジネスのあり方を見直す動きが拡大する中、企業にとって喫緊の課題になっているのが、いかにして大規模な業務変革を図るかです。そのための手段として、多くの企業が安全で一元化されたプラットフォームを介してファイルの保存やリモートでのコラボレーションを促進しようと試みており、Dropbox はそうした企業の選択肢となっています。
こうした状況に鑑み、プラットフォームの移行を簡素化するためのソリューションとして、Dropbox Business への移行を自動化してスピードアップする Cloud FastPath データ移行アドオンをリリースしました。
移行の自動化とスピードアップ
膨大なデータを移行するのは大変な作業です。そこでこのアドオンでは、移行プロセスのすべての段階を把握できるスムーズな使い勝手を実現しました。WAN 最適化、並列読み込み、Dropbox API コール最適化などの機能によって、停止時間を最小限に抑えた効率的な移行が可能となり、移行元システムのユーザーやグループの権限を保持したまま Dropbox にコンテンツを移動します。また、オンプレミス システムや各種クラウド システムの権限、所有権、ディレクトリ構造を自動でマッピングし、アクセス権の階層やファイル構造も Dropbox に転送できます。クラウド間のデータを移行は、ボトルネックやパフォーマンス低下を発生させることなく、大変スムーズです。
移行の進捗状況をすべて把握
セキュリティとアクセスの利便性についてバランスをどう取るかは永遠の課題です。Cloud FastPath データ移行アドオンでは、ファイル作成後の経過時間やファイルの形式、最終更新日時、サイズ、所有者などの情報に基づき、ファイル サーバーやクラウド コンテンツ、関連する権限の分析を実施して、データ マッピングについての詳細情報を移行前に取得できます。またリアルタイムのレポート、視覚化、イベント ログなどの機能で、ファイル移行ジョブをモニタリングすることもできます。移行完了後には、詳細な移行レポートをダウンロードして結果を検証できるので、本当に移行が成功したのかどうかを心配する必要がありません。このアドオンを使えば、各地に分散した社員に適切な作業環境を提供し、テレワークでも高い生産性を保つことができます。
他ツールとの組み合わせで作業環境をさらに強化
Cloud FastPath データ移行ソリューションは、作業の管理を簡単にし、企業のデータを保護する数あるツールの 1 つに過ぎません。Dropbox では、他にも次のような機能やツール、サービスを提供しています。
- エクステンデッド バージョン履歴
削除したファイルや変更を加えたファイルを最長で 10 年さかのぼって復元できます。 - データ ガバナンス
規制順守やコンプライアンスのためのワークフローを Dropbox 内で実施して合理化できます。 - Advanced Team & Content Controls(チームとコンテンツの高度な管理)
Dropbox をチームに導入し、その使用方法を管理、制御できます。
このデータ移行アドオンの詳細については、Cloud FastPath データ移行の紹介ページをご覧ください。