Dropbox Japan、「コロナ禍におけるテクノロジー利用動向調査」の結果を発表

  • 0
  • 0
  • 0
  • 0

Dropbox(NASDAQ:DBX)の日本法人である Dropbox Japan 株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:梅田 成二)は本日、コロナ禍における人々のテクノロジー利用の変化について明らかにすることを目的とした調査の結果を公表しました。調査期間は 2021 年 5 月 7 日から 9 日で、対象は日本国内の 18 歳から 69 歳の男女 2,000 名です。本調査の結果は以下の通りです。

コロナ禍でテクノロジーの便利さを再認識

コロナ禍によってリモートワークへの急な転換が余儀なくされる前、デジタル/クラウドツールはほぼ業務の文脈で使用されていました。しかしパンデミックにより、このようなテクノロジーの活用は家やプライベートでの生活にも広がっているようです。今回の調査では、全体の 63.8%、学生では 84.2% の回答者が、コロナ禍がもたらした最も大きな変化のひとつとして「デバイスの便利さを改めて認識したこと」を挙げています。また特に学生層や 20 代、30 代女性では、コミュニケーションや工夫して楽しむことの大切さ、リアルな(対面の)体験の大切さなどを感じており、この期間に様々な気づきがあったことが示唆されます(図 1) 。

次に、デバイス活用の上で欠かせないデータのうち、「大切だ」と感じるものついての質問をしたところ、「Web サイトやアプリのパスワード」(91.6%)を筆頭に、「家族や友人知人の連絡先」(89.6%)、「写真や動画」(87.9%)という結果となりました(図 2) 。


図 1:(設問)新型コロナウイルスの感染拡大以降のあなたご自身の意識の変化について、以下の各項目についてひとつずつお答えください。(単一回答)


図 2:(設問)以下に挙げるそれぞれの情報・データは、あなたにとってどの程度大切なものですか。(単一回答)

デジタルでコミュニケーション制約の解消を図った若年層

コミュニケーションに関する不便や不自由を特に感じていたのは、20 代(67%)・30 代(57.8%)の女性や学生(68.4%)を中心とした全体の約半数(51.5%)でした(図 3)。具体的には、「外で人と出会う・知り合う機会が減った」と答えた回答者が 20 代女性の 57.6%、30 代女性の 60.2%、学生の 67.3%にのぼるなど、プライベートにおける出会いや人と過ごす機会の減少を挙げています。一方男性では、特に 30 代、40 代、50 代で職場(各 47.8%、40.2%、34.8%)や取引先(各 24.4%、40.4%、24.2%)といった仕事でのコミュニケーション減少が顕著にみられました(図4)。


図 3:コロナ禍におけるコミュニケーション上の不便・不自由の有無 
(設問)あなたは、新型コロナウイルスの感染拡大以降、人とのコミュニケーションに不便や不自由を感じることがありますか。(単一回答)


図 4:(設問)あなたは、新型コロナウイルスの感染拡大以降における人とのコミュニケーションにおいて、どのようなことに不便や不自由を感じていますか。
(1)不便・不自由に感じていること(複数回答) (2)最も不便・不自由に感じていること(単一回答)


こういったコミュニケーション不足の対策としては、年代や、また仕事かプライベートかなどで異なる傾向がみられました。仕事において、40 代や 50 代の男性では他の年代に比べてメール(各 37.3%、38.2%)や電話(各 24.5%、25.8%)の活用が目立ちました。一方 20 代や 30 代男性では、ビデオ通話システム(各42.4%、36.7%)やコミュニケーションツール(各 32.3%、33.3%)が著しく、全体平均と比べて 10 ポイント以上高い結果が出ています(図 5、6)。

プライベートでは、全体的にコミュニケーションツール(42.1%)や電話(32.6%)での代替が多いようです。中でも学生や 20 代以下の女性では、コミュニケーションツール(各 53.8%、53.4%)、ビデオ通話システム(各 36.5%、32.2%)、SNS 投稿(共に 21.2%)、オンライン飲み会(各 23.1%、30.5%)と、全体と比べ 10~17 ポイント上回る項目が並び、人とリアルでの接触が制限された環境下でも、デジタルテクノロジーの活用によってつながりを維持する工夫をしている様子がうかがえます(図5、7)。


図 5:(設問)あなたがコミュニケーションについて感じた不自由に対して、それを改善するために行った対策はありますか。 (1)仕事で行った対策 (2)プライベートで行った対策(いずれも複数回答)


図 6:(設問)あなたがコミュニケーションについて感じた不自由に対して、それを改善するために行った対策はありますか。(1)仕事で行った対策(複数回答)


図 7:(設問)あなたがコミュニケーションについて感じた不自由に対して、それを改善するために行った対策はありますか。(2)プライベートで行った対策(複数回答)

「ニューノーマル」時代におけるクラウドサービスの可能性

自分の大切な情報やデータの保管に関する質問については、「必要な時にいつでも保管した情報・データを閲覧・利用できること」(56.1%)や、「長期にわたって保管できること」(55.8%)などを重視する傾向が出ており、アクセスのしやすく長期保管が可能なクラウドとの親和性が高いことがわかります(図 8)。
しかし、大切なデータを問う質問(図 2)で最も回答の多かった「Web サイトやアプリのパスワード」の保管方法としては、今のところ「紙に書き残す」(49.1%)や「自身で記憶する」(38.7%)といった従来のアナログな方法に止まっていることがわかりました(図 9)。また多くの回答者が、とくに写真や動画といった比較的容量が大きいと思われるデータについて、パソコンのハードディスク(45.9%)や、スマートフォンの内部ストレージに保存(62.7%)していることから、今後のクラウド活用を推進できる可能性が示唆されていると考えています(図 10)。


図 8:(設問)あなたは、大切な情報・データを保管する際、どのようなことを重視しますか。(複数回答)


図 9:(設問)あなたは普段、Webサイトやアプリのパスワードをどのように管理していますか。(1)普段用いる手段(複数回答) (2)最もよく用いる手段(単一回答)


図 10: (設問)あなたは以下に挙げる情報、データをどのような方法で保管していますか。それぞれについてあてはまるものをすべてお知らせください。(複数回答)

いわゆるクラウドストレージサービスの利用目的としては、「バックアップ」(58.0%)や「データの保管」(40.4%)といった従来からの用途が依然として目立つものの、「データの共有」(30.6%)、「共同作業」(27.9%)、「ペーパーレス化」(16.7%)など、新しい用途に使用する層も出てきました(図 11)。
特に学生では、「スマホの内部ストレージを整理し・容量をあけるため」(53.6%)「データ・ファイルを他の人と共有するため」(44.6%)という結果になるなど、より幅広い方法でクラウドストレージを利用していることが明らかになりました(図 12)。


図 11:(設問)あなたは、クラウドストレージサービスをどのような用途・目的で利用していますか(利用していましたか)。(複数回答)


図 12:(設問)あなたは、クラウドストレージサービスをどのような用途・目的で利用していますか(利用していましたか)。あてはまるものを以下よりすべてお知らせください。(複数回答)

クラウドサービスの効果的な活用で、ライフスタイルにより多くの選択肢を

クラウドサービスは、個人が大切なデータを保管するだけでなく、「他者への共有」や「複数での共同作業」といった分野においても、重要な存在としてより大きな役割を担うようになりました。Dropbox は、仕事はもちろんのこと、プライベートにおいても大切なデータを安全に保管および共有できるツールを多く提供しています。これらをご活用いただくことで、個人の生活で大切なものをさらに便利に一元管理しやすくなります。

  • Dropbox Passwords:すべてのデバイスでアカウント情報を保存
    パスワードを保存してウェブサイトやアプリにシームレスにログインし、デバイス間でデータを同期できます。
    https://www.dropbox.com/ja/features/security/passwords
  • Dropbox Vault:機密性の高いドキュメントを保護、整理
    Dropbox の業界最高水準のセキュリティ機能にPINコードによるセキュリティレイヤーを追加することで、ユーザーの最重要ドキュメントを保護して整理し、特定の友人や家族に緊急アクセス権を付与できます。これにより、限られた人だけが必要なときにファイルにアクセス可能となります。給与明細、保険証、パスポート、税務書類などを安心して保管できる、金庫のような場所です。
    https://www.dropbox.com/ja/features/security/vault
  • パソコンのバックアップ機能:Windows や Mac のフォルダを Dropbox と同期
    Mac や Windows のフォルダを Dropbox に自動的にバックアップすることで、外出先でも安全にアクセスでき、ハードウェアに障害が発生した場合やハードウェアを紛失した場合でもデータを取得できます。急にデバイスが使えなくなった場合でも大切な写真やデータを紛失する心配がなくなります。
    https://www.dropbox.com/ja/features/cloud-storage/file-backup

Dropbox Japan のアジア太平洋・日本地域統括ソリューション本部長、岡崎 隆之は次のように述べています。

「調査では、ゴールデンウィークを自宅で家族もしくは一人で過ごした人が 86.2% となっており、大型連休にもかかわらず家族以外の人と過ごす機会が少なかった状況が伺えます。このような状況のなか、Z 世代を中心に、テクノロジーを積極的に活用しながら、生活を充実させていこうという姿勢がみえるのは良い兆しだと思います。
Dropboxは、仕事でご活用いただくケースが増えていますが、実は写真や音楽、動画といった、人が思い出とともに大切にしたいと思うデータをバックアップしたり長期的に保存するための、金庫のようなツールでもあります。
クラウドツールが有する便利な機能をもっとご理解いただき、多くの皆様にご活用いただきたいと考えます」

■ 調査概要
調査方法:インターネットリサーチ
調査地域:全国
調査対象者:18 歳 ~ 69 歳男女。
サンプル数:2,000 サンプル
調査期間: 2021 年 5 月 7 日~ 2021 年 5 月 9 日



以上