Windows 10 で削除してしまったデータを復元する 3 つの方法

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間違って大切なファイルを削除、上書きしてしまった!とお困りですか?

もしくは、普段からバックアップの重要性を十分認識していて、いざとなった時に最も復元しやすい状態にしておく方法をお探しですか?

Windows 10 には標準のバックアップ機能があるので、それを適切な設定にしておけばファイルやシステムの復元が可能になります。しかし、標準の機能だけでは完璧と言えない部分もあるため、Windows 10 をより安全に利用するためにオンラインストレージサービスの利用も提案したいと思います。

標準の復元機能とオンラインストレージサービスが持つ強力なバックアップ、復元機能をマスターして二度と大切なファイルを失わない環境を作りましょう。

画像:charnsitr / Shutterstock.com

目次

1. Windows 10 で復元が必要になる場面
2. Windows 10 が正常だった時点に戻す「システムの復元」
3. 間違って削除、上書きしたファイルを復元する「ファイル履歴」
4.「復元ポイント」「ファイル履歴」を設定していなかった場合の対処法
5. オンラインストレージを利用してもっと安全なファイル管理を!
6. まとめ

1. Windows 10 で復元が必要になる場面

1-1. 間違ってファイルを削除、上書きしてしまった

必要なファイルを間違ってゴミ箱に入れてしまったというだけなら、ゴミ箱から元に戻せばファイルは復元されます。しかし、ゴミ箱を空にしてしまったら話は別です。

それと同じく、必要なファイルを意図しない形で上書きしてしまった場合も同様です。

いずれも普通の方法ではファイルを復元することができないので、そんな時は Windows 10 に装備されているバックアップ機能「ファイル履歴」の出番になります。

1-2. 新たにアプリをインストールしたら、Windows 10 の動作がおかしい

新たにアプリをインストールした後や、怪しげなサイトを閲覧した後などに Windows 10 の調子が悪くなったという事例はよくあります。何かマルウェアに感染した可能性や、Windows 10 の重要な設定が変わってしまった可能性などが考えられます。

このような場合は、動作がおかしくなる前の Windows 10 に戻すことができる「システムの復元」が有効です。

1-3. Windows 10 で原因不明の不具合が起きるようになった

1-2. で挙げた例は心当たりがある場合ですが、心当たりがなくても Windows 10 の動作がおかしくなった、エラーや不具合が頻発するようになったということはよくあります。

この場合も同様で「システムの復元」で過去の状態に戻すのが有効ですが、不具合の心当たりがないため、“どの時点に戻すべきか”という点を考慮してから機能を利用する必要があるでしょう。

2. Windows 10 が正常だった時点に戻す「システムの復元」

2-1.「システムの復元」は何を復元できるのか

Windows 10 には、システムの状態を定期的に記録する機能があります。それは「復元ポイント」という形で記録されており、この復元ポイントさえあれば Windows 10 をその時点にまで戻すことができます。

そのためには事前に復元ポイントが作成されている必要があります。その作成方法と復元ポイントが自動的に作成される設定の方法を知り、設定しておきましょう。

2-2. 復元ポイントの設定、作成方法

復元ポイントを作成するには、以下の手順でシステムのプロパティを開きます。

スタートボタンを右クリック → システム → 左メニューにある「システムの保護」

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次に開いたウィンドウの下に「システムの保護が有効になっているドライブの復元ポイントを今すぐ作成します。」という項目があるので、その右にある「作成」をクリックします。

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次に復元ポイントに名前を付けるウィンドウが開くので、後で分かりやすい名前を付けてください。

作成日時は自動的に記録されるので、「○○アプリをインストールする直前」といった文言が良いでしょう。

これで「作成」をクリックすれば、後は復元ポイントが作成されるのを待ちます。

ここまでは手動で復元ポイントを作成する方法を解説しましたが、あらかじめ設定しておくことで定期的に作成されるように設定しておくことをおすすめします。

設定画面は、以下の手順で開きます。

スタートボタンを右クリック → システム → 左メニューにある「システムの保護」

「復元の設定を構成し、ディスク領域を管理して、復元ポイントを削除します。」という項目の右にある「構成」をクリックします。

この画面で「システムの保護を有効にする」にチェックを入れておくと、定期的に復元ポイントが作成されるようになります。しかし、復元ポイントはシステムの状態を元に戻せるだけの情報を記録するため、その分容量が大きくなります。

そこで、その下にある「ディスク領域の使用量」で復元ポイントに割ける領域を設定しておきます。少なくすれば作成の頻度が少なくなり、多くすれば頻度が高くなります。

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2-3. 復元ポイントを使って Windows 10 を復元する方法

あらかじめ作成されている復元ポイントを使って Windows 10 を過去の状態に復元するには、以下の手順でシステムのプロパティを開きます。

スタートボタンを右クリック → システム → 左メニューにある「システムの保護」

ここで「システムの復元」ボタンをクリックします。

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次にシステムの復元ウィンドウが表示されます。以前に復元をしたことがある場合は「推奨される復元」や「復元の取り消し」といった項目が表示されますが、ここでは一番下にある「別の復元ポイントを選択する」にチェックを入れて「次へ」をクリックします。何も表示されずシステムの復元ウィンドウだけが開いた場合は、「次へ」をクリックします。

復元ポイントの一覧が表示されるので、戻したい時点の復元ポイントを選択して「次へ」をクリックします。

下の参考画像では Windows 10 が自動的に行う Windows Update の前に自動的に作成された復元ポイントが並んでいます。

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後は、画面の指示に従って操作を進めればシステムの復元が始まります。

3. 間違って削除、上書きしたファイルを復元する「ファイル履歴」

3-1.「ファイル履歴」にできること

Windows 10 で使用しているファイルを間違って削除または上書きしてしまった場合に備える機能です。ファイル履歴を利用するには事前の準備が必要なので、以下のものをご用意ください。

【必要なもの】

外付けハードディスク、USB メモリなど外部記憶装置

失ったファイルを復元するためのバックアップスペースとして本体とは別の記憶装置が必要です。技術的には本体内にバックアップすることも可能だと思いますが、デバイス自体が壊れてしまった場合には復元できないので、敢えて外部の記憶装置に限定されています。

3-2.「ファイル履歴」の設定方法

ファイル履歴を利用するためのバックアップスペースが接続されている状態で、以下の手順でファイル履歴の設定画面を開きます。

スタートボタンを右クリック → コントロールパネル → システムとセキュリティ → ファイル履歴

初めて設定する場合は保存先が設定されていないので、左メニューにある「ドライブの選択」をクリックします。

次に表示された画面には、利用可能なドライブが表示されます。この場合は LAN で接続された別のパソコンをドライブとして選択しています。

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利用したいドライブを選択した上で、OK をクリックします。

再びファイル履歴の設定画面になり、先ほど選択したドライブが表示されています。

ここで右下にある「オンにする」をクリックしたら設定完了です。

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3-3.「ファイル履歴」を使って喪失したファイルを復元する方法

あらかじめ保存されているバックアップファイルを使ってファイルを復元するには、以下の手順でファイル履歴の画面を開きます。

スタートボタンを右クリック → コントロールパネル → システムとセキュリティ → ファイル履歴

左メニューにある「個人用ファイルの復元」をクリックします。

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すると保存されているファイルの一覧が表示されます。

下にある 3 つのボタンは、それぞれ左から「戻る」「復元」「進む」の操作に使います。「戻る」ボタンはさらに前の履歴に戻りたい場合、「進む」ボタンは戻りすぎた時に時系列を進めることができます。

中央にある緑色のボタンが「復元」で、一覧から復元したいファイルを選んだ上でこのボタンを押すとファイル復元操作に進みます。

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復元したいファイルを選ぶと、ファイル復元のメニューが表示されます。「置き換える」か「置き換えずに復元する」か「比較しながら復元する」という選択になりますが、ここでは大事を取って比較しながら復元していきましょう。

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表示されているファイルを比較して、時系列または表示されているサムネイルなどを見て復元したい方を選択、「続行」をクリックして保存すると同じ場所に復元されたファイルが保存されています。

なお、復元ボタンを右クリックすると表示される「復元場所の選択」というメニュー項目が表示されます。これを使うと任意の場所に復元したファイルを保存できます。

4. 復元ポイント、ファイル履歴を設定していなかった場合の対処法

システムの復元やファイル履歴は Windows 10 標準の復元機能ですが、いずれもバックアップの設定を事前にしていて初めて役に立つ機能です。もしこれらの設定をしてなかった場合は標準の機能では対処できないので、専用の復元ソフトを使うことになります。

4-1. 復元ソフトを使う

Windows でよく利用されているファイル復元ソフト「EaseUS Data Recovery Wizard Free」は Windows 10 にも対応しているので、こちらを使ってみましょう。有償版もありますが、ここでは無料版を利用します。

EaseUS Data Recovery Wizard Free のダウンロードページ

EaseUS Data Recovery Wizard Free でファイルを復元する手順

EaseUS Data Recovery Wizard Free を起動したら、紛失したファイルの種類を選択する画面が表示されます。画像やドキュメント、メールなどが並んでいるので該当する種類にチェックを入れて「次へ」をクリックします。

全部チェックが入ったままでも構いませんが、その分時間がかかるので、早く復元したい場合は種類を絞ってください。

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次に、スキャンするドライブを選択します。ハードディスクが 1 台しか装着されていない場合は、特に設定を変えなくても構いません。

選択したら、「スキャン」をクリックします。

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数分間のスキャンが終わると、削除されたファイルが一覧表示されます。それぞれ一番上の階層から表示されているので、フォルダの中に入って目的のファイルを探してみてください。

目的のファイルが見つかったらファイル名の左にチェックを入れて、「リカバリー」をクリックします。

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保存する場所を尋ねられるので、復元したい場所を選んで「保存」をクリック。これで、復元完了です。

なお、EaseUS Data Recovery Wizard Free の無料版はトータル 1 GB まで復元可能です。それ以上のファイルを復元したい場合は有償版を購入してください。

4-2. 復元ソフトを使う場合の注意点

4-1. の事例では目的のファイルを無事復元できました。しかし、復元ソフトも万能ではありません。専門の復元業者などに依頼する場合も同じなので、ファイル復元の際には以下の注意点に留意してください。

ファイルを失ったら極力何もしない

EaseUS Data Recovery Wizard Free をインストールする際にもインストール操作が復元成功率を下げるので別のドライブにインストールすることを推奨しています。

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データ復元業者を価格で選ばない

データ復元を専門に扱っている業者がありますが、その業者が復元に失敗する可能性もゼロではなく、失敗した場合ハードディスクがさらに深刻なダメージを受けることもあるので、価格だけで業者を選ばないようにしましょう。

可能な限り復元ソフトのお世話にはならない

やはり、基本はバックアップです。バックアップさえしておけば Windows 10 の復元機能を使う必要もないですし、復元ソフトのお世話になることもありません。

手動でやると手間に感じるバックアップも、今はバックアップソフトやオンラインストレージなど自動的、かつ無意識のうちにバックアップをしてくれるツールも豊富にあります。

こうしたツールを活用して、万が一の事態に慌てなくて済むようにしましょう。

5. オンラインストレージを利用してもっと安全なファイル管理を!

5-1. オンラインストレージサービスとは

オンラインストレージサービスとは、ネット上にあるサーバーに自分のファイルを保管できるサービスのことです。サーバー上のファイルは高度に暗号化され、またサーバーも専門業者が管理しているので自宅のパソコンや各種デバイスの中よりも安全にファイルを保管することができます。

5-2. オンラインストレージサービスがバックアップに効く理由

オンラインストレージサービスがバックアップ向きなのは、使用しているデバイスと全く異なる環境にファイルを保管できるからです。パソコンやスマホなどのデータは、そのデバイスが壊れたり紛失したりすると端末の中にあるファイルも根本的に失ってしまうことになりますが、全く別の場所にあるオンラインストレージ上のファイルは影響を受けません。

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しかもオンラインストレージサービスには、自動的に同期する機能を持つものがあります。例えば Dropbox にはデスクトップアプリケーションというアプリが用意されていて、これをインストールするとデバイス内に Dropbox フォルダが作成され、そこに保存したファイルは自動的にオンラインストレージにも保存される仕組みになっています。

こうした仕組みのことを「同期」といいます。この場合、業務で使う大切なファイルをすべて Dropbox フォルダに保存しておいてそこから利用するようにすれば、日常的にファイルがバックアップされます。Dropbox にはファイル復元機能があるので、間違って削除や上書き保存してしまっても簡単に元のファイルを取り戻すことができます。

次の項目から Dropbox を例に、オンラインストレージサービスでファイルをバックアップする方法と、復元する方法を説明します。

5-3. Dropbox を使ってファイルをバックアップする方法

Dropbox にファイルをバックアップする方法は、主に 3 つあります。

  1.  Windows 10 版アプリでファイルをアップロード
  2.  デスクトップアプリケーションで自動的に同期
  3.  ウェブ版 Dropbox にファイルをアップロード

(1) と (3) の方法は、基本的に同じ考え方と操作方法です。

Windows 10 版の Dropbox アプリをインストールして、そこにドラッグ & ドロップでファイルをアップロードしていくか、ウェブ版の Dropbox にログインしてブラウザの画面にドラッグ & ドロップするかの違いだけです。

(2) の方法については自動同期を使うので、よりバックアップの効率と精度が高くなります。日々の業務でたくさんのファイルを取り扱う方は、デスクトップアプリケーションを使った自動同期をおすすめします。

5-4. Dropbox でファイルを復元する方法

Dropbox に搭載されたファイル復元機能なら、Dropbox フォルダで削除したファイルは無料版でも 30 日間までさかのぼって完全に復元できます。

<ファイル復元方法>

ウェブ版の Dropbox にログインをして、左メニューにある「削除したファイル」をクリックします。

右側に新しい順に削除されたファイルが並んでいるので、復元したいファイルの右にマウスポインタを移動して「復元」をクリックします。

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たったこれだけの操作で、目的のファイルが復元されます。

この復元機能は有料版の Dropbox Pro にエクステンデッドバージョン履歴というオプションをつけると 1 年間、さらに Dropbox Business では無期限にさかのぼって復元することができます。

6. まとめ

間違ってファイルを削除や上書きをしてしまった、さらにデバイスそのものの故障などによるファイル喪失は、Windows 10 の環境でも十分起こりうることです。

万が一の事態に備えてバックアップをしておくことは最強の対策ですが、Windows 10 の標準バックアップ機能は設定をしていないと機能しないので、この記事で解説した方法でしっかりと万が一の事態に備えてください。

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