Windows 7 のファイル共有設定方法とトラブル解決マニュアル

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Windows 7 は、今もなお多くの職場で現役です。そのためファイル共有をして業務に活用したいというニーズも高く、正しい方法を知りたいとお考えの方も多いと思います。Windows 8 や Windows 10 と比べると旧バージョンですが共有などの機能において遜色はなく、正しく設定をすれば安全・快適に利用することも十分可能です。

この記事では Windows 7 でファイル共有をするための設定方法や、安全に利用するためのセキュリティの考え方、共有がうまくいかない場合のトラブル対処法を解説しています。

さらに、Windows、Mac、iPhone、Android など各種デバイスから共有ファイルにアクセスして利用する方法も解説します。

目次

1. Windows 7 のファイル共有方法
2. Windows 7 でうまくファイル共有できない時の対処法
3. 各種デバイスから共有ファイルを利用する方法
4. オンラインストレージサービスによるファイル共有
5. まとめ

1. Windows 7 のファイル共有方法

1-1. Windows 7 のファイル共有について

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LAN で接続された各デバイス間で同じファイルを閲覧、編集可能になることを「ファイル共有」といいます。Windows 7 には標準のファイル共有機能があるので、それを使うことで簡単に共有が可能です。

複数の人で同じファイルを編集したい場合など、プロジェクトやグループ単位で共有の設定も可能なので、必要に応じて柔軟な運用ができます。

1-2. ファイル共有の設定方法

Windows 7 のファイル共有は、フォルダ単位で設定します。対象となるフォルダまたは、そのフォルダ内にある任意のファイルを右クリック、そこで表示される「共有」をクリックします。

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「特定のユーザー」を選択すると、ファイルの共有相手を選択するメニューに遷移します。

中央の窓をクリックすると共有の範囲を選択できるプルダウンメニューが表示されるので、そこで「Everyone」を選択、右にある「追加」ボタンをクリックすれば設定完了です。

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これで、LAN 内にいる各デバイスから共有されたフォルダへのアクセスが可能になります。

1-2-1. アクセス許可について

1-2. で追加した共有相手について、個別にどこまでの権限を与えるかを設定することができます。閲覧のみ許可したい場合は「読み取り」、編集まで許可する場合は「読み取り/書き込み」を選択します。

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この例では Everyone (全員) からのアクセスを認めているものの書き込みの権限は与えていないので、別のパソコンからこのフォルダでファイルを削除しようとすると、以下のようなエラーになります。

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1-3. パスワードなしでファイル共有をしたい場合

Windows 7 を利用するにあたってユーザーアカウントを作成する必要がありますが、その際にパスワードを設定している場合は他のデバイスから共有フォルダにアクセスをしようとすると、ユーザー名とパスワードが要求されます。

これはセキュリティに配慮した機能ですが、LAN の中にあるデバイスから日常的にアクセスをする場合には不要になることがあります。

その場合は以下の手順でパスワードなしのアクセスを許可します。

スタートボタン → コントロールパネル →「ネットワークと共有センター」→ 左メニューにある「共有の詳細設定の変更」の順に開き、「パスワード保護共有」の項目を探します。

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ここで「パスワード保護の共有を無効にする」を選択し、下にある「変更の保存」をクリックすると設定が変更され、パスワードなしでアクセス可能になります。

1-4. ファイル共有の注意点とセキュリティ

1-4-1. 共有してもよいフォルダだけに限定する

ファイル共有は他のデバイスとデータのやり取りをするのに非常に便利な機能ですが、他のデバイスからのアクセスを許可することはセキュリティ上のリスクを高めることでもあります。

いちいち個別のフォルダを共有するよりも、もっと広い範囲で共有してしまったほうが便利だという発想で共有の範囲を拡げたくなるところですが、必要のないフォルダの共有は避けたほうが無難です。

アクセス権限についても同様で、全ての権限を許可した状態にしているとデータ改ざんのリスクや、うっかりミスによるファイルの削除や上書きなど色々なリスクを増やすことになります。

あくまでも共有するフォルダは必要なものだけ、そしてアクセス権限も必要最小限の範囲に留めるようにしましょう。

1-4-2. ドライブ全体の共有は危険

最も広い共有の範囲は、ドライブ単位での共有です。Windows 7 のデフォルト設定では OS がインストールされている 1 台目のハードディスクに「C ドライブ」という名前が割り当てられます。

そこで C ドライブを丸ごと共有すれば、LAN の各デバイスから非常に高度なアクセスと操作が可能になります。しかしこれは非常にリスクが高く、外部からの操作で情報が筒抜けになったり、システム自体にダメージが及ぶ可能性もあります。

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この設定は C ドライブを丸ごと共有する設定画面ですが、フルコントロールの権限を与えて共有をすると基本的に「何でもあり」になってしまいます。こうした設定は危険度が高いので、よほどの必要性がない限りは避けましょう。また、こうした設定にした場合は用件が済んだらすぐに元に戻しておくことを強くお勧めします。

1-4-3. パスワードなしで共有する場合の注意点

パスワードなしでのファイル共有を許可すると、LAN の内部であっても意図しないユーザーからアクセスされる可能性があります。LAN で接続されているデバイスそれぞれに適切なセキュリティが施され、使用者が限定されていることを確認した上でパスワードなしの設定にしてください。

読み取りだけでなく書き込みを許可する場合は、特に注意をしてください。

1-5. ファイル共有の解除方法

共有を解除するには、すでに共有設定をしているフォルダ、またはフォルダ内の任意ファイルを右クリックして「なし」をクリックします。

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この方法では全てのユーザーに対する共有が解除されます。

特定のユーザーだけ共有を解除する場合は、対象のフォルダを右クリックし、1-2. と同じ設定画面を開いてください。

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共有設定されているユーザーのアクセス許可メニューを開き、「削除」をクリックします。

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最後に下の「共有」ボタンをクリックすると、特定のユーザーのみ共有が解除されます。

2. Windows 7 でうまくファイル共有できない時の対処法

2-1. Windows 7 のパソコンにアクセスできない

共有設定をしたはずの Windows 7 パソコンがネットワーク上に見当たらない場合は、以下のような原因が考えられます。

  • 同じ LAN の中に接続されていない
  • ファイアウォールが遮断している

有線 LAN であれば間違えにくいと思いますが、ノートパソコンやモバイル端末など、無線 LAN で共有フォルダにアクセスしようとすると同じルーターに接続されておらず公衆の携帯回線などにつながってしまっている場合があります。

その場合は、無線でネットワークに接続しているデバイスの接続先をチェックしてみてください。

次に、ファイアウォールが遮断している場合のチェック項目と解決法です。

スタートボタン → コントロールパネル → システムとセキュリティ → Windows ファイアウォールという順に開きます。

Windows ファイアウォールの設定画面になったら、左メニューの「Windows ファイアウォールを介したプログラムまたは機能を許可する」という項目をクリックします。

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次の画面では、個別のサービスやソフト別に通信を許可かするかどうかを設定できます。セキュリティに関わる設定項目なので、管理者権限でアクセスの上「設定の変更」をクリックしてください。

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すでにインストールされているサービスやソフトなどが並んでいるので、その中から「Netlogon サービス」を探して左のチェックボックスと「ホーム/社内」の項目にチェックを入れます。

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これで LAN に接続されているデバイスからの接続が許可されます。

2-2. 目的のフォルダがマイネットワークに表示されない

最もよくある原因が、共有している Windows 7 パソコン自身がネットワークからの探索を無効にしている場合です。

以下の手順で設定を確認してみてください。

スタートボタン → コントロールパネル → ネットワークとインターネット → ネットワークと共有センター → 左にある共有の詳細設定の変更の手順で遷移します。

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ここが無効になっているとネットワーク上のコンピューターとして表示されない可能性があるので、ここが有効になっているか確認してください。

2-3. パスワードを求められたが、パスワードが分からない

パスワードなしの設定にしている場合は発生しないトラブルです。アクセス先の Windows 7 パソコンで設定しているアカウントのユーザー名とパスワードが分からない場合は、不正なユーザーと見なされてアクセスできません。

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この場合は 1-3. と同じ方法でパスワード保護共有を無効にします。

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2-4. ネットワークが遅く、使いづらい

Windows 7 でファイル共有を利用していると、ネットワークの速度が異様に遅くなることがあります。この場合は設定が原因である可能性が高いので、以下の解決法を試してみてください。

2-4-1. Offload の無効化

Windows 7 には SNP と呼ばれるネットワークの負荷を下げる機能があります。CPU の負荷を下げるための機能ですが、それが裏目に出るとネットワークが遅くなる原因になります。

まず、SNP の設定がどうなっているのかをチェックしてみましょう。

スタートボタン → 全てのプログラム → アクセサリ → コマンドプロンプトの順に開いて、「netsh int tcp show global」というコマンドを入力します。

すると、以下のように結果が表示されます。

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ここで注目したいのは、以下の 3 項目です。

  • Receive-Side Scaling 状態
  • Chimney オフロード状態
  • NetDMA 状態

これらの項目が「enabled」または「automatic」になっていると、有効の状態です。

これを無効化してみましょう。

コマンドプロンプト画面で、次は以下のコマンドを順に入力してください。

  • netsh int tcp set global rss=disabled
  • netsh int tcp set global chimney=disabled
  • netsh int tcp set global netdma=disabled

これらのコマンドは、それぞれ 1 つずつ実行していきます。全て完了したら、再びコマンドプロンプトに「netsh int tcp show global」のコマンドを実行してください。今度は上記 3 項目が全て「disabled」になっていると思います。これで SNP が無効化されましたので、ネットワークの速度をチェックしてみてください。

3. 各種デバイスから共有ファイルを利用する方法

3-1. Windows からアクセスする

Windows 各バージョンから Windows 7 で共有されているファイルにアクセスする方法はバージョンによって名称が微妙に異なるものの、方法は全て同じです。

Windows XP では「マイネットワーク」、Windows Vista 以降のバージョンでは「ネットワーク」からファイル共有しているパソコンを探します。

所属しているネットワークの名称が「MSHOME」「WORKGROUP」などバージョンによって異なりますが、それぞれの Windows で見つかったアイコンから探していきます。

対象のパソコンが見つかったら、そこから対象のフォルダに入ります。

3-2. Mac からアクセスする

Mac から共有フォルダにアクセスするには、Finder メニューの「移動」から「サーバへ接続」を選択します。

アクセス先の Windows 7 パソコンを探す方法は何通りかありますが、IP アドレスを入力する方法が最も速くて確実でしょう。

Windows 7 側でスタートボタン → すべてのプログラム → アクセサリ → コマンドプロンプトの順に開き、「ipconfig」というコマンドを入力します。

ここで表示された情報の中で「IPv4 アドレス」と表示されているところの「192.168.・・・」という数字が IP アドレスです。この場合は、「192.168.1.31」が IP アドレスです。

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Mac の「サーバへ接続」画面で「サーバアドレス」の欄に、この IP アドレスを入力して「接続」をクリックします。

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サーバへの接続が完了すると、共有フォルダへのアクセスが可能になります。

3-3. iPhone からアクセスする

iPhone など iOS 環境から Windows 7 の共有ファイルへアクセスするには色々な方法がありますが、「Documents 5」という高性能なアプリがあるので、このアプリを使った方法を解説します。

Documents 5 は、App Store から無料でダウンロード可能です。App Store で検索するとすぐに見つかります。

インストールをしたら、Windows 7 へアクセスするために Windows 7 と同一の無線 LAN に接続をします。

ネットワーク画面の下にあるメニューで中央にある Wi-Fi アイコンをタップします。

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LAN 上にあるデバイスが表示されるので、アクセスしたい Windows 7 パソコンをタップします。

パスワード設定をしている場合はユーザー名とパスワードを入力する画面になります。設定を無効にしている場合は、そのまま共有フォルダにアクセスできます。

3-4. Android からアクセスする

Android から Windows 7 の共有ファイルへアクセスするには ES ファイルエクスプローラーというアプリを使うのが便利です。

ES ファイルエクスプローラーは、Google Play からダウンロード可能です。

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ES ファイルエクスプローラーをインストールして起動すると、ホーム画面が表示されます。ホーム画面の左上にあるメニューアイコンをタップして、「ネットワーク」→「LAN」をタップします。

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初めて LAN に接続する場合は何も表示されないので、上にある丸いアイコンをタップしてスキャンを開始します。

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そこで Windows 7 パソコンが見つかるので、そのアイコンをタップするとアクセス可能になります。

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4. オンラインストレージサービスによるファイル共有

ここまでは Windows 7 を使ったファイル共有の方法や問題解決方法を解説してきましたが、それよりもさらに進化したファイル共有の方法があります。

それは、オンラインストレージサービスです。ここではオンラインストレージサービスを利用することのメリットを 3 つ取り上げます。

また、「目的に応じて選ぼう!無料で使えるオンラインストレージ 11 選」では、無料で今すぐ利用できるオンラインストレージサービスを多数紹介していますので、そちらもあわせてご覧ください。

4-1. 世界中どこからでもファイル共有

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オンライン上に設置されたサーバースペースにファイルを保存し、それを共有すれば LAN 内部だけでなくインターネットに接続されているデバイスであれば世界中のどこからでもアクセス可能です。

すでにサイズの大きなファイルの受け渡しやグループでの作業などに活用されており、多くの企業で活用されています。

4-2. ファイルの安全な保管

オンラインストレージサービスという名前の通り、本来の用途はファイルの保管です。オンライン上に大切なデータをバックアップしておけば、パソコンやスマホなどのクラッシュや紛失があってもオンラインストレージ上のファイルは守られます。

4-3. 作業ファイルを共有してグループ作業

あらかじめ特定のユーザーにアクセスの権限を与えて、1 つのファイルを複数のユーザーで利用、作業することができます。拠点が遠隔地に分散している企業でも距離や時差などに関係なくファイルを共有できるため、グループでの作業能率が飛躍的に向上します。

下記記事はグローバルでファイルを共有するためにオンラインストレージサービスを活用している企業の事例です。

「Dropbox」日本のユーザー数、約1,000万に 電通も採用 「ビジネス向け」販促でソフトバンクグループと提携(IT media ニュース/2015 年 4 月 7 日)

電通はなぜ広告データの共有に「Dropbox」を導入したのか?(AdverTimes(アドタイ)/2016 年 2 月 2 日)

5. まとめ

Windows 7 標準のファイル共有機能を使えば、同じ Windows 間や他のデバイス間などで機動的な連携が実現します。ただし、正しく設定をしないとセキュリティ上の問題が生じたり共有そのものがうまくいかない場合があるので、この記事で解説している内容をご覧いただき、ファイル共有のメリットを最大限にいかしてください。

オンラインストレージサービスを導入すると、こうしたファイル共有がさらに大きく進化します。無料で今すぐ利用開始できるものが多数あるので、まだ使ってみたことのない方は検討してみてはいかがでしょうか。

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