アニメーションを通じてコミュニティ形成をする、あるアニメーターの話

Very True Story様のユースケース
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執筆者:サリー・チャン

フリーランスのアニメーターであるアダム・グリックフィールド氏は、自分の作品のポートフォリオが着実に成長していることに満足していました。しかし、2011 年後半にベイエリアのアーティストのためのミートアップで、1 人の友人からコラボレーションの話を持ち掛けられたとき、すべてが一変しました。

この友人は、ドキュメンタリー作品を専門とするクリエイティブ制作スタジオを所有しており、次のプロジェクトのためにアニメーターを必要としていました。グリックフィールド氏はこのコラボレーションの可能性に興奮しましたが、1 つ問題がありました。パートナーシップのためには、自分の会社を作る必要があったのです。

「友人は私に、自分のフェイクウェブサイトを作るように言いました」とグリックフィールド氏は語ります。「それは私の個人サイトをコピーしたようなものでした。私はそのサイトを『Very True Story』と名付け、私たちは仕事を得ました。」

10 年後の現在、Very True Story はカリフォルニア州オークランドに拠点を置く本格的なデザイン スタジオとなりました。グリックフィールド氏は、パートナーのクリスティン・アルミー氏と共同で会社を運営しています。アルミー氏は、創業から数年後に会社に加わり、日常業務の運営を支援しています。彼らがフォーカスしているのは、たくさんの色を使った大きなキャラクターが特徴のアニメーションとグラフィック イラストです。こうした作品を、テクノロジー企業のアドビから非営利団体の Defenders of Wildlife まで、多岐にわたる顧客に提供しています。そして、グリックフィールド氏の友人がいなければ、これらすべてのことは起こらなかったのです。

「私たちのビジネスの成長にとって、コミュニティの存在は不可欠です」とアルミー氏は言います。「そもそも Very True Story は、アダムが参加していたクリエイティブなミートアップがなければ存在していなかったでしょう。自分が発したアイデアを自分に向かって跳ね返してくれるコミュニティの存在は、インスピレーションの源でもあります。」

ワンマン オペレーションとして始まった会社は、年月とともに大きく成長し、かつて彼らを助けてくれた同じコミュニティの人々の役に立てるようになりました。現在、同社には常時 5 人のフルタイムのアニメーターと 10 人から 20 人のフリーランサーがいますが、彼らの仕事には Dropbox が不可欠です。

コミュニティの重要性は非常に大きく、すべての人を彼らが望むように扱うという同社のモットーもコミュニティの存在が土台となっています。

「私たちは本当にポジティブで良い環境を築くことを心掛けています。これには、従業員、フリーランサー、クライアントなど、コラボレーションするすべての人々が含まれます」とアルミー氏は言います。

彼らは個人的な生活について話し、休暇の写真を共有し、「仕事の枠を超えたより深いレベル」でつながっています。

しかし、パンデミックが発生したときは、コラボレーション相手と緊密な関係を築くことが困難になりました。それは主に、多くの人たちが韓国、スペイン、英国など世界中に散らばっていたからです。

グリックフィールド氏とアルミー氏は、完全なリモート ワーク体制に移行したとき、もっとコラボレーションに適した環境を整える必要があることに気付き、全員が自分のパソコンに Dropbox をインストールすることを必須としました。

「コラボレーション相手のいる場所が真夜中で、私たちのいる場所が朝であっても、何か必要なものがあるときには、Dropbox にアクセスするだけで入手できます」とグリックフィールド氏は言います。「おかげで、チーム全員の心配が軽減されています。」

また、Dropbox を使用してアニメーションの一部をレビューし、アセットのリンクをクライアントに送るという試みも始めました。さらに、ムードボードのための共同ドキュメントとして Dropbox Paper を使用しています。これによって、時間や場所に関係なくワークフローを継続できるようになりました。そして Dropbox を導入して最も大きかったのは、リモート ワーク環境でもコミュニティを構築しやすくなったことです。

「Dropbox のおかげで、一緒に働いたことのない人々のチームを編成できるようになりました」とアルミー氏は言います。「このようなメンバー構成でも、それぞれが孤立することなく、緊密にコラボレーションすることができます。」

現在、ポストコロナの世界で、グリックフィールド氏とアルミー氏は再び対面型コミュニティの拡大に取り組んでいます。彼らは他のアニメーターや業界の人々のための集まりを主催していますが、これは、グリックフィールド氏がキャリアの初期に参加していた集まりを反映したものです。

ミートアップは「私たちの業界で何が起きているのかを知るための場であると同時に、互いに協力し、共感し、祝福する機会でもあります」とアルミー氏は言います。「私たちは他の人々の作品を支持し、彼らもまた、私たちのために同じことをしてくれます。」

グリックフィールドとアルミーの両氏は、今後数年間はある目標を持って成長を続けたいと考えています。それは、創造性の問題や組織の問題を必要に応じて解消しつつ、すべての人に安定してバランスの取れた職場環境を提供し続けるというものです。同時に、自分たちが最初にアニメーションに惹きつけられたときの気持ちを忘れないようにしたいと彼らは述べています。

「アニメーションの仕事では、大人の服を着込んで大人の役になり切った子供のような気分になれます。それがこの上なく楽しいのです」とアルミー氏は言います。「この仕事は私たちに、遊びながら創造性を発揮し、既成概念から抜け脱す機会を与えてくれます。私の両親だったら、決してまともな仕事とは考えなかっただろうことを、私たちはやっているのです。本当に楽しい体験です。」

 

*本ブログは、2022年12月に公開されたブログ記事の翻訳版です。