起業準備中の方必見!起業が失敗するケースと回避する方法

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起業には夢があります。

その夢の実現のために起業をしたいと考えている方も多くいらっしゃるでしょう。

起業して会社経営していくことは傍から見たら確かに希望があり、格好いいと感じる方もいるでしょう。しかしながら実際はそれ相応のリスクがあり、起業した方の中には数年で会社を潰してしまう方も多いのです。また、選択を一歩間違えるだけで会社だけじゃなく人生そのものが危機的状況になる場合すらあります。

こういう話をすると、既に起業している方の中に「うちは大企業と契約しているから、その契約が続く限り安心だ』と言う方もいらっしゃいます。確かに大口顧客を抱えて起業すればリスクは低くなるでしょう。

しかしよく考えてみて下さい。

最近、かつては大企業として安泰と思われていた大手電機メーカーが苦境に立たされています。大手の企業であっても倒産の危機に直面したり、倒産せざる負えない状況に立たされるのです。

大企業と契約しているからといって安心な時代ではありません。

では、生存確率を高める方法はないのでしょうか?

方法はあります。その一つが、事前に起業の失敗事例を熟知し、その原因を理解し、さらに対策を講じた上で起業することです。

そこで今回は起業の失敗事例と失敗の原因、及び失敗を回避する方法を紹介していきます。現在起業検討中の方のご参考になれば幸いです。

目次

  1. 多くの店舗を展開してしまったことにより失敗してしまった事例(多くの事業を展開してしまったことによる失敗事例)
  2. 独創的なアイディアこそが起業だと思ってしまったが故に失敗してしまった事例
  3. 家族に黙って起業をしてしまったが故に失敗した事例
  4. 事務作業に追われて業務が効率化できずに売上・利益が伸びず失敗してしまった事例
  5. コスト(特に固定費)を抑えきれず資金がショートして失敗してしまった事例
  6. まとめ

1. 多くの店舗を展開してしまったことにより失敗してしまった事例(多くの事業を展開してしまったことによる失敗事例)

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1-1. 事例

店舗を増やすことでリスクが増大することは当然認識していますが、その分上手く行けば利益も増大します。

上手くいって利益が増大することを見込み、多くの資金を投下して他店舗展開してお店を経営しました。店舗を増やすことによって多くのお客様に美味しい料理を提供できると考えていましたが、思いのほか集客がうまくいかず、オープン以来お客様の来店数が予想を大幅に下回る日が続きました。

来店数が伸び悩んだのは一店舗というわけではなく、他の店舗も同様でした。最初は、そのうち客足も伸びるだろうと楽観視していたのですが、一向に客足は増えずに赤字の状態が続き、結果倒産をしてしまいました。

1-2. 失敗の原因

確かに店舗を増やすことはその分利益を上げられるチャンスです。しかし、起業の段階から多店舗展開していくのはリスクが高すぎます。これは多くの事業を展開してしまう場合も同様のことがいえます。

起業したばかりの段階では、どの事業がうまくいくか分からなかったり、色々なことをやってみたいということもあり、ついつい「あれもこれも」となってしまい、気づいたらスタッフの数より事業の数の方が多い、しかもそのうち多くの事業が立ち上げ段階で赤字、ということになりかねません。

「選択と集中」という言葉があります。これは、数多い「やるべきこと」に優先順位を付けて、優先順位が高いものを選択して集中していくという考え方のことをいいます。これは、起業したばっかりでまだ十分なキャッシュがない場合にはより意識すべき考え方です。

今回の失敗は、店舗展開の方針について、「選択と集中」ができなかったことが原因の一つだったといえるでしょう。

1-3. 失敗を回避する方法

起業をする場合、資金などの面を考慮してなるべくリスクが少ない方法を選択する必要があります。平常時であれリスクが高いと正しい判断ができる方でも、起業時の独特の心理状態(期待と不安が入り混じった状態)では正しい判断をすることができないケースがあります。

有名なソフトメーカーで活躍されたビル・ゲイツ氏の「リスクを負わないのがリスク。」という名言がありますが、確かにリスクを負うことも重要です。とはいえ、「無駄なリスク」を負うことは倒産の引き金を引いてしまう場合もあります。負ったリスクを最小限に抑えるということもまた重要なのです。

今回のケースで失敗を回避するには、「選択と集中」の考え方で競合と差別化しつつ、一店舗ずつ集中して経営していくことが重要だったといえるでしょう。

2. 独創的なアイディアこそが起業だと思ってしまったが故に失敗してしまった事例

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2-1. 事例

やはり、独創的なアイディアを生み出すことこそが起業の醍醐味ではないでしょうか?

また、独創的なアイディアを生み出し、実現させることこそが大きなビジネスチャンスを得る方法ではないでしょうか?

最初の起業時、私はそのように考えていました。

そのため、社員が一丸となって世の中にはない独創的なアイディアを出し合いました。努力が実り、独創的なアイディアの商品が完成し、売上・利益がうなぎのぼりになりました。しかし、数年後にその商品の売れ行きが低下してしまいました。そこで、次の独創的な商品を作ってまた売上・利益を向上させようとしましたが、最初の商品のようには売れず、最終的には赤字になり倒産をしてしまいました。

2-2. 失敗の原因

確かに個性的や独創的なアイディアは分野によっては重要です。ただ、もし独創的なアイディアを思いついて商品化してブームを起こしたとしても、そのブームが長く続く確率は極めて低いと考えられます。また、独創的なアイディアでヒットを飛ばし続けることもまた難しいでしょう。そのため、ブームの間に新しい商品を考える必要がありますし、また、より堅いビジネス(独創性は低いが世の中の人々のニーズ・ウォンツは確実にあり、安定した売上・利益を出し続けられるビジネス)を立ち上げるなど、将来性を考えて経営を行っていかなければなりません。

今回の失敗の原因は、最初のヒットがうまくいっている間に次の手を打てなかったことと、独創的なアイディアを生み出すことにこだわりすぎてしまったことが失敗の原因といえるでしょう。

2-3. 失敗を回避する方法

起業するということは、必ずしも独創的なアイディアを世の中の人に伝えるということだけではありません。特にスタートアップ段階で重要なことは、安定した売上・利益を確保することです。

独創的なアイディアを成功させることは簡単ではありません。勝算は決して高いものではないのです。そうであれば、場合によっては、例えやりたくないとしても、安定した売上・利益を生み出す可能性が高いビジネス(独創性は低い)も併行して走らせることも必要です。

あのソフトバンクグループの孫正義氏が「七割の勝算があれば戦います。」と名言を残しています。

リスキーなことをしているような印象を受ける孫正義氏ですら、勝算として「七割」は必要、と考えているということです。

独創的なアイディアが成功する確率が七割以上あるということはほとんどないと言ってよいでしょう。

起業時において、独創的なアイディアを成功させることも重要ですが、それはあくまで手段の一つであり、より重要性が高いのはきちんと売上・利益を出していくことなのです。

事例を例にすると最初に独創的なアイディアを出して商品化して成功したまではよかったのですが、うまくいっている間にそのまま他の対策をしなかったことに問題があります。例えば、安定した売上・利益を生み出す可能性が高い商品開発に取り組むなどです。他の企業と戦っていくために他の商品を開発、商品の販売利益で他の会社を買収するなどの拡大をする必要がありました。

3. 家族に黙って起業をしてしまったが故に失敗した事例

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3-1. 事例

心配させたくなかったこともあり、家族に言うことができないまま友達と共同出資で会社を設立することになりました。

起業するとそれまで以上に仕事が忙しくなりました。帰りが遅くなりがちになり、家族から浮気をしているのではないかと疑われてしまうこともありました。

しかも、起業したものの経営は上手くいきませんでした。そのため業績が悪化し収入が減り、家族にバレてしまうことを恐れてサラ金などに手をつけました。結果、倒産することになり、借金だけが残りました。

3-2. 失敗の原因

失敗の原因の一つは、家族に話すことができず、家族からの物心両面での協力を得られなかった点が挙げられます。起業する際は会社員とは違う苦労をする機会が増えます。そのため、家族からのサポートなしでは経営をしていくことは難しいのです。

3-3.失敗を回避する方法

起業を成功させるのは簡単でありません。

時間なし、お金なしというなしなしの状況となります。成功させるには、お金がない中で働き続けなければならない可能性が高くなります。

その際に家庭内でのトラブルを避けつつ仕事に専念できる環境を作るには(結果起業を成功させる可能性を高めることになります)、起業する前にしっかりと家族にその内容を話し、理解を得ておくことが重要です。そうすることで、家族からのサポートも得られるようになり、企業の成功確率が高まります。

そもそも家族は企業と似ています。家族を説得させることができない場合は社員同士の揉め事があった時でも対処することが難しいでしょう。会社の経営者になるためには協調性もしっかりと持たなければならないのです。

京セラの創業者の稲盛和夫氏は「リーダーは、常に謙虚でなければならない。謙虚なリーダーだけが、協調性のある集団を築き、その集団を調和のとれた永続する成功に導くことができる。」という名言を残しています。これからも分かるように経営者には謙虚さを前提とした協調性が必要なのです。

4. 事務作業に追われて業務が効率化できずに売上・利益が伸びず失敗してしまった事例

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4-1. 事例

長年の夢だった起業をすることになりました。

しかし、資金が潤沢にあったわけではなく、銀行借入も諸事情で難しかったので、人を雇うことまではできず、経理業務や郵便対応などの事務作業を全て自分でこなしていました。

そうするとなかなか営業に手が回らず、目標としていた売上に届かない月が続き、結果会社継続を断念しました。

4-2. 失敗の原因

この事例の失敗の原因は、事務作業に追われてしまい売上・利益に繋がる業務に集中できなかったことに尽きるでしょう。

起業して人を雇えない間は、経理、郵便対応などの事務作業を基本的に自分でやらなければならない方も多いようです。それでも営業など売上・利益に繋がる仕事の成果を出す時間を確保できていればよいのですが、今回の事例を事務作業を優先してしまいました。

4-3. 失敗を回避する方法

今回のようなケースで失敗を回避する一つ目の方法としては、仕事の中でも売上・利益への関連性が高いものの優先度を高めるよう優先順位を付けて、その優先順位に従って仕事を処理していくことが挙げられます。

もう一つの方法としては、奥さんや両親、兄弟などの給与を支払わなくても仕事を手伝ってくれる家族の協力を得る方法があります。

いずれの方法でも重要なのは、業務を効率化することを前提に、売上・利益に繋がる仕事の時間を十分に確保することです。

4-4. 業務効率化のためには Dropbox の導入もオススメ!企業の Dropbox Business 活用事例

業務効率化するにあたってはオンラインストレージ Dropbox の導入もオススメです。ここでは企業の導入事例をみていきましょう

4-4-1. Dropbox Business を導入することによりクライアントと迅速なファイル共有を可能にして業務効率化を図る株式会社コンセントの事例

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株式会社コンセントは商業誌などを中心にデザインを手掛ける日本最大規模のデザイン会社です。

コンセントでは、自社のファイルサーバーから Dropbox Business に移行したことで、社外からのアクセスも可能となりました。加えて、クライアントとのやり取りもスムーズになったことで業務が効率化しました。

さらに、散乱しがちだったファイルを Dropbox Business に集積したことで、ファイルが見つからない、という事態がなくなりました。この面でも業務効率化が図れています。

株式会社コンセントの活用事例について詳しくはこちら

5. コスト(特に固定費)を抑えきれず資金がショートして失敗してしまった事例

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5-1. 事例

「起業したからにはいい場所にオフィスを持ちたい!」という想いから都内の一等地に事務所を借りることにしました。

その事務所は広くはないものの利便性が高い上、ビルの最上階の社長室からの見晴らしもとても良かったのです。支払いに関しては事前に作った事業計画から払える額と判断しました。また、貯金に関しても十分ではないものの保証金+家賃3ヶ月分くらいの蓄えが口座にあったので、何とかなるだろうと判断して借りてしまいました。

しかし、実際は利益がなかなか出ずに家賃を支払うことができない状況に陥ってしまいました。結果倒産することになりました。

5-2. 失敗の原因

失敗してしまう多くの方が当てはまるのは資金ショートです。資金がショートしてしまえば当然のことではありますが、倒産してしまう可能性があります。

資金ショートの事例には様々な要因がありますが、その内の一つが、起業時の売上・利益からすると高額な家賃の事務所を借りてしまうことです。

5-3. 失敗を回避する方法

資金ショートを回避するためにはコストを抑える必要があり、事務所の物件についてもなるべく自分に見合った所を選択する必要があります。

確かに一等地の事務所は利便性が高く、周囲からの見た目も良いので魅力的ではありますが、倒産してしまえば起業した意味はありません。周囲の目を気にするだけでなく、自分に見合った事務所を選択する必要があるのです。

「夢にまでみた起業をしたからには会社は都内の一等地に構えたい」という想いは分かります。でも、資金が十分でない限り、あまり高額の家賃の事務所を借りることは避けたほうがよいのです。

では、家賃や人件費などのコストはどのくらいに抑えた方がいいのでしょうか?

あくまで目安ですが、起業時には1年間全く売上がなくても資金ショートしない程度の貯金を持っておく必要があります。つまり、毎月のコストは、「自己資金や借入金などを合計した現時点でのキャッシュの1/12程度」以下に抑えたい所です。

このように、家賃を含めてどのくらいのコストをかけてよいかは、利益予想ではなく、実際に起業段階でどのくらいのキャッシュを持っているかで判断するようにしましょう。予想はあくまで予想です。利益予想だけでそのような事務所を選択すると結果的に倒産に陥る可能性は非常に高くなります。

パナソニック創業者の松下幸之助の「二階に昇りたい、何とかして昇りたい、二階に昇ることが唯一の目的だ、と熱意のある人はハシゴを考える。」という名言があるように、一つの例えとして、二階に事務所を構えるために、まずはハシゴを考えなければなりません。

つまり、いい事務所を借りたいのであれば、その前に実態としてきちんと利益(ハシゴ)を出さなければならないのです。

5-4. コストを下げるにあたってはDropboxもオススメ!企業のDropbox活用事例

5-4-1.「Dropbox Business」の導入でファイルサーバーのコストを節約している株式会社メルカリの事例

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日本とアメリカでフリマアプリ「メルカリ」を展開する株式会社メルカリは、自社でファイルサーバーを持ってしまうと以下のようなデメリットがあると考え、自社にファイルサーバーは設けず、Dropbox Business を活用しています。

  • ファイルサーバーのメンテナンスに費用と時間がかかる
  • 基本的に社外からファイルサーバーにアクセスできない

なお、株式会社メルカリでは、緊急性の高い資料も社内外ですぐに作業可能できるようになったことで業務効率化というポジティブな効果もあったそうです。

株式会社メルカリの活用事例について詳しくはこちら

ちなみに、スタートアップ時のランニングコストを下げる方法としては、Google Apps などのグループウェアを利用することもオススメです。

5-4-2. 社内の情報を「Dropbox Business」で一元管理することにより、全社的に 2,000 万円ほどのコスト削減効果を生んだアタラ合同会社の事例

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アタラ合同会社は、クライアントが抱えるマーケティングの課題を解決するために、最先端テクノロジーを駆使したシステム開発等を行っている会社です。

Dropbox Business を導入することで、アタラ合同会社はIT担当者を置く必要がなくなる上に業務効率化し、さらにデータのバックアップができるようになるなど、2,000万円ほどのコスト削減効果があったそうです。

アタラ合同会社の活用事例について詳しくはこちら

5-4-3. セキュリティ面でも安心な 「Dropbox Business」

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Dropbox Business のようなオンラインストレージサービスを使うとなると、気になるのがセキュリティの問題ではないでしょうか。

その点はご安心下さい。

Dropbox Business は、以下のような国際的なセキュリティ規格や規制に準拠しています。

  • 「ISO 27001」
  • 「SOC 1、2、3」

など。

このようにセキュリティ面でも安心なDropbox Business は株式会社電通のような大手広告代理店でも導入されています。

株式会社電通の活用事例について詳しくはこちら

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また、インターネット広告制作で国内トップクラスの実績を誇る株式会社クリエイターズマッチでは、セキュリティのレベルが一定水準を超えていないと取得できない ISMS 認証の取得にあたり、Dropbox Business の導入が貢献しています。

株式会社クリエイターズマッチの活用事例について詳しくはこちら

以上のように、Dropbox Business はセキュリティ面でも高い評価を受けています。

6. まとめ

今回は起業の失敗事例を紹介しました。

最後になりますが、企業生存率というのはご存知でしょうか。企業生存率とは企業が生き残ることができる可能性を数値に表したものです。起業して一年間の企業生存率は40%になります。しかし、30年後になるとこの企業生存率は低下し、0.02%になるのです。

企業生存率からもわかるように企業を運営、存続させていくことはとても難しいと言うことができます。今回記載したような失敗事例を参考にすることで、企業の存続確率は向上すると言えるでしょう。

今回の内容がこれから起業される方のご参考になれば幸いです。