ニーズ上昇中の映像制作の内製化をもっと効率的にするには?

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ビジネスシーンにおける動画活用が一般化しつつありますが、ほとんどは外部に依頼して映像を制作しているのではないでしょうか。しかし、どんなに打合せを重ねても、イメージ通りの成果物が上がってくるとは限りません。また、完成した動画に対して社内から短期間での編集作業を求められることもあるでしょう。そんな中、動画の編集・制作をアウトソースすることなく自社で行う「内製化(インハウス)」に注目が集まっています。本稿では、映像制作を内製化するメリットや、内製化を成功させるコツについて解説します。

動画コンテンツがビジネスシーンで求められるワケ

いまや動画コンテンツは、会社の全体像から個別の製品、サービス、ビジネスモデルの説明に至るまで、さまざまなビジネスシーンで活用されています。人材の採用現場や各種のセミナーでも、動画で何かを紹介・解説することで、文字と静止した画像だけのドキュメントより、はるかに理解を深めることができるようになります。また、動画は専用サイトや企業のWebサイトなどに掲載することもでき、広い範囲に素早く告知することが可能です。

ビジネスでの動画活用が活発化するにつれ、動画の編集・制作をアウトソースすることなく自社で行う「内製化(インハウス)」が注目されるようになってきました。一方、極めて高いクオリティが求められる長尺の動画は、手間や負担が大きいことから、やはり専門の業者に委託するのが良いでしょう。しかし、数分で視聴できる解説動画などについては、ある程度ツールの使い方を覚えることで内製化できるようになります。

動画の内製化志向が高まる理由として、「コスト」と「時間短縮」が挙げられます。例えば、10分以上かけて会社概要を説明するような動画については、ブランドイメージにも関わることから高いクオリティが求められます。そのため、アニメーションや声優、タレントやアナウンサーなどを起用することが予想されるため、人材のアサインを含め専門業者に依頼した方が無難とも言えます。

いまでは、プロフェッショナルな技術ではなく、低コストで迅速に作り上げる動画も必要になってきました。例えば、社員が登場し、静止画などを織り交ぜてプレゼンするといった類の動画です。

こうした動画まで外注していると、全体の製作コストは跳ね上がる一方ですし、また簡単な動画なのに、外注先に製作意図を伝え、スケジュールを詰め、レビューを繰り返しながら編集をしていくと、膨大な時間がかかってしまいます。いくらコミュニケーションを取ろうとも、アウトソースしている以上、イメージ通りの動画が出来上がるとも限りません。

プロフェッショナルな映像技術を使った質の高い動画はもちろん、動画コンテンツの量も求められているため、プランができたらすぐに撮影を開始し、数週間から
1カ月程度で完成してしまうような動画を製作する必要が出てきています。このことから、「社内で動画を作ってしまおう」というニーズが社内で出るのも自然なことだと言えます。

動画の共同レビューにおけるハードルとは?

現在では、直感的な操作だけで動画を作成できるツールも登場していることから、PowerPointを使って顧客向けのプレゼン資料を作るのと同じような感覚で、動画を社内スタッフだけで作れるようになっています。この場合は、スピードが勝負となります。

ですが、いくら動画制作が容易になったとはいえ、スピード感が求められている以上、1つの動画を作成するのに4名~5名程度の人員が必要になるはずです。さらに、動画作成のチームメンバーを社内で募り、シナリオを作成し、さまざまな関係者の目を通しながら、完成へと進めていくといった工程を手早くこなさなければなりません。

ですが、いくら動画制作が容易になったとはいえ、スピード感が求められている以上、1つの動画を作成するのに4名~5名程度の人員が必要になるはずです。さらに、動画作成のチームメンバーを社内で募り、シナリオを作成し、さまざまな関係者の目を通しながら、完成へと進めていくといった工程を手早くこなさなければなりません。

動画のレビューで一番簡単な方法は、社内のミーティングルームなどに集合して、何度も試写会を開催し、そこで意見を出し合い、それらのフィードバックをその場で集約するという方法です。これならたとえ動画であっても、一括して意見をまとめることができます。

しかし、コロナ禍によって、テレワークが浸透し、関係者が一斉に1つの場所に集合することは難しくなっています。

こうした状況では、各人がそれぞれの場所で、動画のURLをクリックして閲覧し、文章で「あそこのあのシーンはもう少し明るくならないか」といった意見を書いて提出するしかありません。

動画の内製化の効率を上げるには、1つのワークスペースで、1つの動画コンテンツに対し、PDFの資料に書き込みをするようにフィードバックを記入できるようなツールが必要なのです。

バーチャルで「試写会」、フィードバックも正確に反映

上述したツールがあれば、実際に集合しなくとも、バーチャルで「試写会」を行うことができます。一斉に同じ動画を見て、チャットやネット会議などで意見を交わし、1つの動画のドキュメントに多くの人がそれぞれコメントの書き込みなどができます。

また、「一斉に同じ動画を見て」といっても、リアルタイムに同じタイミングで動画を見る必要はなく、各人が「非同期」で動画のレビューを行い、コメントを残していくことができれば、さらにレビュー業務が効率的になります。

加えて担当ディレクターは、バラバラに送られてくる細かな指摘を1つずつ確認しながら、それらをフィードバック用のドキュメントにまとめる作業から解放されます。

Dropboxでは、動画専用のドキュメント管理ツール「Dropbox Replay」を提供しています。2022年4月時点ではベータ版として提供されており、無料で利用することができます。このツールは、動画に対して複数で確認やフィードバックが可能となり、効率的な映像制作体制を構築することが可能となります。

Dropboxは、オンライン上でWord文書やPDF、PPTドキュメントなどを共有し、編集し、効率的に共同作業を行うことのできるツールを開発してきましたが、
Dropbox Replayはいわばその動画版と言えます。文書ファイルだけでなく、動画も統一したドキュメントでレビーを重ねるで、バージョン管理が容易になり、さまざまな人の意見を反映しながら、良質の動画を素早く完成させることが可能となります。

一定のクオリティを保った動画を社内で素早く、簡単に完成させたい。こうしたニーズは、これからますます高まっていくはずです。もし皆さんのチームでも、そうしたニーズが出てきているようでしたら、ぜひ「Dropbox Replay」を試しに使ってみてください。

次回はDropbox Replayの詳しい使い方について解説します。

「Dropbox Replay」の利用画面

「Dropbox Replay」の利用画面

Dropbox Replay