1.Dropbox ユーザーの推移
Dropbox は 2008 年に公開されました。その後ビジネス向けのアカウントをリリースするなど様々な新機能を発表し変化し続けています。元々は、ファイルを保管しておくためのストレージサービスとして誕生しましたが、今や人々がコミュニケーションしアイデアが行き交う躍動的なワークスペースに進化しました。
ユーザー数も増え続け、公開から 8 年後の 2016 年には、ついにユーザー数が5億人を超えました。
<ユーザー数の推移とDropbox の進化>
以降の章では、より詳しく知りたい方向けに、Dropbox がどうやって生まれたのかといった誕生のストーリーからこれまでのDropbox の進化についてお伝えしていきます。
2.誕生から現在まで〜Dropboxの止まらない成長〜
Dropbox のアイデアが生まれた 2007 年から 2017 年の現在まで、時系列で詳しく歴史を紐解いていきます。
2-1. 「USB ドライブなんていらない」というスローガンのもと Dropbox 社誕生
2007 年 6 月、マサチューセッツ工科大学( MIT )卒の、当時 24 歳のドリュー・ハウストン( Drew Houston )と、同級生のアラシュ・フェルドーシ( Arash Ferdowsi )の共同で設立されました。
クラウドストレージ Dropbox の原点は、「愛用の USB メモリーが壊れてデータが読めなくなった恐怖心」からでした。ハウストンは、会社で USB が壊れ大事なデータが読めないという状況を経験し、他にいい方法がないか探し回った結果フィットするものはなく、自分自身でサービスを生み出すしかないと考えました。そこで知人の紹介で知り合った同窓生のアラシュと共に 2007 年 6 月に Dropbox を設立したのです。
[参照元]Dropboxを開発したのは、僕自身が一番欲しかったから(2010/09/27)
2-2. 3 分のデモ動画でニーズを分析
2008 年 3 月、ターゲットをテクノロジーに関するアーリーアダプターとし、どれだけ反応があるか調べるためにデモ動画を作り検証しました。結果、もともと 5,000 だった顧客候補名簿が一晩で 75,000 まで増えました。そこで需要を確認したハウストンたちは、Dropbox 公開準備に取り掛かり始めました。
<写真:Dropboxデモ動画>
[参照元]How DropBox Started As A Minimal Viable Product(Oct 19, 2011)
2-3. Dropbox 公開ローンチ
2008 年 9 月に Dropbox を公開し、誰でも 2GB まで無料でダウンロードできるようになりました。実は公開前にすでに 10 万人のユーザーがいました。
[参照元]https://blogs.dropbox.com/dropbox/2008/09/dropbox-launches-to-the-public/
2-4. モバイルアプリの提供開始
2009 年 9 月に最初の iPhone 用 Dropbox アプリを無料でリリースしました。そのあとすぐに Android と iPad のアプリも発表し、ユーザーがモバイルからも膨大な量のデータへアクセスできるようになりました。
[参照元]
https://www.dropbox.com/sh/7xsz4rsbhsvp7xq/AACr9kDZ7vLbNLhj6G8pAV65a/Product%20Momentum%20Timeline_ja.pdf
http://news.mynavi.jp/articles/2009/10/06/dropbox_iphone/
2-5. 当時 Apple 社 CEO スティーブ・ジョブズから買収を提案される
2009 年 12 月、当時 Apple の CEO であったスティーブ・ジョブズが直々にハウストンとフェルドーシのもとを訪ね、「同じような事業( iCloud )をやるので Apple に会社を売るべき」と説得しました。ジョブズは二人にとって尊敬すべきヒーローでしたが、提示金額がいくらであろうともその提案は断る強い思いがありました。
もしここで買収されていたら、Dropbox は 5 億人のユーザーに使っていただけるツールに成長していなかったかもしれません。
[参照元]https://www.forbes.com/sites/victoriabarret/2011/10/18/dropbox-the-inside-story-of-techs-hottest-startup/#710680f06437
2-6. Dropbox Core API の誕生
2011 年 10 月に Ver.1 の API が公開され、削除データのリスト化や上書き誤操作防止などの機能強化に加え、より使いやすく画面をシンプルにしたり改版履歴を残せたりできる新機能なども追加されました。
[参照元]https://blogs.dropbox.com/developers/2011/10/new-api-v1-its-official/
2-7. 大容量データ利用者向け有料プラン「 Dropbox Pro 」の刷新
2012 年 7 月、有料プランの「 Dropbox Pro 」の内容が改定され、100GB 、200GB 、500GB (新設) の 3 プランに変わりました。今まで 50GB を使っていたユーザーは 100GB に増加され、100GB だったユーザーは 200GB に価格の変更は無しに自動的に容量が増加されました。
<各プラン価格>
100GB : 月額 $9.99 / 年額 $99
200GB : 月額 $19.99 / 年額 $199
500GB : 月額 $49.99 / 年額 $499
[参照元]https://blogs.dropbox.com/dropbox/2012/07/new-dropbox-pro-plans/
2-8.メール管理アプリの Mailbox を買収
2013 年 3 月、iPhone 用メールアプリ Mailbox の開発元である Orchestra を買収し、メールとクラウドストレージのシームレスな連携を目指すことを発表しました。翌年 2014 年には Android アプリ Mailbox をリリースしました。
2-9.ビジネス向けアカウント「 Dropbox for Business 」を発表
2013 年 4 月、ビジネス用途で使うユーザーのために、アカウント権限の管理やモニタ機能などセキュリティー面を強化したビジネス向けアカウントを発表しました。この時すでに 400 万のビジネスユーザーがいて、Fortune500 の大企業の 97% が使っていることがわかっていました。
2-10.ビジネス用と個人用を同時利用できる機能追加を発表
2013 年 11 月、ユーザーがビジネス用と個人用のアカウントを切り替えるのに、パソコン・モバイルに関わらずログアウトせずにどちらのフォルダも同時に利用できるようになると発表しました。
[参照元] Dropbox、ビジネス用と個人用の同時利用が可能に
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1311/14/news055.html
2-11.写真や動画を保存できるアプリ「 Carousel 」 をリリース
2014 年 4 月、写真や動画を保存できる iOS 版と Android 版のアプリをリリースしました。Dropbox 容量上限までユーザーはデータを保存でき、どこにいても自由にアクセスできるようになりました。
[参照元]http://jp.techcrunch.com/2014/04/10/20140409dropbox-debuts-carousel-aiming-to-be-the-go-to-storage-app-for-your-entire-photo-archive/
2-12.「 Dropbox for Business 」が ISO27001 認証等を取得
2014 年 10 月、ビジネス向け Dropbox が情報セキュリティーマネジメント規格である ISO27001 認証と、最新の SOC1.2.3 レポートを取得しました。これで、Dropbox がデータ管理機能のセキュリティーと可用性の高さが証明されました。
[参照元]https://blogs.dropbox.com/business/2014/10/dropbox-iso27001/
2-13. Microsoft との提携による統合機能を発表
2014 年 11 月、Microsoft との提携することを発表し、Dropbox と Office の連携機能がリリースされました。これによりユーザーは、Dropbox アプリ内で Office ドキュメントを編集でき、逆にOffice アプリから Dropbox 内のファイルにアクセスできるようになるなど、作業をシームレスに行うことができる機能が提供されました。
[参照元]https://news.microsoft.com/2014/11/04/microsoft-and-dropbox-announce-strategic-partnership-to-give-people-more-freedom-in-how-they-work-2/
2-14.「Dropbox for Business API」をリリース
2014年12月、ビジネスユーザー向けに生産性向上に向けて新しい API を提供開始しました。これにより、企業は電子情報開示( eDiscovery )、データ紛失防止( DLP )、セキュリティ情報イベント管理( SIEM )などのセキュリティ、コンプライアンス、管理ソリューションおよび新しい優れたアプリ開発が可能となりました。
[参照元]https://blogs.dropbox.com/business/2014/12/new-dropbox-for-business-api/
2-15. Windows Phone とタブレット用アプリからもアクセス可能に
2015 年 1 月、Microsoft との連携をさらに強化し、Windows Phone やタブレットからも Dropbox を利用できるようになりました。機能はこれまでの Dropbox となんら変わりなく利用でき、これまで端末により Dropbox を使えなかったユーザーにもご活用いただけるようになりました。
[参照元]http://news.mynavi.jp/news/2015/01/23/482/
2-16.「[開く]ボタン」の機能化
2015 年 2 月、新機能である「[開く]ボタン」が導入され、Dropbox 内のファイルをさらに扱いやすくなりました。
<機能例>
・メールで Dropbox の共有リンクを開くと「アプリで開く」のボタンが表示され、共有ファイルを Dropbox アプリで開ける(一旦端末に保存してから Dropbox で開き直す手間がなくなった)
・写真アプリなど他のアプリから「 Dropbox に保存」ボタンで Dropbox へ簡単に保存できる
[参照元]http://news.mynavi.jp/news/2015/01/23/482/
http://www.appbank.net/2015/02/19/iphone-application/983813.php
2-17.ビジネス向け Dropbox がグループ機能と グループ API をリリース
2015 年 3 月、ビジネスユーザー向けに、ファイルへのアクセス権限を管理できるグループ機能のリリースを発表しました。Dropbox 内にグループを作成しメンバーのリストを管理でき、各メンバーのアクセス権限の付与を可能とした機能です。また、開発者向けのツールであるグループ API も同時にリリースしました。
[参照元]https://blogs.dropbox.com/developers/2015/03/new-groups-in-the-dropbox-for-business-api/
2-18.ビジネスユーザー向けに共同編集作業を支援するバッジ機能をリリース
ビジネス用途でファイルを管理する場合、複数人が同じファイルを編集することで他のユーザーの作業を上書きしてしまう恐れがあります。そういった事態を防ぐため、2015 年 3 月、ビジネスユーザー向けに共同編集作業を支援するバッジ機能をリリースしました。これによりユーザーは、Microsoft Office ファイルの共同編集時、変更履歴が確認できたり、コメントを追加したりできるようになりました。
<右端の青いDropboxマークがバッジ>
[参照元]https://blogs.dropbox.com/dropbox/2015/10/dropbox-badge-now-available/
2-19.コメント及び通知機能の提供
2015 年 4 月、ファイル上で意見交換ができるコメント機能と、「@」の後に名前かメールアドレスを入力すると、その人宛てに通知される機能がリリースされました。これにより、共同で1つのファイルを作り上げるためのフィードバックなどが簡単にできるようになりました。
<右側部分がコメント欄>
[参照元]https://blogs.dropbox.com/dropbox/2015/04/commenting-now-available/
2-20.ビジネス向け Dropbox がクラウドセキュリティ認証 ISO 27018 を取得
2015 年 5 月、Dropbox Business がプライバシーとデータ保護の世界基準である ISO 27018 を取得したことを発表しました。
[参照元]https://blogs.dropbox.com/business/2015/05/dropbox-for-business-iso-27018/
2-21. Gmail 版 Dropbox 拡張機能リリース
2015 年 5 月、Gmail にて作成したメールに Dropbox のファイルを添付でき、反対に送られてきたファイルを直接 Dropbox に保存できるようになる機能を提供開始しました。ファイルを送信するのではなく Dropbox のリンクを送る形式なので、容量が大きいファイルの送信も可能です。
[参照元]https://blogs.dropbox.com/dropbox/2015/05/dropbox-gmail-extension/
2-22.ビジネス向け Dropbox が管理、セキュリティ、統合など主要な分野で IT 部門向けの新機能をリリース
2015 年 6 月、エンタープライズ向け機能を強化を目的とし、ビジネス向け Dropbox が管理、セキュリティ、統合など主要な分野で IT 部門向けの新機能をリリースしました。
2-23.誰とでもファイルを共有できる「ファイル リクエスト」機能のリリース
Dropbox のアカウントを持っていない人でも Dropbox のユーザーとファイルを共有できる「ファイルリクエスト」機能が 2015 年 6 月に提供開始されました。
ファイルを格納してほしいフォルダを指定し、ファイルを入れるように誰かにリクエストを送ることで、指定した期限までにファイルを集めることができます。相手が Dropbox アカウントを持っているかどうかに関わらずリクエストすることが可能です。
<リクエスト内容を入力する画面>
[参照元]https://blogs.dropbox.com/business/2015/07/file-requests-now-available/
2-24. 大企業向け Dropbox Enterprise の提供開始
2015 年 11 月、Dropbox Business を基盤とした大企業向けアカウント Dropbox Enterprise のリリースを発表しました。Business の機能は全て備え、さらに特定のドメインのメールアドレスについて個人用アカウントで使えないようにするなどの特別な機能も実装されています。
また、生産性向上に役立つような社員の共同作業の状況をグラフ化できる新機能も搭載されました。
[参照元]
https://blogs.dropbox.com/business/2015/11/introducing-dropbox-enterprise/
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/idg/14/481709/110600148/
2-25.ハッカーにより 6,800 万件超のアカウント情報の流出を発表
2012 年にハッカーにより社員のパスワードが盗まれたことをすぐに察知し、ユーザーへ開示、影響範囲の調査と再発防止策の検討に努めました。調査の結果、6,800 万件超のアカウント情報が流出していたことがわかったことを 2016 年 8 月に発表しました。
Dropbox は、このような脅威に備えサービスのより一層のセキュリティー強化はもちろんのこと、ユーザーがパスワードを再利用しないために、パスワード管理サービス 1Password の活用を奨励しています。
[参照元]
https://blogs.dropbox.com/dropbox/2012/07/security-update-new-features/
https://arstechnica.co.uk/information-technology/2016/08/dropbox-hackers-stole-email-addresses-hashed-passwords-68m-accounts/
2-26.ドキュメント共有サービス「 Dropbox Paper 」をリリース
2017 年 1 月、ドキュメントを通してチームでの情報共有がしやすい新サービス「 Dropbox Paper 」を提供開始しました。4 月より日本語も対応しています。
ユーザーは Web ブラウザからもスマートフォン( iOS、Android )からも利用可能で、いつでもどこでも誰でも共同で編集作業ができます。ドキュメントには画像や動画、Google マップなどの挿入もでき、完成したドキュメントはそのままプレゼンモードでプレゼンすることも可能にしました。
[参照元]https://www.dropbox.com/paper?no_redirect=1
2-27. ビジネスユーザー向けにハード ドライブの容量を節約できる「 Dropbox スマートシンク」機能を提供
2017 年 1 月、Dropbox Business 、Enterprise アカウントユーザー向けに「Dropbox スマートシンク」のリリースを発表しました。ユーザーはローカルに保存されているデータを取り扱うかのように、Dropbox に保存されているファイルとフォルダにアクセスできます。これにより、いっぱいになりがちなハードドライブの容量をほとんど消費しなくても良くなりました。
[参照元]https://blogs.dropbox.com/business/2017/01/introducing-smart-sync-and-new-collaboration-tools/
2-28. 「 Dropbox Paper 」が UI デザインツールと融合しデザイナー向け機能を強化
2017 年 8 月、デザイナーが使う UI デザインツール InVision、Figma、Sketch などと連携し、Web サイトやソフトウェア開発者がデザインをスムーズに行えるような機能が搭載されました。例えば InVision と Figma で作成したデザインを Paper へ挿入でき、Sketch は Paper 上でのプレビューが可能となっています。
[参照元]https://www.invisionapp.com/blog/invision-dropbox-paper/
2-29. ドキュメント作成にチャットを融合「 Dropbox Paper for Slack 」のリリース
2017年9月、Slack Technologies 社が提供する「 Slack 」と連携し、Dropbox Paper 内でチャットができる機能を提供開始しました。これにより、ユーザーはタイムリーにフィードバックのやりとりやタスクの割り振りなどがドキュメント内のチャット上で行えるようになりました。
[参照元]https://navi.dropbox.jp/dropbox-paper-for-slack
2-30. Dropboxのロゴとデザインが一新
2017 年 10 月、Dropbox のロゴとデザインが変わりました。Dropbox は今やファイルを保管するだけの場所ではなく、人々とアイデアが集う、躍動的なワークスペースとなりました。今回のデザインの変更は、「チームがポイントをつかみ、スムーズに仕事を進め、創造力を発揮できるようなツールを作りたい。」そんな私たちの想いが込められています。
[参照元]https://dropbox.design/
https://navi.dropbox.jp/creative-energy-keep-it-flowing
3.資金調達の実績
Dropbox はアメリカで生まれ、イギリス、ドイツ、フランス、アイルランド、イスラエル、オーストラリアなど国外にもオフィスを構えています。日本にも、アメリカ本社以外で 3 番目の拠点として設立されました。
Dropbox のサービス内容に共感した企業からの資金調達にも成功しました。
まず、シードアクセラレーターである Y Combinator から 15,000 ドルの投資を受けました。さらに 2007 年 9 月に 120 万ドル、2008 年 10 月に 600 万ドル、2011 年 10 月に 2 億 5000 万ドルの投資を Sequoia Capital、Accel Partners などのベンチャーキャピタルや個人投資家から受けています。
シードアクセラレーターとは、創業直後の企業に対して、事業を成長させるため、資金だけでなく、経営に対する助言やオフィススペースなど、企業にとって必要なさまざまな資源を提供するベンチャーキャピタルです。2005 年にシリコンバレーで創立された Y Combinator は、最初のシードアクセラレーターであり、Y Combinator が手がけた投資の成功例の一つが Dropbox です。(ちなみに、Y Combinator の支援プログラムに参加するには合格率3%といわれる選考をくぐり抜けなければなりません。)
・2006 年: Sequoia Capital などから 1 億円弱の資金を調達
・2008 年: Sequoia や Y Combinator など数社から 6 億円弱の資金を調達
・2011 年:評価額 40 億ドル(約 4500 億円)とされ、Goldman Sachs, Sequoia, Index Ventures and Accel Partners らから 2 億 5000 万ドルの資金を調達
・2014 年:評価額 100 億ドル(約 1.2 兆円)で BlackRock らから 3 億 5000 万ドルの資金を調達
4. Dropbox Japan について
Dropbox はアメリカで生まれ、イギリス、ドイツ、フランス、アイルランド、イスラエル、オーストラリア、シンガポールなど国外にもオフィスを構えています。日本にも、アメリカ本社以外で 3 番目の拠点として設立されました。
4-1. 2014 年 9 月に日本法人として Dropbox Japan を設立
代表取締役社長は、シマンテック株式会社の前社長である河村浩明氏が就任しました。
当時、日本のユーザーは 800 万人程でした。
4-2. 2015 年 4 月ソフトバンク C&S 社など 13 社と業務提携開始
日本のユーザー数は 1,000 万人を突破していましたが、企業向けサービスのさらなる成長戦略により 2020 年前までにさらにユーザー数が 100 万人増えると発表しました。(「Dropbox がソフトバンク C&S と提携、日本企業に「ビジネス向け Dropbox 」を販売」)
すでに提携していた電通社の成功事例などもあり、企業側でも生産性を上げるツールの導入は不可欠と考え、ビジネス向け Dropbox の導入を進めていきたいとしました。
電通社の Dropbox 活用事例の詳細はこちらです。(https://www.advertimes.com/20160202/article216123/)
4-3. 2017 年 5 月五十嵐代表取締役社長の就任
五十嵐代表取締役社長は、過去 Apple Japan 合同会社や日本マイクロソフト株式会社など、さまざまな企業で多くのチームを率いてきた幅広い経験があり、2017 年 1 月に Dropbox Japan にジョイン。5 月に正式に代表取締役社長に就任となりました。
[参照元]https://navi.dropbox.jp/business/dropbox_2017_05_25_news_release/
5.年表
2007 年 6 月:愛用の USB メモリーが壊れたことがきっかけで Dropbox 社誕生
2008 年 3 月:3 分のデモ動画でニーズを分析
2008 年 9 月:Dropbox 公開ローンチ
2009 年 9 月:モバイルアプリの提供開始
2009 年 12 月:当時 Apple 社 CEO スティーブ・ジョブズから買収を提案される
2011 年 10 月:Dropbox Core API の誕生
2012 年 7 月:大容量データ利用者向け有料プラン「 Dropbox Pro 」の刷新
2013 年 3 月:メール管理アプリの Mailbox を買収
2013 年 4 月:ビジネス向けアカウント「 Dropbox for Business 」を発表
2013 年 11 月:ビジネス用と個人用を同時利用できる機能追加を発表
2014 年 4 月:写真や動画を保存できるアプリ「 Carousel 」 をリリース
2014 年 9 月:日本法人として Dropbox Japan を設立
2014 年 10 月:「 Dropbox for Business 」が ISO27001 認証等を取得
2014 年 11 月:Microsoft との提携による統合機能を発表
2014 年 12 月:「 Dropbox for Business API 」をリリース
2015 年 1 月: Windows Phone とタブレット用アプリからもアクセス可能に
2015 年 2 月:「[開く]ボタン」の機能化
2015 年 3 月:ビジネス向け Dropbox がグループ機能と グループ API をリリース
2015 年 3 月:ビジネスユーザー向けに共同編集作業を支援するバッジ機能をリリース
2015 年 4 月:コメント及び通知機能の提供
2015 年 5 月:ビジネス向け Dropbox がクラウドセキュリティ認証 ISO 27018 を取得
2015 年 5 月:Gmail 版 Dropbox 拡張機能リリース
2015 年 6 月:ビジネス向け Dropbox が管理、セキュリティ、統合など主要な分野で IT 部門向けの新機能をリリース
2015 年 6月 :誰とでもファイルを共有できる「ファイル リクエスト」機能のリリース
2015 年 11 月:大企業向け Dropbox Enterprise の提供開始
2016 年 8 月:ハッカーにより 6,800 万件超のアカウント情報の流出を発表
2017 年 1 月:ドキュメント共有サービス「 Dropbox Paper 」をリリース
2017 年 1 月:ビジネスユーザー向けにハード ドライブの容量を節約できる「 Dropbox スマートシンク」機能を提供
2017 年 8 月:「 Dropbox Paper 」が UI デザインツールと融合しデザイナー向け機能を強化
2017 年 9 月:ドキュメント作成にチャットを融合「 Dropbox Paper for Slack 」のリリース
2017 年 10 月:Dropbox のロゴとデザインが一新
まとめ
Dropbox のこれまでの軌跡についてご理解いただけたでしょうか。
Dropbox はユーザーからの声を聞きながら、ユーザーの使いやすさを第一に考え、これまで何度も機能アップデートを繰り返してきました。今後も使命である「世界中のユーザーの日常をシンプルにする」ために、どんなツールが必要か常に考え、今後も成長し続けるでしょう。