10 分でマスターできるブレインストーミング|アイデアはこうして生まれる

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ブレインストーミングがアイデアを出すのにいいらしいということで、ぜひやってみたいとお考えですか?さらに、どうせやるなら実りのあるものにしたいとお考えではないでしょうか?

ブレインストーミングは自由で開放的な議論の中からアイデアをどんどん出し合うという技法として古くから広く知られており、今も多くの企業で重宝されています。重宝されているのは結果につながる可能性が高いからで、正しいブレインストーミングの進め方を知れば、その分だけ秀逸なアイデアに出会える確率が高くなると言ってよいでしょう。

この記事では、IT 企業や広告会社などの現場で多くのブレインストーミングを経験してきた筆者が、ブレインストーミングの基本から正しい進め方を時系列で解説していきます。この記事を読むだけで 10 分後にはブレインストーミングをマスターできるので、どうぞ最後までお読みください。

目次

1. アイデア出しに威力を発揮するブレインストーミング
2. こんなブレインストーミングは失敗する!3 大 NG とは
3. ブレインストーミングの進め方 7 つのステップ
4. ブレインストーミングの強力ツール、Dropbox Paper
5. まとめ

1. アイデア出しに威力を発揮するブレインストーミング

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1-1. ブレインストーミングとは

ブレインストーミングは、グループディスカッションによってアイデアを引き出す手法のひとつです。英語では Brainstormingと表記され、「脳が猛烈に働く」という意味合いになります。ブレインストーミングの歴史は古く、1953 年に発行された考案者の書籍にその名前が登場しています。

1 人ではなくグループで行うことに意味があり、そこで自由にディスカッションをすることでアイデアが出やすくなることを期待した手法です。

とにかくたくさんのアイデアが欲しいという場合に有効であるとされ、現在も多くの企業で活用されています。

1-2. ブレインストーミングの 4 原則と 6 つの基本ルール

ブレインストーミングには基本となるルールがあります。ブレインストーミングの 4 原則とされているのは、「結論厳禁」「自由奔放」「質より量」「結合改善」です。この 4 原則以外にもブレインストーミングを成功に導くためのルールがいくつかあるので、それらを 6 つの項目にまとめました。

1-2-1. 他人の意見に対する批判は禁止

ブレインストーミングにおける最重要ルールが、批判の禁止です。人は自分の発言や発案に対してダメ出しをされると、次の発言意欲を失ってしまうものです。ブレインストーミングではそのリスクを排除するために、他人の意見に対する批判をしてはいけません。

このことは、より多くの意見を出すためにもとても重要なルールなので参加メンバー全員で共有してください。

1-2-2. 敢えて制限を設けず自由に発言する

ブレインストーミングでは、発言に制約を設けません。むしろ奇抜であったり暴論ではないかと思えるような発言であっても批判をせず耳を傾けます。その時点では奇抜すぎる発言であっても、それをブラッシュアップすることで使い物になる素敵なアイデアに発展するかもしれません。これこそブレインストーミングの目指すところなので、制限を設けないこと(自由であること)は大切にしたい部分でもあります。

1-2-3. とにかくたくさんの意見を出し合う

たくさんの意見が出てくることはブレインストーミングの大きなメリットなので、「質より量」を意識してどんどん発言し合ってください。ブレインストーミングは意見やアイデアをお互いに出し合うことで化学反応を期待する手法なので、意見の量が多くなれば組み合わせの数も多くなり、予想外の化学反応が起きる可能性も高くなります。

よいアイデアを出すという最終目的はひとまず置いておいて、まずは「質より量」の精神でどんどん発言し合ってください。

1-2-4. お互いの発言にアイデアを重ねていく

誰かの発言に何か付け加えたいことを思いついたら、それを発言します。その発言に対して誰かがさらに追加してくるかもしれません。そういった発言同士が化学反応していくと最終的にとても秀逸なアイデアに行き着く可能性もあります。

「それいいね、もっとこうしたら?」という具合で発言をしていくと元の発言者もさらに発言しやすくなります。こういった掛け合いが盛り上がるのはブレインストーミングがうまく機能している証拠なので、常に意識してください。

1-2-5. 最初から意見をまとめようとしない

ブレインストーミングには「結論厳禁」という原則があります。最初から結論を求めようとするとそれは単なる会議であり、ブレインストーミングではありません。とにかく意見を出し尽くすというイメージで進めるためには、最初から意見をまとめたり、結論を導こうとしてはいけません。まだまだ自由奔放に意見が出る環境を維持するために、敢えて意見をまとめず気ままに出していくのがポイントです。

1-2-6. 楽しむこと!

もしかすると最も大切かもしれないと思えるポイントが、楽しむことです。緊張していたり気分が乗っていない時には脳の活動も鈍くなるので、ブレインストーミングはリラックスした雰囲気で会話を楽しむという姿勢が大切です。

時にはボケやツッコミといった掛け合いがあっても全く問題ありません。時折笑いが生まれるようなブレインストーミングのほうが、経験的にもよい結果につながっているように思います。

1-3. ブレインストーミングのメリット 4 つ

1-3-1. たくさんの意見を出せる

「質より量」というのは、ブレインストーミング 4 原則のひとつです。その場が盛り上がるほどたくさんの意見が出るので、それだけ秀逸なアイデアに出会う確率も高くなります。とにかくたくさんの意見や選択肢が欲しいという場合には、ブレインストーミングが最適と言えるでしょう。

1-3-2. 多様かつ意外な意見を引き出せる

複数の人で行うブレインストーミングでは、できるだけ立場や考え方、世代の違う人で構成するのが理想とされています。理由は簡単で、そのほうが意見に多様性が生まれるからです。多様な意見同士の掛け合いや化学反応からは思いもつかないようなアイデアが出るかもしれず、そこにブレインストーミングの存在意義があると言ってもよいでしょう。

1-3-3. コミュニケーションを活性化させる

会議のような堅苦しさがなく、ブレインストーミングだからという名目で集まった人たちが自由闊達に意見を出し合うことには、コミュニケーションの活性化というメリットがあります。同じ社内であっても普段は話す機会があまりないような人と直接話す機会が得られるだけでも意味があるのではないでしょうか。

単にブレインストーミングをアイデア出しのためだけでなく、社内のコミュニケーション活性化という目的で行っている企業は少なくありません。

1-3-4. 先入観、固定観念からの解放

先入観や固定観念が新しい発想の邪魔をしてしまうのは、多くの方にとって心当たりのあるところだと思います。画期的なことを思いついたとしても、「前例がない」「予算がない」「企画が通るはずがない」という理由で頭の中にある段階でお蔵入りしてしまったという経験はないでしょうか?

ブレインストーミングでは出される意見が奇抜であることも許容されるので、これまで先入観や固定観念という檻の中から出てくることができなかったアイデアが日の目を見ることがあります。堅くなってしまった頭を柔らかくするという意味でも、ブレインストーミングは有効なのです。

1-4. なぜブレインストーミングだとアイデアが出るのか

1 人でどれだけ考えていても出てこなかった発想が、ブレインストーミングだと簡単に出てきたという経験をお持ちの方にとって、なぜそんなことが起きるのかと不思議に感じたのではないでしょうか。
これにはいくつかの理由があると言われています。

【ブレインストーミングだとアイデアが出やすくなる理由】

  • 1 人で考え込んでいるより誰かと会話している時のほうが脳が活性化している
  • いいところを見せたい、皆を驚かせたいという欲求が働く
  • 批判される心配がないので先入観、固定観念から解放される

おおむねブレインストーミングのメリットがそのまま、人間の思考にも好ましい効果をもたらしていると考えることができます。「三人寄れば文殊の知恵」という古い言葉がありますが、まさにブレインストーミングのことを指している言葉だと思わせてくれます。

2. こんなブレインストーミングは失敗する!3 大 NG とは

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2-1. やりっぱなしで終わっている

自由にアイデアを出しまくるのがブレインストーミングの正しいあり方ですが、それをちゃんと記録して活用しなければ単なるお喋りで終わってしまいます。ブレインストーミングの席上で出た発言やアイデアの中でよいものだけでなく、すべてを記録しましょう。なぜなら、その時は取るに足らないような話であっても後になって意味を持つようになるかもしれないからです。せっかくブレインストーミングのために人が集まったのですから、そこで出た話はすべて情報資産として残し、その後の企画や提案などに反映していきましょう。

2-2. 話が脱線しすぎてブレている

自由奔放に意見を出すためのブレインストーミングだからと言っても、何でもよいというわけではありません。最初に設定した目的や議題との関連性は重要で、そこからの脱線を許してしまうと世間話に終始してしまう可能性もあります。話の脱線は人間の思考がフル回転している証拠なので好ましいのですが、司会役の人が本題との関連があるかどうかを常に意識して脱線のし過ぎには注意を払いましょう。

2-3 メンバーの人選ミス

ブレインストーミングの事前準備として参加メンバーの人選は重要であると述べました。可能な限り立場や世代の異なる人で構成するのがよいとも述べましたが、それは意見の多様性が期待できるからです。同じような立場の人が複数いると似たような意見に終始してしまい、終わってみれば自分でも思いつくような意見しか出なかったということも考えられます。

引っ込み思案であまり喋らない人に参加してもらっても意味がないのではないかと思われるかも知れませんが、そういう人を排除する必要はありません。むしろ普段聞くことができないような考えを知る機会になるかもしれません。そういった属人的な要素よりも、それぞれの人の立場や考え方などをうまく散りばめることを意識することのほうがブレインストーミング成功のポイントです。

3. ブレインストーミングの進め方 7 つのステップ

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3-1. 事前に準備しておくこと

ブレインストーミングの成否は事前準備にかかっていると言ってもよいほど、準備がものを言います。そのブレインストーミングの目的を明確に定めて、そこから何人でやるのか、どれくらいの時間を使うのかという詳細を決めていきます。

この目的は具体的であるほど参加メンバーが話しやすくなるので、何に対して困っているのか、何の部分でアイデアが欲しいのかといった点を整理しておくとよいでしょう。

3-2. メンバー選びの基本

目的設定の次にとても大切なのが、メンバー選びです。アイデアを出すのも、それを発言するのも、他の人の発言に意見を重ねるのも、すべて人です。ブレインストーミングで唯一の主体となるメンバー選びは、とにかくバラエティ豊かな構成を心がけましょう。

性別、世代、部署、担当業務、社内外、話し好きな人・そうでない人など、立場や性格などがバラバラな人を集めるのがコツです。こうすることで多様な意見が出やすくなり、その意見に対する発言もバラエティ豊かになります。

3-3. 冒頭に目的とたたき台のアイデアを話す

いくら自由に発言してもよいと言われても、いきなり「さぁ、何か喋ってください」と言われても人間はなかなか口火を切ることができません。何かたたき台となるような話題や、会話の取っ掛かりが必要です。ブレインストーミングの冒頭では司会役(主催者)が自分の意見やアイデアを述べ、それに対する評価を聞くことから始めるとメンバーが話しやすくなります。

ここで発表するアイデアは必ずしも完成されたもの、ブラッシュアップされたものでなくても構いません。逆にツッコミどころの多い発言のほうがそれに対して意見をしやすいので、不完全なもの、未完成のものであってもブレインストーミングは十分成り立ちます。

3-4. 出てきたアイデアを記録する

自由に意見を出し合うブレインストーミングで忘れてはならないのが、発言の記録です。会話はその場限りのものなので、次の話題に移った時には前の会話は過去のものとなります。後で思い出そうとしてもほぼ思い出せないものなので、出された意見はリアルタイムで記録していきましょう。

全員で 1 枚の大きな紙に意見を書いていく方法や、KJ 法と絡めて付箋を使う方法、マインドマップを使う方法など、記録の方法は何でも構いません。主催者が後でそれを見て気づきを得たり、参考にしやすいものを選びます。KJ 法やマインドマップについては、「アイデアを出す正攻法 6 選とアイデアに困った時の奥の手 3 選」に解説がありますので、そちらもあわせてお読みください。

メンバーが見やすいようにホワイトボードに書き込んでいく風景をよく見かけますが、ホワイトボード 1 枚に収まりきらないほど意見が出された場合は書き加えるのが難しいので、やはり紙やアプリなどを利用するのがよいでしょう。

3-5. アイデアの数が増えてきたら組み合わせてみる

ブレインストーミング 4 原則にもある「結合改善」とは、アイデア同士の化学反応のことです。誰かが出したアイデアに対して自分の意見を乗せてさらに膨らませるということを繰り返していくと、最初は他愛もなかったようなアイディアが素晴らしいものに進化するかもしれません。この結合改善はブレインストーミングの大きな意義なので、誰かが出したアイデアをスルーせず他の人がどんどん便乗していきましょう。

司会役の人が強引に 2 人から出されたアイデアを組み合わせてみるのもアリです。

3-6. 発言が少なくなってきたら話題を変える

会話は水物なので、ブレインストーミングにも中だるみのような時間帯があります。メンバーからの発言が少なくなり、シーンとしてしまうことも少なくありません。そんな時は次の発言が出にくくなるので、司会役の人が違う切り口の話を切り出して話題を変えるのが効果的です。

こういった事態を事前に想定しておいて、会話が少なくなってきたら投げかける話をいくつか用意しておくのもよいでしょう。ブレインストーミングに慣れている人は、それまでの会話の中で面白いと思ったことや気になったことを書き留めておいて、会話が少なくなった時に提示するというテクニックを繰り出すこともあります。

3-7. 終了後はすぐに内容をまとめる

ブレインストーミングは脳を活性化する働きがあるので、会話が盛り上がっている最中は出されたアイデアに対する理解も深く、それに対してしっかりとしたコメントもできているのですが、いざブレインストーミングが終わってしばらくすると思考が止まってしまう…という経験に心当たりがある方は多いと思います。それは、頭の中が「ブレインストーミング脳」ではなくなってしまったからです。

これを防ぐために、ブレインストーミングで得られた意見や情報はできるだけ早く何らかの資料にまとめておくことをおすすめします。清書をする必要はなく、その日のうちに気づいたこと、よかったと思うアイデア、後で使えそうなアイデアなどをメモ書き程度にまとめるだけでも頭の中にイメージが残るのでおすすめです。

「人間は忘れっぽい生き物である」ということを念頭に置いておくと、自然に忘れたくないことを記録できるようになります。

4. ブレインストーミングの強力ツール、Dropbox Paper

4-1. 遠隔地の人同士でもリアルと同じようにブレインストーミング
ブレインストーミングの参加メンバーがいつでも一堂に会することができるとは限りません。遠隔地にいる人同士でもリアルのブレインストーミングと同じようなことができれば、というニーズに応えているのが Dropbox Paper です。

1 つの Paper に参加メンバーがアクセスをした状態でそこに書き込みをする形で発言をし合うようにすれば、まるでその場にメンバーが集まっているかのようなブレインストーミングが可能になります。

「いつでも、どこでも、誰とでも」というブレインストーミングの新しい形を提案している Dropbox Paper の実践的な解説は「使ってみたら想像以上によかった!Dropbox 社員が教える新「Paper」の効果的な使い方」に実例が紹介されています。

5. まとめ

アイデア出しの必殺技としてブレインストーミングが活用されるようになって久しく、この記事では筆者の経験も含めたブレインストーミングの成功法を解説してきました。色々な言葉を使って解説していますが、難しく考える必要は全くありません。「皆で楽しく会話しながらのほうが、いいアイデアが出る」という基本さえ押さえていれば十分です。

難しくあれこれ考えるよりも、自由にやってみるというのがブレインストーミングの基本精神です。その精神にのっとって、まずは気軽に始めてみてください!

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